Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2012年03月21日
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カテゴリ: 夢有無有
「怪異」至極のマーガリン
 今年は十四人のグループでエベレスト登頂を目指すとリーダーの勲は張り切り、空の人となり現地入り。しかし四号キャンプからブリザードが凄まじく、断念と思いきやリーダーの勲のゴーサインで登攀を続けたものの、ルートに迷い遭難。その後捜索隊が探すも誰一人発見出来ずに断念。四十日も経った頃突然にリーダーの勲の下山を確認大騒ぎになりました。他の皆はクレバスに落ち絶望、私一人が取り残され生存してしまった、申し訳ないと涙ながらに話します。食料は隠し持っていたチーズでしのいだと言います。
 帰国して後、十数年登山家として若手育成に努め、ロッククライミングクラブで各岩山を先導、五十歳にしてトーストにマーガリンだけで誰にも負けないのには皆驚かされます。毎年、遭難地のエベレストの冥福のため独占使用許可を得たキャンプ小屋を訪れ、帰国の際にマーガリンだけを持ち帰ります。
 仲間の談合の時、グループでシェフの息子がそのマーガリンに興味を引かれ、少々盗み出し、持ち帰り父に舐めさすと、「味わったことのない味覚、成分解析に大学研究所で分析して貰え。」と言います。数日して研究所副所長から電話が、訝しく思いながら駆けつけてみると、此方を睨みつけて無言の圧力。書類を突きつけました。其処には人脂肪成分解析と書かれています。「何処で手に入れた」隣に立つ刑事らしい人物が尋ねます。正直に全てを話しました。
 裁判が始まったものの、判事判断で即隔離施設へ、内情詳しい方に内聞に聞いた処、彼等一行は下山する時食糧難に直面、死に行く者を生存者に肉体提供をと投票で決め、メンバーは順次死に絶えた、凍てつく前の肉を喰いますが、リーダーの勲以外は全員吐き戻し、遂には勲だけが四号キャンプを目指します。空腹を満たすため、彼は生肉を喰らい体力を回復させ、やがて、その味を好み、死者の脂肪を溶かしラード状に加工しキャンプに貯蔵、毎年冥福のためと言っては、至極のマーガリン持ち帰っていたと思われます。

margarine
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最終更新日  2012年03月21日 11時06分20秒
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