キャロルはわんちゃんの写真館
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そこは、神戸の人には楠公さんで慕われている楠木正成の生誕地である。
私自身も金剛山が好きで年に数回訪れる。特に千早城あたりが大好きで今も南北朝の
面影を多く残している。楠公さんが鎌倉軍100万の敵をわずか数百人で守り通した不落
の山城、千早城は今も昔のたたずまい漂わしている。河内地方の一豪族でありながら
騒乱の時代は彼を要求していた。軍学の天才、正成が中央に登場することになる。
金剛山の麓に古刹観心寺がある。ここは楠公の菩提寺で学問所であった。前回訪れたときは
早春の穏やかな日で苔むした石段を数段登ると甘い香りが体を包む・・・。山門をくぐると
そこは古木の梅林であり、どの梅の木も約200年の風雪に耐え、何とも趣のある素晴らしい
梅林である。余り知られてないのか、梅林にカメラを持った私しかいていない。
狭い石段を登りきると楠木の大木の間から「建て掛けの塔」が目に入った。
この「建て掛けの塔」実に不思議な塔であり、五重塔の一重の部分しかない。
要は建て掛けの途中で、永久に完成されることはない。なぜなら建築途中で楠公が
神戸湊川に出陣せざるを得なくなった。湊川の合戦である。今、湊川神社になっている
この地で弟、正季と壮絶な戦死をした。がためにこの塔は「建て掛けの塔」になってしまった
のだ。毎回この塔を見るたびに心が震え、楠公さんの無念さを感じられずにはいられない。
なぜ兵庫の会下山に陣を置いたのか?地の利もあると思うがここからは大阪湾を挟んで
故郷金剛山が目の前に見える。楠公さんとて、ふと幼少の頃や家族の事や故郷の山河
を思い出していたのだろうか・・・・・。

文章と写真は関係ありません。