キャロルはわんちゃんのパラダイス写真館
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は"中華そば"と呼んでいたと思う。それがラーメンとして呼ばれるようになったのは"チキ
ンラーメン"の出現からだと思う。このラーメンは衝撃的だった。熱湯をかけるとわずか3
分で出来上がる夢のような食べ物である。チキンラーメン後、ワンタンメン、サッポロ一
番、チャルメラなど各社がそろって新製品を打ち出してきた。その中に余りメジャーでな
い"王様ラーメン"と言うインスタントラーメンがあった。このラーメンの凄いところはなんと
当時、すでにかやくがセットされていたことで、お粗末ながらも乾燥ネギ、蒲鉾、椎茸、麩
などが入っていたのだ。このアイデアは幼心にも他のラーメン群を圧倒するだけのインパ
クトがあったもので、それ以来「王様ラーメン、王様ラーメン」と母親にせがんだものだ。そ
の後"サッポロ一番"のスープに乾燥ネギが入り、"出前一丁"にラー油の小袋が付き出し
た。それを考えると王様ラーメンの偉大さ、先進性が解る。やがてインスタントラーメンブ
ームがやってくるが、各社大手は"駅前ラーメン"、"長崎ラーメン""大阪ラーメン"など新製
品を次々出してきた。それと共にあの王様ラーメンは各社新製品に押され店頭から消え
ていくのである。この"王様ラーメン"の味が何故か今頃になって懐かしい郷愁を呼ぶ。こ
の幼いラーメン評論家の体を気にしてか祖母と母はラーメンは体に悪いと言い出してき
た。世間もそんな風潮であった。祖母などは酷かった。ラーメンは体に毒、石油で出来て
いるなど、もうめちゃくちゃである。何事でも初めて出る商品には皆、敏感で根も葉もない
ことを、ありも真実の如く言い出す。そんな祖母や母も安全で美味しいものである事がわ
かるとちゃっかりチキンラーメンを袋から取り出し、生でおやつ代わりにポリポリとかじって
