加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

March 22, 2005
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カテゴリ: 音楽
 「オペラ歌手」というと、体格がよく、ずどんと突っ立ったまま歌を歌う・・・・

 けれど最近、その固定観念は大きくくつがえりつつある。
 今回の旅行でもつよく感じたのだが、今のオペラ歌手に求められているのは「演技」なのだ。
 オペラは「演出」の時代なのだという。なるほど、気のきいた演出で見ると、オペラがいっそう楽しめるのは事実だ。指揮者や歌手といった音楽面の違いより、視覚に訴える分、演出の効果は大きい。
 演出が重要になると、歌手は俳優並みの演技を求められる。演じながら歌うのだからほんとに大変だと思うけれど、舞台を動きまわって芝居をするのは、体格がよくてはなかなか難しい。訓練次第によってはかなり動作をコントロールすることができるとは思うけれど、やはり体は軽い方がよく動く。太った歌手の出番がなくなるわけである。

 「太ったオペラ歌手」に抵抗のあるひとは多かった。今の状況に、手を叩いているひとは多いだろう。でも私は、太ったオペラ歌手がいやではなかった。舞台に登場した時は?と思っても、歌の力で聴衆を屈服させてしまう、その瞬間に立ち会うのもオペラならではの楽しみだと思ってきた。歌舞伎の女形が、はじめ不自然に思えてもその演技で観客を圧倒してしまうように。
 だから、太ったオペラ歌手が絶滅してしまうのは、ちょっと寂しいのである。
 あんまり声量のない歌手には、PA(マイク)使ってるっている噂もあるしね。いくらビジュアル重視だからって、オペラ歌手がマイクなんて、悲しくないです?





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最終更新日  April 3, 2005 01:03:34 AM


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