加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

November 20, 2005
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 最近お気に入りの町、それはスイスのチューリヒである。

 大きさも1100席と手ごろなサイズで、音響も悪くない。とくに天井桟敷の音響は抜群。劇場の裏手にはホテルやレストランがいっぱいあり、終演後の帰路も安心だし、アフターオペラの場所にも困らない。
 観光都市ではないから、当然観光客も少ない。町のサイズも(人口34万くらいだったかな)ほどよくて、治安も一部を除いて良好。
 セルフ形式の、気軽だけれどちょっとしゃれたレストラン(夜中までやっているベジタリアンのセルフレストランとか、ワインバーやすしバーのカウンターのあるセルフとか)もあって、一人で来ても気疲れせずにくつろげる町なのだ。
 今回は、地元のガイドさんに連れられて、住宅街にある美術館をのぞいてみた。
 いかにも富豪のコレクション、という感じのその美術館は、ヨーロッパによくある、邸宅がそのまま美術館になっている美術館。規模は小さいが、あるわあるわ、ルノワール、モネ、ドラクロワ、マティス、ピカソ・・・日本で人気のある有名どころはほとんど網羅しているんじゃないだろうか。
 次にチューリヒをツアーに入れるときは、この美術館も推薦しようと、ほくほく気分だった。


 物価が高いのである。
 オペラのチケットがまず高い。出演する歌手にもよるが、最高席で2万5千円くらい、ギャラの高い歌手のときは3万円以上する。
 ホテル代も安くない。今回は3つ星(5つ星が最高)の、まあビジネスホテルに毛が生えたようなところに泊まったのだが、2泊朝食付きで、日本円にして約37000円。1泊2万円弱である。アメニティなどは揃っているし、部屋もそこそこ広いのだが、バスタブもついていない。今時、東京だって2万円も出せばかなりいいホテルに泊まれると思うのだけれど。
 食費もそれなり。回転すしでもちょっと食べればすぐ2000円くらいになるし(まあ回転すしは日本と違っておしゃれなレストランのイメージなのですが)、ちょっとしたレストランで前菜、メイン、デザートにワインをつければ昼間でも軽く5000円以上。ランチコースのある日本のレストランがなつかしい。

 スイスは一般に給料もいいらしい。けれどその分物価が高いのだから、「結局は同じこと」と、一緒にごはんを食べたガイドさんが言っていた。
 ドイツやイタリアの地方都市で、メンバーはそれなりの、けれど最高でも40ユーロ(6000円)くらいのチケットでオペラを観るか、大枚をはたいて安心と安全と快適を取るか。なかなか悩ましい選択肢なのである。





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最終更新日  November 24, 2005 03:12:40 AM


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