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2006年05月19日
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ランド・オブ・ザ・デッド




「ランド・オブ・ザ・デッド」ディレクターズ・カット。 映画館で見れなかったことを悔いる映画の1本。キング・オブ・ホラー、「ゾンビ」3部作の ジョージ・A・ロメロ 監督によるゾンビ最新作。サイモン・ベイカー主演。



 ある日突然、謎の原因で死者が甦り、人間を襲ってはその新鮮な肉に喰らいつく。襲われた人間もまた生ける屍=ゾンビとなり果てしのない増殖を繰り返し、もはや生き残った人間はごく少数にまで減っていた。人間たちは二つの川に挟まれた土地に要塞都市を築きゾンビの侵入に怯えながら生活していた。そんな中にあって都市の中心にそびえる高層ビルでは一部の金持ちと権力者が贅の限りを尽くした優雅な暮らしを満喫していた。彼らは高級な生活を維持するために傭兵軍を組織し、都市の警備と、外の世界から物資を調達してくる任務に当たらせていた。ところが、こうした生活に不満を抱く人間が一部に出始める一方、ゾンビの中にもある驚くべき変化が起こっていた・・・。



ゾンビの変化というのは、武器や道具を使う知能を発達させるという点です。3部作の3作目「死霊のえじき」(デイ・オブ・ザ・デッド)で、「バブ」と呼ばれる兵士のゾンビに学習能力があることを描いており、そのあたりを踏まえてのものなのでしょう。賛否両論あるようですが、特に違和感はありませんでした。


アングロサクソン系白人たちが住まう高層ビルと、食料調達や防衛をさせられる被支配者階級。そこへ、黒人のゾンビをリーダーとする死者の群れが大挙して押し寄せ、人間を無差別に襲います。


さすがにロメロ。ゾンビのツボを押さえており、安心? して見れます。特殊メイクは、グロテスク過ぎず、それでいてリアルで、 ゾンビに対する思い入れ、愛情 のようなものを感じます。


ゾンビのリーダー「ビッグ・ダディ」はつなぎを着たガソリンスタンドのおやじ。チア・リーダーのゾンビや、ずっと手をつないでいるカップルのゾンビもいて、楽しめます。



やっぱりゾンビはギクシャク歩き。第2作「ゾンビ」(ドーン・オブ・ザ・デッド)を彷彿させます。



先日紹介した


高層ビルは、白人中心社会の象徴であり、周辺のスラムに済むスパニッシュ系など住民が下働きさせられています。そして「象徴」を破壊するゾンビの群れ。何やら現代の縮図のようです。



支配者階級のトップを「イージーライダー」の デニス・ホッパー が演じています。彼もロメロゾンビのファンなのだそうです。それと、「ゾンビ」の製作者で「サスぺりア」「サスペリア2」などの監督 ダリオ・アルジェンド の娘、 アーシア・アルジェンド がヒロインを演じていました。特典映像によれば、彼女は子どもの頃からゾンビなどホラー映画のセットを遊び場にして育ったという「筋金入り」です。


ゾンビたちが打ち上げ花火に反応し、その間だけはある程度安心できるという新解釈もありました。


点数をつければ70点。でも、それ以上に、「ロメロおじさん、相変わらず頑張ってるなあ」という印象を抱くことができます。



もしロメロが日本でゾンビ映画の撮影をするなら、交通費も弁当代もいらないので、ぜひ ゾンビの1人としてエキストラ出演 してみたいものです。


サイモン・ベイカー/ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット

(ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット)


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最終更新日  2006年05月19日 12時05分29秒
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