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京都のうまい酒「脱兎」

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2013年06月01日

ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオン主演の「グランド・マスター」。31日の封切りの日にレイトショーで見てきました。客入りはパラパラでしたね。

ブルース・リーの師、葉問（イップ・マン）の映画化が興行的成功（香港では）していることを受けた１本なのだろうと思いますが、映像美はさすがです。でも、少なくとも格闘場面でそれが成功しているとは思いませんでした。アクション（功夫の手技脚技）を見たいのに、瑣末な場面をこれでもか、と誇張されても鼻白みます。あそこまで行ってしまうと、監督の自己満足ですね。

パンチやキックの威力を誇張し過ぎるのも目につきました。リアティーが薄れます。

と、アクションシーンの不満を並べましたが、アクションシーンは多くありません。それが、この映画がドラマ重視なのかアクション重視なのか分からず、中途半端にしてしまっています。

登場人物が有機的に絡み合わず、一線天（カミソリ）を登場させることの必然性もあまり感じられませんでした。葉問とまったく絡まないのですから。

「グランド・マスター」というタイトルもちょっと陳腐です。「一代宗師」をもっとかっこ良くアレンジできなかったのでしょうか。

チャン・ツィイー演じる若梅の八卦掌は、リアリティーはありませでしたが、柔らかくて優雅で、魅力がありました。

「葉問」なら、ドニー・イェンのシリーズの方が、小気味良くて好きですね。

こちらの方がおすすめ。ドニー・イェンの「葉問」シリーズ。