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2005.10.19
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カテゴリ: 茶木の音楽紀行
大学側に願書を出した時点で、視覚障害者を受け入れる事は出来ないと断られ、担任
と音楽の先生が大学まで交渉に行ってくれた。
そこで先生たちは、当時の学科長と話をし、学科長が、「私が責任を持ちましょう!
その子を受験させて下さい」と言ってくれた。
合格通知を家のポストに見つけた時の事を今でもよく憶えている。
僕は家の柱に抱きついて声を上げて叫んだ。
それほど大きな喜びだったのだ。
今までとは全く違う未知の世界への船出だ。
健常者の海の中に出て行く興奮と不安が入り混じって、僕はとても高ぶっていた。

僕が卒業して間もなく、先生も関西でのすべての音楽活動や仕事を捨てて、東京へ出
て行くことを決心していた。
こちらでも将来を期待されていたにもかかわらず、26歳ぐらいの若さで本当に自分に
あった道を見極め、それに踏み切った先生の勇気に今さらながら脱帽する。
現在先生は東京の「オペラシアターこんにゃく座」の座長を務められている。

大学では、同い年の子たちが恐ろしく大人びていて、活動的で生きいきとしていて、
そんな中、仲の良い友達もでき、時間がたつにつれて僕もそんな普通の若者になるこ
とができた。
4年間の学生生活を経、母校の盲学校で1年、宇治にある養護学校で1年、教師をし
たが、職員室の雰囲気と教師と言うカラーにどうしても馴染めず、皿洗いのバイトを
しながら、オペラばかりしていた。





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最終更新日  2005.10.20 10:42:38
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