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2005.11.01
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カテゴリ: 茶木の音楽紀行
ベルントは以前ケルンの放送合唱団で歌っていて、「放送合唱団などに就職できれば
たっぷり給料はもらえる、きちんとした仕事である。」アオルマン先生の所にレッス
ンに来るようになって、先生に見込まれ、オペラ歌手になることを進められ、仕事を
やめて3年間の失業保健で、大変厳しいオペラ歌手への道を歩んでいた。
その時点で彼は40歳、家族もあった。
それはアオルマン先生とベルント、それぞれの人生をかけた厳しい夢だった。
そんな2人の直向な姿勢に僕は心打たれた。
そのちょうど一週間目のレッスンで先生はタオルを長くしたような物を持って来て、
僕の顎の下から頭に巻き、頭の上できつく縛った。

そのまま何曲か歌わされ、その日のレッスンの終わりに先生は確信したように「お前
はバリトンじゃない、テノールだ!」と言った。
僕は耳を疑った。
とてもじゃないけどそんなことは信じられなかった。
僕はバリトンとして10年間もやってきている訳で、高い音だって全然出ないし、そん
な事を僕に言った人は誰もいなかった。「バリトンからテノールに声種変更すると言
うのは、例えて言うならパン職人が寿司職人に変わるぐらい難しい。」
でも先生は次の日からなぜ僕がテノールであるかと言うことを説明しだした。  
                                  つづく







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最終更新日  2005.11.02 09:58:37
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