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2006.07.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ナカタさんと星野青年が甲村図書館に辿り付いたときはやはり不思議な気がした。
長い2つの別の話が出会う瞬間だったし、大島さんと彼らがなんとも交じり合えない
タイプだったからだ。
しかし星野青年と大島さんとがベートーヴェンについて話すシーンは僕にとってはな
んだか嬉しくなる不思議な感動がある。

佐伯さんとナカタさんは共に終着点に辿りつき、星野青年はベートーヴェンを通して
変わり続ける。
田村カフカと海辺のカフカが一人となった少年は森の中の以前佐伯さんやナカタさん
が訪れたことのある町で佐伯さんと最後の再会をする。

ら自分の手で捨てた」という佐伯さんの言葉が理解できなかったが、今少し分かるよ
うな気がする。
彼女は何よりも愛するわが息子をいつか失うことを知っていた、昔彼を失ったように
。
それは入り口を開けた彼女に向けられた報いであった。
「もし怒りや恐怖があなたをさまたげないのなら、佐伯さん、もし僕にそうする資格
があるのなら、僕はあなたをゆるします」と少年は言い、「おかあさん」とついに呼
ぶ。
佐伯さんはヘアピンで自分の左腕を刺し、少年はその血を飲む。
喉を通る佐伯さんの血を感じ、すべてが解凍されて行く。
母親が子供に対しての象徴的な行為であり、少年にとって初めて受ける母の強い愛で

そしてこの町でなければ2人は親子を名乗ることは出来なかったのだろう。  つづ
く





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最終更新日  2006.07.06 08:15:54
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