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2007.01.07
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僕なりのドイツ歌曲の魅力を今の僕の実力の中で精一杯演奏した。
すべて歌い終わると大きな拍手が聞こえ、一人のロシア人の女性が舞台の下で僕に花束を差し出し、僕はそれを受け取った。
その女性は僕に何かロシア語で言ったが、さっぱり分からない。
でもどうやら観客は皆異国の匂いのする音楽と、ロシア音楽にはない表現に新鮮なものを感じてくれたようだ。
何度もお辞儀をして「僕の声の技量がもう少しあればな」と申し訳なく思いながら舞台袖に消えた。
アパートに帰り夕食の際「トシはいずれもっともっと重く力強い声になって行くと思う」とおじさんは感想を言ってくれた。
「重く力強い声ってどんな?」と僕は質問してみると「カヴァレリア・ルスティカーナのトゥリッドゥを歌うようなテノールさ」とおじさんは僕の顔を見て、得意そうに微笑んだ。
トゥリッドゥと言えばスピントテノールの分野になる、とてもドラマティックな声であり、そんなことを言われたのは初めてだった。
次の日は音楽祭の最終日となり、キエフ歌劇場のオーケストラの伴奏によるガラコンサートで、ベルント、レナーテ、カタリーナがそれに出演することになっていた。

でも館内は恐ろしく広くほんの一部しか見学することが出来ず、我々はコンサート会場に向かった。  つづく







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最終更新日  2007.01.07 11:11:51
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