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・9、14、火
月に一度の点字レッスンにライトハウスまで出向く。
先生と世間話の中で、全く見えないのに白杖を持たずに歩行する女性がいる話になる。
もちろん初めて行く場所は無理だろうが、慣れているところなら杖なしですたすた歩くという話。
人間業とは思えないが、すぐれた耳と空気や風を感じる鋭敏な感覚を持てば可能なのだろうか。
それで今まで怪我をしたこともないという。
でも何故わざわざそんなことをするかというと、もちろん目が不自由であることを周りから隠すためである。
彼女は知り合いのいる前では決して杖を使わない。
しかしその神経のストレスはいかばかりであろうか。

歩行することだけでぐったりと神経がやられてしまうこともあったし、肩が当たってチンピラに絡まれたこともあった。
だからその女性の大変さもよく理解できる。
しかも彼女は全く見えないのだ。
これはその人の育った環境が関係しているとまた思った。
彼女の親が彼女に知らず知らず植え付けた間違ったプライドと世間体。
人はいつか皆年を取り、誰かの世話にならねばならない。
体に動かないところを持てば、なおさら人々の手を煩わすことになる。
そのとき皆初めてプライドや世間体を捨てなくてはならない現実に直面する。
何かを乗り越えなくては生きては行けない現実だ。
人の手を借りなくては何もできないというのは辛いことだ。
しかし我々障害を持ったものは、逸早くその現実を受け入れる必要に迫られる。

そして手を貸してくれる人々への感謝の気持ち。
へりくだる必要はない。
助けを必要としても、もちろん我々は平等なのだ。
もし彼女もそれができれば、どんなに楽になるだろうと思う。
でも、多分それは余計なお世話だ。


その後阿波座に向かいグループレッスン。


こちら
●大阪の声楽教室・レッスンのご案内は こちら






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最終更新日  2010.09.15 00:45:09
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