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・4、17、日
ピエール・キュリー、マリー・キュリー夫妻のことを少し調べてみた。
ポーランドに生まれ、化学の教師の両親の元を出てパリに出て来た若きマリーと、当時すでに天才学者とも言われていたピエールとの出会い。
彼らが愛し合って共に手を携えて歩む研究人生。
1880年ごろのこと。
大学で教鞭を取るピエールと、家計を助けるため高校教師として働くようになるマリーのささやかな生活費はほとんど二人の研究に費やされ、子供が生まれ、両親を引き取る生活の中で家計は圧迫されて行く。
ジャガ芋倉庫と家畜小屋を足して割ったような彼らの粗末な研究室で、様々な発見が行なわれて行く。
ピッチブレンドという鉱石を何トンも庭に運んで来て(それにもかなりの費用が費やされた)、そこから長い間の奮闘、苛酷な肉体労働の汗まみれの努力の後、ピッチブレンドからホロニューム・ラジュームという新元素を抽出することに成功する。
(現在ラジュームは、腫瘍治療などに有効利用もされている)

彼らにとって好奇心が導く研究がすべてであり、名声や富にはまったく無頓着であったという。
放射線研究テーマの着目はマリーの視点であり、夫のピエールが彼女の視点に賛同したという経緯らしい。
ラジュームからは多量の放射線が確認され、光を放って美しく輝いていた。
しかしその時それが人体に悪い影響を及ぼすものとは、二人には知るよしもなかった。
そしてその研究結果によってキューリー夫妻は、α線の発見者であるベクレル
と共にノーベル化学賞を受賞する。
受賞によってまとまった額のお金を手にするが、周りの貧乏な科学者に援助し、自宅の壁を塗り替えて、配管を修理したら全部なくなったという。
二人はその後再びノーベル賞を受賞することになるが、それによって雑務が増え、マスコミに追いまくられて研究に費やす時間がなくなり不満を漏らしていたという。
その後ある日馬車の事故でピエールが突然亡くなってしまう。
マリーは訃報を聞いた時も放心状態で無言だった。
その後精神的に異常をきたし、ふさぎ込んだり、急に奇声を発したりする時期が続いた。

ピエールの死後、今まで以上に強くなるマリーに対するフランス国からの外国人差別と女性差別に喘ぐこととなり、マスコミの激しいイジメの中で鬱病を深めて行くが、生涯フランスを恨むことはなかったという。
第一次世界大戦が勃発すると、トラックにX線の機材を積んで、自ら運転をしてレントゲン治療に各地を回ったという。
彼女の専門外だったが、そのことを切っ掛けにX線、人体の勉強を始め、運転免許も取得した。
研究室での日常的な被ばくに加え、その際のX線被ばくが最終的な彼女の発病の原因ではとも言われている。
マリーが66歳でこの世を去った後、彼女の研究ノートや料理の本からも高濃度の放射線が検出されている。

純粋な愛と研究に生きた一人の女性の功績が、現在このような恐怖に摩り替わっていることは大変残念なことだ。





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最終更新日  2011.04.24 17:15:57
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