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・9、9、金
武田氏がテレビの 番組で、子供の視聴者からの質問「東北の野菜は食べない方がい
いのですか?」にあえて正直に答え、それが反響を呼んでいる。
「東北の野菜は食べてはならない」というようなことを結論的に述べたのだ。
もちろんマスコミは面白おかしく一部の発言しか取上げない。
しかしそう結論付けるまでにはいろんな説明があったはずだ。
一関市長がその発言に猛反発し、武田氏を訴えるかのような勢いだ。
さてこの問題は意見の分かれるところだろう。
テレビという媒体を通して、東北の野菜をひとくくりに否定した訳だから、それはも

しかし僕は武田氏の発言を評価したいと思う。
武田氏も述べているように、東北の農家、政府が出荷する野菜にきっちりとベクレル
を表示していれば「東北の野菜は食べてはならない」とひとくくりに否定することも
ない訳だ。
子供に対してだけは真正面に応えたかったのだろう。
大人の責任として、大人の不始末として。
おそらく僕が彼の立場であっても、同じ対応をしたことだろうと思う。
例え番組を下ろされても、一関市長に訴えられようとも。
ここはとても大事な機会で、正しいことを述べているものが世間から評価されるべき
であり、何が正しいかを皆で考える瞬間だ。

ーーーーーーー

少女は語らない。その澄んだ目でお母さんの一挙手一投足を見つめている。からわら
でつぶらな瞳の少年が通り過ぎる電車に夢中になる。
おじさんは怒鳴る! 何で汚染された野菜を出していけないのか! こんなに苦労し
て作ったんだ! 我々の生活はどうでもよいのか!
少女は語らない。ただ黙々と出された給食を食べる。たとえ汚染された野菜でも、彼

怒鳴ったおじさんは、知事と教育委員会に助けられ、汚染野菜を出荷し、給食の食材
として販売し、生計を立てた。政府と東電は知らぬ顔をし、マスコミはびびった。
語らなかった少女はやがて病の床につく。誰が語らなかった少女を助けることができ
たのだろうか?
(平成23年9月5日)
武田邦彦
ーーーーー
なぜ、子供が被曝を心配するのか?
あるテレビでお子さんが「東北の野菜を食べたらどうなるのか?」という趣旨の質問
がありました。
可哀想に、東電が放射性物質をまき散らさなければ子供はこんな心配をせずにのびの
びと楽しく毎日を送っていたでしょう。これもなにも日本の大人の責任です。私はそ
の子供にすまないとおもいました。
東電がヘマしたのも大人の責任です。それなら、子供には事故以前の被曝基準1年1ミ
リシーベルトを守ってあげられなかったのでしょうか? 保安院は東電の事故の後、
東電の社員(もしくは下請け)の大人が1年1ミリシーベルト以上浴びたとして処分を
しましたが、大人より感受性の高い子供を守って欲しいと思います。
今は情報の時代です。政府や自治体がいくら法律を隠そうとしても、隠し通せるもの
ではありません。私が1年1ミリシーベルトというと「危険を煽る」と言う批判が来ま
すが、低線量率被曝と病気の関係が医学者で合意できないので、社会的に1年1ミリシ
ーベルトという約束をしているのです。東電がヘマしたから約束を反故にしてはいけ
ないし、その被害を子供にかぶせるのは誰が考えても不適切です。
・・・・・・・・・
「東北」といっても広いので、安全な野菜もありますが、「東北」を「福島」と言い
換えても、福島でも汚染されていない野菜はあります。汚染されているかどうかは、
野菜のベクレルを測ってそれが表示されていないとわからないもので、地域、しかも
行政区でいうこと自体が間違いですが、それも大人の責任です。子供なら「東北」ぐ
らいしかわからないでしょうし、外人ならそれが「日本」になるでしょう。
すくすく育つべき子供が被曝を心配しなければならないのも大人の責任、食材にベク
レルを表示しないのも大人の判断、「東北産」、「福島産」などと行政区で区別して
いるのも大人です。
そこで私は、「大人の不始末は大人で解消したい」と思い、子供からの質問には正面
から答えずに、大人に向かって(子供が心配しているから)「東北の野菜は出荷して
はいけない」と言いました。もし食材にすべてベクレルが表示されていたら、「10
ベクレル以下なら大丈夫ですよ」と答えることができたのですが。
・・・・・・
子供は大人を信用しています。質問はしますが苦情を言うことはなく、国会前で座り
込みをすることもできません。出された給食が汚染されていても黙々とそれを食べま
す。そんな立派な子供たちが安心して暮らせるよう、今でも「1年1ミリシーベルトを
超える被曝になる可能性がある食材(もちろん外部被曝などを足してですが)は出荷
しない」ということで大人が断固たる意志を示したいと思います。
そのためには、外部0.2、食材0.2ミリぐらいになることですから、個別の食材
はその20分の1、つまり0.01ミリ(食品の100分の1原理)程度にする必要があ
るでしょう。今こそ、大人の決意に期待します。
(平成23年9月7日)
武田邦彦





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最終更新日  2011.09.10 06:10:47
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