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・9.14.水
記事の最後に「二度と再びこのようなことを起こさないためには、やはり少し検討の
範囲を拡げて、その奥に潜む日本社会を考えなければならないと思う。」と武田氏は
締め括っている。
その奥に潜む日本社会とは「結局日本人は何も考えていないのではないか」という結
論があるらしい。
何も考えず、誰かが言っていることをそのまま口にしているだけだから、バブル以後
の政策はことごとく失敗していると(それは対外ヨーロッパやアメリカの真似)。
いや、果たしてそれだけだろうか。

めてそれを様々な公開できない使い方に流用し、だらだらとやって来た。
いつかばれる前に帳尻を合わすつもりだったが、ますぞえ大臣の手入れで明るみに出
てしまった。
しかし世間では「ずさんな管理」ということで何とか逃げている。
何でもそうだが、例えば年金受け取り通知葉書も怖ろしく小さな字で大事な事項を記
載し、国民の手違いで年金を受け取らずにいる者が増えるのをじっと待っている。
その反面無くなっているお年寄りにずっと年金を払い続けていたという問題も出て来
ているが。
今回の東電の被災者への保証金の手続きでも、100枚にもなる書類を手渡し、よく熟
読したうえで60枚ほどの書類に書き込んで提出させ、その上一年に何度も書類を提出
させる。

うに見える。
すべてそのように小賢しいやり方でお金を浮かせ、何かしらの帳尻を合わせて行くや
り方ではないか。
それが「奥に潜む日本社会」ならば、その体質から変えなければ国民はバカを見続け
るだけだ。

【深く考える】主要政策・全滅の原因第一回 年金
「全滅」と言って良いかはわからないけれど、今から20年ほど前、バブルが崩壊し
て「今後の日本をどうしていこうか」と言うことになった時期から、今まで日本の主
要政策は失敗が目立つ。
たとえば、「年金」である。軍人恩給などの特別なものは別にして国民の多くが年金
に加入できるようになったのは1960年代の初めだが、本格的に年金をあてにでき
るようになったのは1990年になってからだが、その直後から「社会保険庁のずさ
んな管理」が表面にでた。
なにしろ、人のお金を預かっているのに記帳は間違いだらけ、実に年金を納めている
日本人の大半に当たる5000万人とか、266万人などと膨大な年金に間違いがあ
ったのだから、単なる個人の問題ではなく、政策自体の欠陥と言うことができるだろ
う。この事件は、もともとヨーロッパの社会的制度「揺りかごから墓場まで」をまね
て作ったと言われ、事実、その方面の専門家は何かというとヨーロッパの制度をテレ
ビで解説していた。
しかし、現実に年金の問題が生じると、このような初歩的な問題がヨーロッパで起こ
っていたのか、その歴史的な経験は日本で活かされたのか、それとも日本独自の現象
だったのかも解析されず、未だに「年金問題」を議論し「少子化対策によって年金問
題を解決する」という方向に進んでいる。
ヨーロッパをまねようというのではない。アメリカやヨーロッパが日本よりうまくや
っているとは思えないのだが、社会保険庁があれほどの醜態をさらしたのはシステム
上の問題だったのか、それとも日本社会に存在することが原因しているのかぐらいの
研究が一般化しないと話にならないだろう。
これは現在の「原発再開問題」と類似している。地震地帯に原発を持っているのはア
メリカの2基(アメリカ自体は100基以上)ぐらいなもので地震による原発の倒壊
は日本独自の問題であること、今まで世界で震度6以上の地震で破壊しなかった原発
はおそらく無いこと、それでも日本はヨーロッパなどで議論される安全確保の方法(
ストレステストなど)で進もうとしていること、東日本の原発がすべて震度6で破壊
したのに同じ安全基準で泊原発や玄海原発を運転しようとしていること・・・など非
常に似ている。
私は年金については一市民として考えるぐらいだが、それでも、「子供を増やして年
金を安定させる」というためには、日本の人口を4億人レベルまで持って行かなけれ
ばならず、それはこれまでの政策や環境問題と異なること、若い人の人口が多く年配
者が少ないといういわゆるピラミッド型の人口分布というのは「若い頃に死ぬ人が多
い」ということを意味していて、これも日本の政策との整合性がない。
また、年金を取り扱う社会保険庁は、そのトップの顔もわからないほどテレビに出て
こなかったし、その後、どうなったのかもわからない状態で進んでいる。データを見
て、検討しなければならないことが多いのに、相変わらずマスコミは「一般の人」を
コメンテーターに出し、ことの本質が分かりにくい。
今回の原発事故は、「地震地帯で原発を運転するときには、耐震技術とその運転方法
、避難方法を日本独自で作っておく必要がある」という政策上の問題であり、それは
失敗続きの日本の政策の一つとして考えるべきものと思う。原発問題を考えて、二度
と再びこのようなことを起こさないためには、やはり少し検討の範囲を拡げて、その
奥に潜む日本社会を考えなければならないと思う。
(平成23年9月13日)
「takeda_2xxx-xxx-xxxxxno.132-(6:10).mp3」をダウンロード
武田邦彦





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最終更新日  2011.09.15 00:01:15
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