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カテゴリ: カテゴリ未分類
・11、8、火
お金が主役の現代、そう、そのことは僕も常々考える問題だ。
「大草原の小さな家」でも、しばしば取上げられたテーマだ。
1800年代後半の舞台で、少しずつ貨幣価値が自然な営みを飲み込み、資本主義社会が人の心を蝕んで行く様を描き続けた。
そして最後の巻きで、鉄道会社の陰謀、近代社会の波へのささやかな抵抗として、ウォールナットグローブの村人は、村全体をダイナマイトで自ら爆破した。
額に汗して、貧しいながらも力を合わせて楽しく働いて来た人々の心温かい生活は、近代社会、お金が主役とする現代社会の押し寄せる波に飲み込まれ、姿を消した。
それは人の心を蝕み、生きる喜びを薄め、羅針盤を見失うことになると、すでに何十年前にマイケルランドンらは警告を発していたのだ。
とは言え、社会主義的な考えもまたうまくは行かない。
何故なら、どこの世界にもずるいやつ、悪いやつは存在するからだ。


ーーーーーー
お金の世界もこれまでか? これまでにしたいが・・・
あのリーマンショックが3年前、それからというもの、ヨーロッパ通貨危機、アメリ
カ信用不安、円高、ギリシャ経済危機・・・「お金」というのはもともと「主役」で
はなく、生活をより円滑にするための道具なのに、いつのまにか私たちはお金に振り
回されています。
お金を扱い、それに失敗し、大きな事件になり、それが報道され、国が崩壊し、イン
フレになり、生活が困窮する・・・いったい、何をやっているのでしょうか?
そう、リーマンショックに始まったものではありません。石油ショック、バブルの崩
壊、銀行倒産、年金騒動、少子化対策、排出権取引、郵政民営化、エコポイント、赤
字国債、高速道路無料化、消費税増税、・・・どれもこれもお金にまつわるものばか

でも、この理由は簡単で、もともと脇役だった「お金」を取り扱う人が増え、権力を
持ち、複雑にし、自作自演で騒動を演じているということなのです。ものがあるだけ
交換価値としてのお札を刷り、銀行は普通預金だけ、国債は止めて税金だけ、額に汗
した分だけ給料を貰う・・・という単純なお金の役割に徹すれば、私たちはこれほど
「マネー」に振り回されることはないし、TPPも消え失せるでしょう。

もし、お金が主役でなければ「石油ショック」は起こりませんでした。石油はまだま
だ1000年はあるのに、1バレル2ドルを30ドルまであげようと「石油は残り4
0年」などとでっち上げの情報を流したのです。
すでに「石油の残りは40年」と言ってから40年が経った2010年、世界の権威
は「石油はあと43年」と発表するではありませんか!人をバカにするのもほどがあ
ります。石油が無くなると聞いて、どれほどビックリしたでしょうか? それが「お
金目当て」だったとは! 
少子化対策もそうです。子供を持つかどうか、人数は?というような人生や家庭に関
わることは「お金」とは本来関係が無く、どうしたら充実した幸福な人生を送ること
ができるかということです。それがいとも簡単に「年金が不足するから少子化対策」
ということになるのですから、哀しいものです。
高速道路だって無料化できるはずはないのです。建設にも管理にも修理にもお金がか
かるのですから。だから、この問題は単に「利用者が払うか」、「税金で払うか」の
差があるだけなのに、なにか「空からお金が降ってくる」という感じで多くの人が民
主党に投票したような感じすらします。
・・・・・・・・・
お金の社会はそれほど昔からあったわけではありません。生活でお金が大切になった
のは、明治以後ですし、ヨーロッパでも200年ほどの歴史しかありません。どんな
に昔にさかのぼってもせいぜい、500年です。
だから「お金の社会」、つまり「貨幣経済」は本当は人間社会を不幸にし、害になる
ものなのかも知れないのです。
日本国憲法は「勤労の義務」を定めていますが、その心は「日本人が豊かな生活をす
るためには、家もいるし、道路も、自動車も、食べるものもいる。だから、お金があ
る人でも無い人でも、それとは関係がなくみんなで働き、みんなが要るものを準備し
ようではないか」という共同体思想です。
「額に汗してみんなで働き、安心した生活をする」、「ずるい人もいるから、一応、
お金で換算しながら生活をする」というぐらいなら、リーマンショックなどが起こる
はずもありません。いわゆるマネーゲームをして、実質的になにも働かず、大もうけ
するような社会だから、次から次へとお金に振り回されているのです。
タイの洪水もそうです。本来なら洪水に見舞われた人たちが可哀想だという話題にな
るのに、「日本企業がどうだ、お金がどのぐらい損した」という話ばかりです。原発
の事故もお金まみれで、お金が主役でなかったら、もちろん石炭を焚き、安心して電
気を使っていたでしょう。銀行、証券会社、税務署、経理事務、伝票整理、経済学者
、財務省・・・お金にまつわる仕事をしている人が、お金のシステムを簡素にして3
0%を5%にすれば、日本人のほとんどが「真に必要なこと」をするので、より豊か
で安心した生活ができるというものです。
(このブログが現代では遠く離れた話であることは承知しています。また、お金が創
造的な仕事を実現したり、銀行券を印刷するだけで景気が良くなる可能性もあります
。でも、本来、創造的な仕事を進めるために大切な役割を果たしていた銀行が、本来
の役割を果たせなくなったことなど、やはり私たちは間違っていると思います。お金
全廃ではなく、お金のシステムの簡素化が急がれます。金融界の方は手をこまねいて
いるように見えますが、奮起を期待します。)
(平成23年11月6日)
武田邦彦





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最終更新日  2011.11.08 23:50:13
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