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カテゴリ: カテゴリ未分類
・4、11、水
武田氏が常に科学者として公平な目で物事を見、一つの思想に捕らわれず、客観的に
見て判断する努力を行なう真似をして、僕も客観的に物事を眺めてみる努力をして
みたい。
そうすると、バッシングを受けるような内容になる可能性も出て来る訳だが、現実を
見るということはそういうことでもあるだろう。
一つの議題として、核や兵の保有という点を考えてみる。
僕は基本的な考えとして「ふところにナイフを忍ばせていないと学校に行けない、ま
たナイフを忍ばせているぐらいの度胸がなければ友達として認めてもらえない」とい

余りにも幼稚だし、僕の言う「スイッチ」が、いつでも入る危険を世界中に蔓延させ
ることになる。
先進国が一つでも多く「ナイフは持たず丸腰で生きることこそが強さだし、またそれ
こそがこれからの先進国だ」と胸を張り世界情勢に首を擡げることこそが勇気だと思
っている。
だがその反面、もうそんな暢気なことを言っている状況ではないのかもしれないとも
思う。
鎌倉時代、モンゴルのチンギスハンが、兄の源頼朝に日本を追い出された恨み
を晴らすべく、彼の息子にその意思を継がせ、大艦隊を率いて日本に攻めて来た。
日本が平和主義を貫いていたら、確かに皆彼らの兵に惨殺されたり、奴隷にされたり
して、日本は乗っ取られていたことだろう。

ずっと兵を持たなかった沖縄の王国に、明治時代薩摩の野蛮な連中が渡って来て、男
たちは惨殺、女や子供はゲームの対象として弄ばれ非業の最後を多くの人々が遂げた
。
平和主義は最も筋の通った理念である。
しかし、庶民は皆地獄を見ることになっている。

決してありません。
だから皆さんもうちの国をそっとしておいて下さい」なんて言い分を聞く耳を持った
紳士はどこにもいないのだ。
皆がふところのナイフを出し飛び掛って来たら、国民、家族、子供たちを守り戦うこ
とになるだろう。
防御のためのナイフ、護身術はやはり用意しない訳にはいかないのか?
全く情けないことだ。
人間は何処まで行っても堂々巡りだ。
船の客船からは、いろんな個人的な思想や勝手な意見をわめくことはできる。
だが舵を握る船長の立場に立って世界との対応を考えたらどうだろう?
本当にナイフをふところに忍ばせない態度を最後まで貫けるのだろうか?
でも本能や運命に打ち勝つには、それをあえて貫かねばならないことは論理だ。
どこまで行っても答えが得られないようにも思える。

ーーーーーー
北朝鮮のミサイルと人工衛星
北朝鮮が人工衛星を打ち上げるためにミサイルを発射する。テレビではそれに備えて
東京の市ヶ谷を始めとした自衛隊のパック3邀撃ミサイルの配備を報じていた。そし
て誰もが「北朝鮮はけしからん。でも万が一のことを考えてしっかり防衛して欲しい
」という論調だった。
この重要なときに防衛大臣は姿が見えない。大臣に就任して以来、国会での答弁など
を見た多くの人がびっくりしてしまった。こんな人が国会議員?!こんな人が大臣?
!こんな人が有事の時には直ちに判断を求められる防衛大臣?!と思っただろう。
・・・・・・・・・いろいろなことが頭を巡る・・・・・・・・・
今から15年ほど前のことだったが、機械学会で学会発表の範囲に関する「倫理委員会
」があった。その頃、私は機械学会に所属していて倫理委員の一人だった。社会は「
倫理」に目覚め、企業ではCSRなどという言葉が聞かれるようになった時代だ。私は
科学や工学の倫理を研究していたので、倫理委員になっていた。
話題は福岡で数年前に行われた機械学会で自衛隊で機会学会員の研究者が機関銃の部
品についての発表の申し込みをして、発表を断られたと言うことについて、機械学会
の倫理規定に「機械学会での発表は平和目的に限定する」という項目を入れるかどう
かの審議だった。
座長は東大の教授、そこにいる10名ほどの委員のほとんど全部が「平和目的に限る」
という条項を入れることに賛成だった。私は一人反対で「もし北朝鮮が先週はミサイ
ルを仙台に撃ち込んで2000人が死に、今週は宇都宮が標的になって200人が亡くなり
、来週は東京に落下させると発表しても、防衛も攻撃もしませんか? 平和の時の平
和主義では意味がありません。また武器はアメリカから買えば良いというのは倫理的
には日本で作るのと同じだ。私は「軍」というのは「平和」のために存在するのだか
ら、機関銃が軍事目的というのは平和目的と同じだ」と論陣を張った。
場の雰囲気は逆転し、機械学会では倫理規定に軍事研究の禁止を入れなかった。今は
どうなっているかわからない。でもその頃(平和だった頃)日本社会には「軍隊は要
らない」という人が多く、特に知識人と言われる人は「再軍備反対、軍隊反対」であ
った。
でも、今朝のニュースを見ていると、また無責任な話だと15年前のことを思い出した
ものである。日本社会が平和といている間はミサイルの研究を禁止しようとし、北朝
鮮がミサイルを飛ばそうとするとパック3を配備することを喜ぶ。アメリカが迎撃ミ
サイルを供与してくれなかったら、日本が自分で作るだろう。
社会に向かって自分の意見を言ったり、委員会で指導的な立場に立つと言うことはそ
の人に見識があり、一定の考え方に基づいて、しっかりとその論拠を述べられなけれ
ばならない。機械学会の倫理委員会の委員だから社会的には立派な人だけだったが、
それでも「社会の空気の通りにやれば無難だ。事情が変われば変わったで変身すれば
良い」と言うのでは情けない。
・・・・・・・・・
もう一つは防衛大臣のことである。彼は新人議員ではない。国会議員になってかなり
の年限を経ている。彼は選挙で選ばれてきていて、選挙民は日本国民である。また選
挙民はその議員が大臣になってはいけない人だとは考えていない。つまり、彼が大臣
としてふさわしくないというのを選挙民に聞かなければわからないと私は思う。
選挙民は数10年のつきあい、よく彼を知っていて、国会議員に選出している。それが
わずか数週間の国会の答弁で「大臣の資格がない」と言うことはいくら何でも選挙を
馬鹿にしている。議員は選挙民の代表であって、議員が議員だけで独立しているので
はない。
防衛大臣がこの重要なときに姿を見せないことについて、現在の報道レベルのことで
かたづけず、選挙民は積極的に前に出て、防衛大臣が立派な人であることを強調すべ
きだ。そうでなければ選挙自体、民主主義自体が損なわれ、都知事の「黙れっ!」や
、宮城県知事の「宮城の人は数字がわからない」などと選挙民より知事が偉いという
封建時代に戻ってしまう。
国会論戦の場では防衛大臣は、失礼だが猿回しの猿のような感じがした。でもこれは
良いことではない。防衛大臣の愚かさを国民がテレビを見て笑っている状態は、その
時点で即座に任命した首相が退陣しなければならないほど、民主主義の危機である。
・・・・・・・・・
もう一つは憲法改正である。パック3の配備を歓迎するなら憲法を改正しなければな
らない。かなり前に社会党が「自衛隊違憲合法論」などと言うムチャクチャな論を立
て、日本が憲法や法律を守らずに野蛮な国家に戻ることに力を貸した。現在の司法の
堕落にはこのような公党の無責任な態度も問題になっているが、ここは日本国民が「
パック3を配備しなければならないのだから、日本には軍隊がいる」と明確に決心し
なければならない。
さらに「アメリカはミサイルも原爆ももって良い。アメリカは平和を愛する国だから
他国に戦争を仕掛けたりはしない。でも北朝鮮は危険な国だから、だめだ」という論
理をそのまま日本が自分の考えのように言うのは問題だ。日本という国は元々他国を
侵略する意図が少ない国で、明治維新からしばらくの間、欧米との対抗もあって他国
に出たことがあるが、元々の思想はそうではない。それもこの際はっきり
「pactdyno.16-(8:50).mp3」をダウンロード
させたい。
(平成24年4月9日)
武田邦彦





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最終更新日  2012.04.12 11:14:43
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