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・6、17、日
先日友人と話していて「私は毎年きっちりと検査に行く、何かおかしいと思ったら半年に一回でも行くことがある」と述べた。
「病院ではどんな検査をする?」と尋ねると「レントゲン・CT・血液検査・尿検査・~」ということだった。
友人によると「周りで友達が癌でばたばた死んで行くのを見ていると、検査に行かずにはいられない。
この間同窓会で元気に話していた友人が、数ヵ月後に急に癌が見付かり亡くなるという例がものすごく多いので、とにかく常々から検査しておかなくてはならない。
ぼーっとほっておくから手遅れになるんだ」と説明した。
「あまり検査ばかりするから癌になるのかもしれない」と言ってみたが、もちろん友人は聞く耳はもたない。
友人は僕より随分年上なので、そういう周囲の急病も身近に捕らえ始めているのかもしれない。
先日ある医療雑誌で知ったことだが、一回のCT検査で何と7ミリシーベルト被曝するという。

もし病を防止するための病院に行くことで、かかるはずのない病気になっているとすればどうだろう。
そう言われてみれば、怪我などで病院に通っていて、急に発癌した例を幾つか覚えている。
何しろ証拠がないから誰にも証明できない話ではあるが、40歳も過ぎると、男女共にやたら検査を受ける傾向が出て来る。
それが必要のない被曝に繋がっていることは考えられないだろうか。
だがその反面、たまたま市の勧める検査をして、初期癌が見付かり助かったという例も多くある。
女性の乳癌、子宮癌検診も、話を聞いているとどうかと思う。

原発事故後年明けぐらいに、多量のセシウムが検出され、瓦礫焼却が原因か、それとも医療放射線か?という騒ぎがあった。
そのような多量なセシウムが、空気中に医療放射線として流れ出ることがあるのだとびっくりした。
我々の命を守り、そして蝕む放射線は、今の我々の手には負えない不気味な存在である。

ーーーーー
原発短信・・・医療被曝の問題

分を占めます.原発事故が起こらなければ医療被曝はお医者さんにお任せしておけば
良いのですが、どうしても原発の被曝が1年1ミリを超えるようなところは、できるだ
け医療被曝を減らすようにしなければならないでしょう.
[Bandicam_2xxx-xxx-xxxxx_111901567。]
このブログに前に出した「被曝の4階建て」の図はそれぞれの被曝の幅が少し厳密で

そして原発被曝1.0ミリの寸法を数値に合わせています.
・・・・・・・・・
先日、ランセットという世界で最も権威のある医学雑誌で「CTスキャンを3回から7回
程度受けると脳腫瘍や白血病が3倍程度に増える」という論文が出ました.脳腫瘍の方
が少ない被曝量(CTスキャン回数)で発症するようです.
この指摘は、2004年にでた同じランセットの論文(日本の医療被曝でガンの発生が多
い)に次ぐ医療被曝の警告です.今回の報告は子どもの調査によるもので、大人も含
めると少し感度が下がるかも知れません。
また自然被曝や医療被曝などを単純にミリシーベルトだけで比較することは出来ませ
んが、おおざっぱに言って日常的な被曝でもっとも多いのは医療被曝です.
「医療」は「良いこと」なので「医療被曝」も「良いこと」ということはありません
.被曝の原因が良いことでも悪いことでも、被曝による人体への影響は同じです.その
点では、「医療被曝は適正なのか?」は常に医師側でも関心を持つ必要があります.
一方、被曝側は、「原発での被曝が多いときには医療被曝を減らす」という方法があ
ることもわかります.できるだけお子さんの健康に気を配り、医療被曝を受けないよ
うに生活することは自衛の一つになります.
・・・・・・・・・
ところで、医療被曝が減らない原因は二つあります.
一つは、検査や治療で患者さんや一般人を被曝させる医師は、その後の診断をしてい
ない例が多いということです。よく「被曝は健康に問題は無い」と言っておられる医
師で、被曝させた人の健康を追跡している医師はほとんどいません.
医療に放射線を使いたいから安全と言うという不誠実な人も見られます.つまり被曝
による障害は確率的に起こるので、自分の患者さん100人は大丈夫だったというだけ
ではダメなのです.むしろ「検査や治療のために必要だから被曝させるが、その後は
追跡調査をしていない。患者もどこかに行ってしまうから」というのが普通なのです
.
その点では電子化の時代ですから、個人別カルテをすべての病院で共有するなどのこ
とで、医療の質を画期的にあげるなどが考えられます。
もう一つは「放射線を使うと儲かる」という現実的な問題です.放射線治療は検査も
簡単で、点数も高く、患者も検査をすると安心するので儲かるし、便利です.しかも
機械の値段が高いので業者との癒着も問題です.
医師がお金と無関係に人の健康だけを考えてくれると良いのですが、すべてはお金の
世の中ですから、被曝と健康の関係がよくわかっていない現在では「被曝させても病
気になることは少ないが、確実に儲かる」ということになると、その誘惑に勝てない
医師も出てくるのです.
とくに日本の医療被曝が欧米の3倍程度というランセット論文について日本の医師は
もっと謙虚にその影響について検討する必要があるでしょう。何かにつけてアメリカ
が、ヨーロッパがという日本の医療界が、被曝になると欧米より格段に高くても「問
題ない」という姿勢に疑いを持つのは私だけではないと思います.
この際、日本の医師はもう一度、被曝と医療について深く考え、研究する必要がある
と思います。
また政府は国民を被曝から守ってくれません。このような時は医師という社会的に大
切な職業から見ると、福島原発事故で被曝量が増えているので、患者さんがそれ以上
の被曝をしないように配慮していただきたいと思います.
「tdyno.132-(6:44).mp3」をダウンロード
(平成24年6月13日)
武田邦彦





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最終更新日  2012.06.19 23:22:35
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