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カテゴリ: カテゴリ未分類
・2、26、火
鍼灸師の話を聞いていると、まず脈診で免疫がいやに騒いでいることを確認。
次にそれが何を対象に騒いでいるかを調べる。
免疫というものは、我々の体の国防軍である。
外部から悪とみなされるものが進入して来ると、出動してその敵と水際で戦う。
悪を排除しようとする働きが熱であり、鼻水やくしゃみや扁桃腺の腫れなのだろうと思う。
鍼治療では、その敵が何者かを知るために、まずアレルギーを抑えに掛かる。
それでも免疫の騒ぎが収まらないとすると、風邪の可能性が疑われる。
そして風邪であろうが、アレルギーであろうが、鍼によってこの免疫に力を与え、武器を強化することによって、彼らは侵入者に打ち勝つことができる。

これを一つずつ解除して、総合的に免疫力を本来の戦力に持って行く訳である。
だから鍼治療によって風邪菌やアレルギーの基になる侵入者を排除する軍の力は、本来は我々は体に持っているということになる。
鍼治療はただその自己治癒力を呼び起こしているに過ぎない。
だから薬を飲んで即座に病気を治すようなことはできないし、一旦病気になってしまえば開腹して医者に切り取ってもらうしかないのだ。
よっていつも言うように、東洋医学と西洋医学は共に届かない部分を補い合って、両者合わせてようやく「医学」と呼べるのではと僕は思う。
だが両者はいがみ合っているのが現状。
兎に角我々は常々予防しなければならない。
その予防の大きなテーマが免疫力であろう。
免疫力をおとさないためには肝腎水の機能が低下しないことであり、胃腸に断続的な負担を掛けないということであろう。
だからもとを辿れば胃腸の健康が第一であり、胃腸に負担が掛かればアレルギーも酷くなるということになる。
だがしかし我々の免疫ではどうにも太刀打ち出来ない強力な侵入者も現代にはあるようで、その一つが化学物質アレルギーである。

山にこもってもやっぱり化学物質からは逃げることはできない。
周りには鍋釜、冷蔵庫、暖房器具、洋服など、すべてこれ科学物質で、すべてのものに反応して頭痛、吐き気、じんましん、呼吸困難、精神不安定を引き起こし耐えられない。
ある日入院先の病院の屋上に佇む奥様をご主人が見つける。
奥様は微笑んで「あなた、ありがとう」と言って屋上の柵を乗り越える。
ご主人は奥様の毎日の苦悩を思えば彼女を止めることができず、飛び降りる奥様を黙って見送った。

小麦粉、卵、チーズなどに反応する人も、その原因が体内の菌の減少だけだろうかと僕は思う。
これはその食材に含まれる化学物質に対して容量一杯を示すものではないだろうか。
そうなると花粉やダニとは違い、明らかに人災である。
我々の免疫は、今や一年中あらゆるアレルギーの基と戦い続け、我々は生活態度の中で免疫の仕事の邪魔をし続ける。

ーーーーーーーーー
健康談議(1) 病気とアレルギーのイタチごっこ
「kenkoukiseityuutoarerugitdyno.64-(7:12).mp3」をダウンロード
アレルギーで苦しむ人が多い。この時期なら花粉症でアレルギーの典型的なものだ。
この他、アトピー、そばアレルギーなどがあり、場合によっては死に至る。
少し前まではアレルギーという名前すら珍しいものだった。当時はアレルギーという
と対人関係などで主に使われ、「俺はどうもあいつにアレルギーがあってな」などと
使っていた。ここで言う「あいつ」とは「人」のことで、それが今ではアレルギーと
言えば病気の事を指す。
[Bandicam_2xxx-xxx-xxxxx_1xxx-xxx-xxxxx。]
このグラフは埼玉医科大学の丸山先生のご講義のものだが、横軸が西暦、縦軸が感染
者数だ。かつては結核や寄生虫などが多く、それで苦しんだのだが、今では結核は少
し残っていて危険ではあるが、寄生虫をお腹に抱えている人は少ない。
ところが、その代わりにアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎が増えてきている。つ
まり、従来の病気が無くなり衛生的な環境になるとまた別の困ったことが起きるとい
うことだ。
考えてみると当然かも知れない。
もともとアレルギーというのは「体にとって害をもたらすと思うものが侵入してきた
ら、それに対する抗体を作って防御する」というもので、異物排斥である。
異物のほとんどは「害を為す異物」のことが多いので、体は強く反応して異物を取ろ
うとする。寄生虫などはそれに当たるが、異物が少なくなってくると人間は「長い人
類の歴史上、ほとんど異物のない生活」を迎えて免疫系が有効に働かなくなってしま
った。
もしかするとスギの花粉も人体に対して強い毒性をもち、それが故に「排斥しよう」
と鼻水、涙をドンドン出して防御しているのかも知れないし、もしかするとスギの花
粉は人体に対して毒では無いのに、無意味に反応している可能性もある。
今の所、スギの花粉はあまり毒性が強くないと言われているが、わからない。人間の
体がそれほど長い間、錯覚することもないように思うからだ。また、いったん抗体が
できると反応が徐々に厳しくなり、ついには自らの命を奪うほどになる理屈や治療法
もまだこれからである。
・・・・・・・・・
私が医学分野では無いが、「生物の相互作用」については長く研究してきたが、生物
同士の争いは常に「イタチごっこ」である。イボタという植物とそれを食べるイボタ
蛾の話を良くするけれど、イボタが食べられないように防御すると、蛾の方も対策を
立てる。
このこと自体が生物を進化させ、人間という種を生んできたのだから、イタチごっこ
自体は悪いものでもない。最近のアレルギー反応や抗生物質の効かない細菌などはそ
の典型的なもので、これらの本質を生物や医学、それに哲学も含めて研究を進める必
要があるだろう。
(平成25年2月17日)
武田邦彦





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最終更新日  2013.02.27 02:12:22
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