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・3、4、月
一歩外に出ればとても良い人手、家に帰れば妻や家族に暴力をふるって暴れるという
男が以前は多くいた。
今もおそらくあるところでは多いのかもしれない。
何故男がそうなるか、僕なりに考えを巡らせ、同じ男として何とかその心の内を理解
してみようとした。
昔は戦争があり、男は男らしく、勇気と開所と度量を有するものであると育てられた
。
もちろん母親からもそのような男こそが男であると諭された。

戦争がないから、男らしく国民や家族のために、国のために死ぬことさえもできない
。
なのに家の中で威厳を保つ昔からの習慣だけが残っていた。
妻に向かって暴力を奮うことでのみ、自分の中の、また親から植え付けられた男象を
満たそうとする。
そこには社会の中での自信のなさ、プライドを持つチャンスさえ手に入れられないジ
レンマが根源にある。
誰もが認める威厳、皆に一目置かれる人格が欲しい。
だが自分には一生そのような自信を手に入れることはできない。
また育った環境の中で、その自信を殺ぎ取られて大人になったという例も多いようだ
。

自分は殴られ蹴られ続ける、価値のない人間なのだと思い込まされてしまう。
深い深い傷を抱えて大人になり、手を伸ばしても指先に触ることもない自信を求めて
やり返してこない力の弱い女性に暴力を向け続ける。
そこから自分の力で這い上がって来るものは皆無に等しいかもしれない。

さて今の男たち。

敵を殺すことだけにその答えを求めるのは、余りにも幼稚で無学である。
だが一動物である我々人間も、結局他の動物が自然に取っている行動から逸脱するこ
となど無理なのかもしれない。
平和な今、男たちが命を掛け、女たちはそんな男たちに畏敬の念を持つことに幸せを
感じ、男たちも自分の欲の中で女性をいとおしむというようなことは望めなくなって
来ているのだろう。
これが国の衰退に繋がる現象とは誰も考えないかもしれない。

ーーーーーーー
女性の幸福な人生(2) 出産と徴兵
「joseikoufukuheiekitdyno.67-(10:30).mp3」をダウンロード
社会や国家に対する女性の最大の任務は「2人の子どもを産むこと」でした。昔から
国の力は「人の数」でもあり、夫婦2人で2人の子どもを産んでくれないと人口が減
少するからです。国は基本的には国が衰退することを望まないからです。
そこで、女性は子どもを2人産むのですが、ということは産前産後で、10月10日
の2倍かそれより少し多い時間の自由を失うことになります。この世は男女でできて
いますから、女性が1年半から2年の時間を費やして国家のために任務を果たすので
すから、それに応じて男性も人生の時間を国家に捧げなければなりません.
それが男性の「1年半から2年の兵役」になりました.つまり、おおよそ25才まで
に女性は二人の子どもを産み、男性は兵役を終えてそれぞれ国家に対する最低の任務
を果たします.
25才から50才までの25年間、女性は子どもを育て家庭を守り、掃除、洗濯をし
て子どもを育て、男性は戦場にでて命を捧げます.個人の人生や幸福はもちろん大切
ですし、国家の安全がもっとも大切だからです.
そして50才を過ぎると、女性は娘がまた2人の子どもを産んでいますから安心して
人生を終えることができ、男性は戦場で死に、あるいは傷つき、あるいは戦友を弔い
ながら人生に終止符を打ちます.
ところが寿命が延びて女性は50才以後、つまり閉経後の人生が長くなり、男性も定
年後の時間が多くなりました.この問題はとても大きいので別の機会に譲るとして、
まずは戦争があった時代の男女の役割分担を知ることは、現代の男女の問題を理解す
るのにとても大切なことです。
戦争が終わり平和が訪れ、男性は兵役も戦場も無くなりました.その勢いがそのまま
続いていたのが、戦後の高度成長からバブルまでの時代で、戦場はそのまま職場とな
り、帝国は日本株式会社となって企業戦士が誕生したのです.
そして今、男性は企業戦士でもなくなり、すっかり「存在意義」を失ったのです.現
代の女性問題は男性の価値の喪失と深く関係しています.第一回のこのシリーズに「
現代女性の問題」を5つ示しましたが、実は男性の深い悩みがその裏にあって女性を
苦しませているのです.
つまり現代の女性問題が根深いのは、女性が子どもを産み、仕事をするという相矛盾
したことをするようになったからばかりでは無く、男性の価値と50才以後の人生の
二つの矛盾が絡み合っているからです.そのことを男性はうすうすは気がついている
のですが、プライドもあり黙っているので表面化していないのです。
だから女性が幸福になるためには、男性の問題を解決する必要がありますが、男性は
特に困っていないので解決に消極的で、女性は女性の問題としてとらえているので、
苦しむというのが真実の姿なのです。
(平成25年2月18日)
武田邦彦





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最終更新日  2013.03.05 00:23:07
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