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・3、25、月
男が女に気に入られるために様々に体つき、声色、所作、服装など流行に沿って変えて行くのは、自然の法則に適っているということか。
しかし女性から見て本当の孔雀の羽は、その生き方、仕事への情熱、窮地に立たされた時の腹の据え方、リーダーシップなどであるはずだ。
なるほど今日女性はかわいい服、ニャンニャン声、ミニスカート、女らしい髪型など、孔雀の羽で男性を引き付け、適齢期までに何とか相手をゲットすることに一所懸命である。
でもやはり女性としての筋の通った考え方、ポリシー、独自の生き方などこそが孔雀の羽であるはずだ。
それを追求して行くと「人間に惚れる」ということがなくなって来た、もしくは薄くなって来たとも言えるかもしれない。
「人間に惚れる」という現象は、そうインスタントに短時間に起こるものではないはずだ。
惚れられる人格も惚れる度量も、懐かしいかつての日本人にあった言い尽くせぬ社会の成り立ちであった。
「窮地に立たされた時」というのがポイントである。

自分が、もしくは自分と相手が窮地に立った時、男はその逆境に耐えられるだけの粘りと根気と頭脳を持ち、また絶望の中に居て、なおさら相手を励まし信じる勇気を備えた女性。
これらが男女関係のうちで最も大事な孔雀の羽であると僕は考える。

ーーーーーー
女性の幸福な人生(4) 孔雀の羽
「danjo_kujakutdyno.113-(10:33).mp3」をダウンロード
孔雀の羽は実に美しいものですし、一枚の羽だけでも見事は色彩とデザインで作られ
ています。なぜ、孔雀の羽はあれほど美しいのでしょうか?
言うまでも無く、美しい羽を持っているのは孔雀のオスだけでメスは見栄えの悪い何
の特徴もない鳥です.読者の方も「孔雀のメス」といってもすぐには思い出さないで
しょう。
動物の世界ではオシドリでもライオンでも、立派で美しいのは常にオスで、メスはな

いるのです。
人間でも基本的には同じなのですが、結婚というのは常にオスが申し込み、メスが同
意するというステップを踏みます。「そんなのは男女同権じゃ無い」という声が聞こ
えそうですが、実は「選択権はメスにある」ということなのです。
動物で力の強い方はオスですが、オスはメスに「求愛」をするだけで、「決定権」は

。どんなに力の強いオスでもメスに強制をすることはゼッタイにありません。
そこで、オスは「メスにOKしてもらうために」最大限の努力をします。昆虫の一種で
は「豪華なプレゼント方式」を採るものもあり、死ぬような努力をしてメスが好きな
ものを獲得し、それをメスに渡してメスがプレゼントに気を取られている間にすばや
くセックスするという不届き者もいます。
さらに、メスにプレゼントをして、メスが気に入っている間にセックスをして、また
素早くそのプレゼントを取り上げて他のメスの所にいくというさらに不届きもののオ
スもいます。
孔雀のメスは「羽が見事なオス」が言い寄ってこないとOKしません。その結果、オス
はあれほどキレイな羽を持つようになったのです。つまり、動物は「メスがOKしてく
れないと」ということでオスの体の形や行動が変わるのです。まさに「メスの好みが
オスの体と性質を決める」のが事実です。
オスは「行動派」であり、メスは「コントロール派」です。メスは自ら積極的な行動
もせず、単にオスが来たら「イヤっ!」と言えば良く、オスはメスが「イイワ」と言
うまで羽を綺麗にしたり、餌を探してきたりするのですから哀しい存在と言えば言え
そうです。
「オスはメスが作る」という動物の原則は人間にも当てはまり、「女が男を作る」と
いうのが正解です。戦争が続いた時でも女性は戦争に行きません。「あなた、頑張っ
てね」と言うと、男性は勇敢になり、戦争で突撃して死にます。それが1000年近く続
いてきたというワケです。
ところで、先回、お話をしたように現代の男性は兵役がなくなり、戦争で死ぬことも
できず、加えて仕事で腕力を使う機会もなくなりました。男はブラブラし始めました
。それを見て、女性は「台所の仕事をして、子どもを見て」と言っています。それが
現在です。
つまり、戦争がなくなり女性としては、それまでの戦略の変更が必要になったのです
が、そこで選択の道が二つありました。
1)自分が男性になる(孔雀の羽を獲得する)、
2)女性のまま男性のコントロールを変える。
なにしろ、戦争が終わってあたりを見渡すと、あまりの惨状と変化で女性の間で「こ
れからどうするか?」を議論する十分な時間と準備はありませんでした。そこでとり
あえず、
a)うっかり1000年間、戦争をしていたら男性のコントロールにミスがあって、余り
に女性に地位が低くなっていた、
b)欧米ではどうも女性は男性になるのが良いと言っている、
ということになり、
その結果、1)、つまり「自分が男性になる」という方を選択したのです。
もちろん、すぐ孔雀の羽が生えるはずも無く、また孔雀のオスでも自分の意思で豪華
な羽が生えてきたのではなく、メスのコントロールで作ったものなので、それをメス
が自分で作ろうとしたのですから、大変な苦労が始まったのです。
さて、今、戦後の試みが一段落して、女性は「自ら羽をつけるべきか」と、「男性の
コントロール方式を変えた方が良いのでは無いか」の岐路に立っているように見えま
す。女性が「自ら羽をつける」というのは人類の歴史でも初めてのことですし、また
動物界でも珍しい試みですから、男性がお母さんの胎内にいるときにテストステロン
を浴びるのに対して、女性はそれに相当するホルモンをどこで受け取るかなど多くの
課題が残っています。
でも、女性が自ら羽をつけるのは画期的なことかも知れません。生物の将来に向かっ
て大きな第一歩になるのか、それとも失敗に終わるのか、そこが難しいところです。
(平成25年3月22日)
武田邦彦





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最終更新日  2013.03.26 00:29:16
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