chao★chao

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2019年04月15日
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カテゴリ: おぉ!!







      昨日、 お蝶さんのブログ で紹介なさっていたリンク先にとんで、
東京大学入学式における、上野千鶴子氏の素晴らしい祝辞の全文を読ませて頂きました。

  その、現代社会を的確に射ている過不足ない言葉や、
  若い人の気持ちにも理解し易いであろう言葉や、
  東大新入生に心から願っていらっしゃることが滲んでいる言葉や、
  なんだか、価値ある御本を1冊読了させてもらったかのような「祝辞」でありました。

  こんな素晴らしい祝辞で迎えられる東大新入生のシアワセ!
  どうか、立派な愛あるオトナになってくださいますように。。。



  しっかり内容のある、また、文字にすると少し長く感じられもしますが、
  シッポの方のみ、引用させていただきます。(ちょっと長いシッポですが…)
      
            全文は、ぜひ後で、こちら東京大学HPからお読みください。 ​​
         ここにお立ち寄りくださる皆様には、きっと、深く響く祝辞全文です。
         お時間ある時に、ぜひともお読みください🌼

  とりあえず此処では、祝辞終盤のみどうぞ。


 ~~~~以下、引用~~~~~~~~~~~~~
  

  。。。。。。。。

  あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は
  年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを
  待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。


  あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で
  不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会が
  あなたたちを待っています。

  そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、
  あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。
  あなたたちが今日「がんばったら報われる」思えるのは、
  これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、
  やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。

  世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、
  がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。  がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲を
  くじかれるひとたちもいます。

  あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
  恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、
  そういうひとびとを助けるために使ってください。

  そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

  女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、  
  フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという
  思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。


  あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、
  予測不可能な未知の世界です。

  これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、  正解のない問いに満ちた世界です。

  学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、
  異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。  東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みも
  あります。

  未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。

  異文化を怖れる必要はありません。人間が生きている所でなら、どこでも生きていけます。
  あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、
  どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。

  大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、
  これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、  わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。
  そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。


  ようこそ、東京大学へ。

  ​平成31年4月12日
  認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
  上野 千鶴子



​~~~~~~~~~~~~~~~~以上、引用終わり~~~~​







東京新聞 2019.4.13 夕刊 よりお借りしました






  そして、昨日の産経新聞・書評頁の「週刊誌ウォッチング」に
  新元号「令和」についての取り上げで、 『ニューズウィーク日本版』
  全体的に素直な見方で好感が持てる、と評されていまして、
  いろいろな視点から「令和」をとりあげた結論として
時代の名前に何の意味があるのか。少なくとも、それが始まる時には何もないのだ。
   結局のところ、令和の2文字の由来や意味は、さして問題ではない。
   重要なのは、人々が何をしながら新たな時代を切り開いていくのかということ、
   歴史を作るために、何をしていくかということだ。
  と書かれている、と出ていました。


  まさしく、今年の最高学府東大新入生の方々というのは、
  新しい「令和」の中身を作っていっていただく中心に位置する、
  時代を引っ張っていかれる方々になっていかれるわけですよね。

  それを考え合わせると、
  上野千鶴子さんは本当に深い、中身の濃い、祝辞を延べてくださったなぁ、と
  あらためて思いました。。。



あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。

  恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、
​    そういうひとびとを助けるために使ってください。

              私は特に、この部分に打たれました。
​​          ほんとうに・・・心から私もそんな令和を待っています <(_ _)>​​​






                                  










  ****************************




  このごろ、太極拳のクラスの熱烈指導で、結構、疲れます(;´∀`)
  だけど、83歳のセンセイがあれほど熱心にしてくださるなんて、
  本当にありがたいコト、です。<(_ _)>

  地下鉄で通ってらっしゃるchiroakaさんも、あいだの日には、
  のびのび練習できる屋上を確保なさっているようなので、
  切磋琢磨で頑張ろうと思います🎶













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Last updated  2019年04月15日 14時08分32秒
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