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今年の年末年始休暇は結局、実家に戻らなかった。仕事が忙しかったわけでもなく、何かに遠慮したわけでもないのに、例年より連続休暇を短くとったせいだろうか。掃除や片付けをして、季節性の風邪を引いて寝込んだら、あっという間に終わってしまった。
この土地にやって来た時、一緒におくって来た父が
「困ったことがあったら、いつでも帰ってくればいいんだから...」
と別れ際、何回か繰り返し言った。暖かな春の日差しの中、両親のもとを離れ、新しい生活に踏み出す私は、夢と希望に満ちあふれ、父があのとき意識していた「別れ」という言葉の重さに少しも気付かなかった。そして、何もこわくなかった。
あわてんぼうで、お人好しの母が亡くなって2年後、おいかけるように父が他界し、4年がたった。父と母の家は、両親が老後暮らしていたときのまま、空家になっている。そして、部屋の炬燵が、今も暖かく、あのころと同じように、私を迎え入れてくれる気がする。
ふと、父のことを思い出した。
どこまで飛んできたのだろう ←(ロビンソン)作詞、作曲 草野正宗 歌 スピッツ
新しい季節は なぜか切ない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに
同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で つくりあげたよ
誰も触われない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら ル ララ 宇宙の風にのる