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この土日、初対面の子どもと接する機会があり、息子を観察して、考えたことを書きたいと思います。
少し前までは、小さい子や同年代の子と居合わせるとトラブルをおこさずにはいられない、状態でした。
遊具(オモチャ)を譲れない。
小さい子が近づいてくるとつきとばす、
などです。
子どものたくさんいる場所に出かけるのが憂鬱でした。
療育相談でも、あえて、トラブルになりそうな場所にいかなくてもいいのでは、とアドバイスされていました。
息子は保育園に通っていて、子供同士の関わり方を保育園で学ぶ機会があるからです。
保育園では加配の先生がマンツーマンでついていて、毎日息子に子供同士の関わり方を教えてくれているようです。(これは、また別ブログで書きたいと思います)
その成果でしょうか、子供同士のトラブルを起こすことが激減しました。
ちょっとはなれたところで安心して見守ってあげられる、という感じです
たとえば、土曜日は、雨で、息子が 迷子になったこともある
大型ショッピングセンターへ(こりずに)出かけていきました。
そこのお金を払って遊ぶボールプールでのことです。
同じぐらいの年ごろの子と、階段で体が接触するようなシチュエーションでも、
さりげなく、ゆずったり、ゆずられたりしながら登っていきます。
前の子が降りてから、自分がすべるなど、順番も守れます。
(相手の子との距離のとり方は、まだ、へたくそですが)
場所をかえて、オモチャ売り場で遊んでいると、
1歳代の子があとからやって来ました。
息子と同じ種類のオモチャに興味がある様子。
息子が遊んでいる横から手を伸ばしてきます。
ちょっと前だとこのシチュエーション
が、今は大丈夫。
さりげなく小さい子から遊びたいおもちゃを遠ざけたり、
(自分があきていれば)、小さい子にそのオモチャをゆずって、
自分は別のオモチャで遊びだしたりしています。
理想的には、積極的に、小さい子にゆずってあげてほしいですが、
以前が以前ですから。
今の状態でも十分成長したなと評価したいと思います。
順番待ちのコンピュータゲームなども、「ここまでやったら次の子にかわろうね」の
声かけに、素直に応ずることができるようになりました。
一方で、新たな問題が浮かび上がっていました。
日曜日にでかけた公園( ハチに刺された公園です
)で、小1、年中、2歳児クラスぐらいの3人の男の子(兄弟)が遊んでいるところに出会いました。
その子達のお父さんがつきそい。
このお父さんがとても素晴らしい方だったのですが、ともあれ、息子はいつもの調子で、この男の子集団に突っ込んでいきます。
私は息子を一度ひきとめ
「いっしょに遊びたいんだったら、いれて、っていおうね」
と息子に声かけします。
お父さんが、お子さん達に「いっしょにあそんでやろう」というような声かけをして、
一緒に遊ぶことになりました。
すべり台をおりたり、追いかけっこをしたり、木の葉をむしったりして、
まあ、いっしょに遊んではいたのですが、
どうやら、息子が避けられているらしいことが分かってきました。
この3兄弟をしきっているのはお兄さんでなく、真ん中の子のようです。
真ん中の子がお兄さんに働きかけて、息子から見えないところに隠れて様子をうかがったり、
息子が気がつくと「逃げろー」といって逃げたりし始めました。
この様子に気がつき、どうしようかなと夫と相談しながら見ていますと、
男の子達のお父さんも気がついて、「なんで隠れているの?いっしょに遊んであげよう」というように、
男の子達をたしなめているので、もう少し様子を見ることにしました。
このあと、息子がぬかるみで転んで、着替えをとりに言っている間、
タオルを腰にまいて、はだしで走り回るなどという、ところを見せたので、
男の子達は息子が「ヘンナヤツ」であることを確信したようです。
着替えた後も、しばらくいっしょに遊んでいたのですが今度は、はっきり「へんてこりんがきた」といわれていました。
「ヘンテコリン」なのは事実なので、私たちは当然だと思うし
(親の目にも息子はヘンナヤツだと思います)、
それを素直に口に出すのが子どもでしょう。
ヘンテコリンといいながら、本当に息子を敬遠していたのかどうなのかは、
私には判断ができませんでした。
夫は、息子が「ヘンテコリン」といわれることで傷つくことを心配していました。
いつ引き離そうか?しばらく様子見をしていました。
男の子達は「ヘンテコリン」といいながらも、
私たちとも親しげに話してくるので、
本当に避けていたわけではないのだろう、と想像しました。
素晴らしいと思ったのは、男の子達のお父さんの自分の子ども達への接し方です。
息子の名前を聞いたうえで、ちゃんと名前で呼ぶように
(最初は赤い帽子をかぶっていたことで「赤い子」といわれてました)、
「ヘンテコリン」なんて呼ばないようにと何度か注意していました。
最後には、息子はいつもの調子で、別に興味がうつってしまって、さよなら、
もいわずにふらふらと別の遊具の方にいってしまいました。
私も、軽く会釈して少し離れたのですが、
5,6分後、このお父さんがわざわざ「さようなら」の挨拶をさせに、
自分の子ども達をつれてやってきました。
私は(なかば感動して)、息子を捕まえ、
さよならの挨拶をうながしたところ、
息子も挨拶をすることができました。
ソーシャルスキルトレーニングに、三兄弟とお父さんを利用した形になりましたが、
いい経験ができたと思います。
(相手のお父さんも同じことを考えたのかな?
トレーニングの相手としては、かなり規格外で申し訳なかったですが、
世の中にはこういう子たちもいるってことで・・・)
==
結果的に、すばらしいお父さんの対応で救われましたが
子供同士で「へんてこりん」と思われること、いわれることは
今後息子が必ず通る道です。
ヘンナヤツと思うな、という方が無理です。
せめて、
ヘンナヤツだけど、おもしろい。
ヘンナヤツだけど、こんなことが得意だ
ヘンナヤツだけど、危害は加えない。etc.
と思われる子になってほしい。
子どもの集団のどこかに、居場所があってほしい。そういう風に育てるにはどうしていけばいいのだろう。
いろいろ考えさせられるできごとでした。
公文の集いに行ってきました 2009.08.28 コメント(2)
年下の子のお世話を焼きたがる 2008.09.10