全9件 (9件中 1-9件目)
1

週末、夫が観ていたNHKの番組にムツゴロウさんが出ていました。漫画家の五十嵐大介さんとの対談でした。夫は五十嵐大介さんの古くからのファン。表紙のワンコがかわいいです。ムツゴロウさんこと、畑正憲さんのことは、今の若い方はもうあまりご存知ないかもしれません。私が子供の頃、「ムツゴロウのゆかいな仲間たち」という動物番組があって、そこで世界の動物を紹介していたのがムツゴロウさんです。オオカミと友達になったり、オラウータンの子供に口移しで餌をあげたり、体当たりで動物とつきあうムツゴロウさんに毎回ワクワクさせられ、大好きな番組でした。================================その「ムツゴロウのゆかいな仲間たち」の中で、忘れられない場面がありました。細かいところは定かではないのですが、ムツゴロウさんがご自分の犬を看取った時のことだったように思います。もう息がない犬をなでながら、ムツゴロウさんが優しい顔で言ったのです。「犬を失った悲しみは犬でしか癒せないんですよ。だから、みなさんも犬を失ったら、二度と犬なんか飼わないなんていわないで、また飼ったらいいんです。」衝撃でした。だって、普通は、次の犬をすぐ飼うなんて薄情な気がするじゃないですか。同時に、このムツゴロウおじさんはなんていい人なんだろうとも思いました。ムツゴロウさんは動物をよくご存知でしたが、同じくらい、人のこともよくご存知で、人の弱さに優しい方なのだと思います。================================私自身が、犬を失う悲しみを知ったのは、そのずっと後のことです。それは想像していたものとは全く違いました。とにかく、いないのです。探しても探してもどこにもあの子がいない。どんなに会いたいと願ってもどうしても会えない。あの子の重さも温かさも匂いも、私の体に刻み込まれているのに、あの子に触ることができない。5年たった今でもまだあの時のことをうまく言葉にできません。だけど、縁あって、今年、チョコに出会いました。切れ長の目をした柴犬だった前の犬と比べては、どうしてお前はそんなにおかしな顔なの、と心の中でつぶやきつつ、私はチョコが好きになっていきました。拾った当時のチョコの写真。かわいく撮ってあげようという意思が全く感じられません(笑)チョコ、ごめんね、ちょっとおぶすに見えるね。私の一挙一動をいつでも見つめている瞳、家の中で安心しきって寝ている姿、たった10分の外出でも、100年ぶりに再会したかのような大歓迎。そういえば犬と暮らすのってこんな感じでした。とても懐かしく、心が温まります。あの子を忘れることなどないけれど、チョコが今、犬にしかできないやり方で5年前にできた私の心の傷を治してくれているのはよくわかります。「拾った子です」とチョコを紹介するたびに、「いい方に拾われてよかった」と言っていただきますが、救われたのは本当は私のほうなのです。ムツゴロウさんはやはり犬のことも人間のこともよくわかっていらしたのです。ブログランキングに参加しています。ほんとは可愛いチョコをポチッとしていただけますと嬉しいです。にほんブログ村
2020.08.31
コメント(0)

今までかなりの香水を試してきたのに、大好きだった香り、忘れられない香り、というのは決して多くありません。暑かった昨日とは一転、札幌は今日は冷たい雨。チョコ、おでかけできないね。香水を選ぶのはとても難しい、と思います。その理由のひとつが、短い時間ではその香りが好きかどうかわからないこと。いいな、と思って買っても、1日つけていると香りが鼻についたり、ラストノートが苦手だったことに気づいたり。体調によって、頭が痛くなることもあります。大体、お店で試しにつけてもらい、しばらく別の買物をしたりして香りの変化を確認しますが、それでも失敗することは数知れず。そして、苦手と思ったら、どう頑張っても使えないのが香水です。生理的に受けつけないのだから、どうにもなりません。そのへんは靴と似ているかもしれません。試着してその辺をうろうろさせてもらっても、足がむくむ夕方に買っても、やっぱり1日履くと痛くなってしまう靴がある...そして、痛い靴はそのうちに手が伸びなくなる。そんな厳しい基準をクリアして、お気に入りとなった香水はちょうどその時々の自分を映し出すものだったように思います。20代の初め、愛用していたのは、RochasのFleur d'eau。画像お借りしています。もう廃盤になってしまったそうですが(涙)、ロータスフラワーを主体とした石鹸のような透明感ある香りでした。当時の私は若くて、怖いものなしで、人生はこの水色のボトルのようにキラキラと輝いて見えました。30代の初めに出会ったのが、Laura BiagiottiのEmotion。画像お借りしています。これもすでに廃盤。マンゴーの香りだそうですが、トロピカルフルーツのハッピーな印象はなく、南国の強い光が生み出す陰を思わせるような香りでした。ちょうど長い学生生活を終えて(留年していたわけではありません笑)、いろいろなものからやっと自由になれて、でも、まだ私を縛るものも、不安もあって、楽しいような、苦しいような時期でした。その後、どうしても「私の香り」を見つけたいと探して、探して、出会ったのが、サンタマリアノヴェッラのフリージア。サンタマリアノヴェッラ 【Santa Maria Novella】 オーデコロン フリージア 100ml 【佐川急便指定】 【メール便(ゆうパケット)対象外】かいだ瞬間、運命の香りだと思いました。生花のフリージアのあの甘い香りとは少し違いますが、ふわりと優しい清潔感のある香りでした。ちょうど人生の節目だったのだと思います。私の香りと自信をもってつけられるものじゃなければ、と何か切実な気分で探したのを今もよく覚えています。それまでの香水はどこか、外に世界に向かってつけていましたが、これは私が私自身のために選んだもの。「私の香り」でした。これを使い始めた頃、夫とつきあいはじめ、結婚しました。もし、夫が、今もこの香りを私の香りとして、覚えてくれていたら嬉しいなあと思います。どれも、いわゆる名香ではありませんが、私にとっては、忘れられない、愛しい香り。今、かいだら、きっとあの頃の思い出がどっとよみがえってきて、泣いてしまうのだろうなあ。ブログランキングに参加しています。まんまるオデコをポチッとしていただけますと嬉しいです。にほんブログ村
2020.08.31
コメント(0)

立て続けに愛犬チョコの記事ばかりアップしましたが、もともとこのブログには私の好きなものや引っ越しを機に始まった新しい生活について書きたいと思っていました。そんなわけで、今日は好きなもののお話を...昔から「香り」が大好きです。今、一番好きな「香り」といえば、しばらくシャンプーをしていないチョコのお腹の匂いですが(笑)、さすがにそんなものをつけて歩くわけにもいかないので、秋に向けて新しいフレグランスを買いに行きました。関東では銀座の三越とバーニーズを回ると、めぼしい香水を一通り試香できました。札幌はどうかなあと思っていたところ、大丸が品揃えがよいようです。今井丸井にはサンタマリアノヴェッラが入っていました。選んだのは、ジョーマローンのミモザ&カルダモンです。トップノート:カルダモンハートノート:ミモザラストノート:トンカビーンミモザは早春の花ですが、少しパウダリーなミモザにトンカビーンの甘い香りが重なって、秋冬の冷たい空気に合いそうです。子供の頃親しんだ何かの香りと似ていて、ちょっと懐かしい気持ちにもなります。楽天に公式ショップがあるようです。フレグランスは保管状態で香りが変わるので、公式ショップなら安心ですね。ところで、ミモザの香りで、私がすぐに思い浮かぶのが、この二つ。■ゲランのシャンゼリゼ明るく華やかな名香で、私も大好きです。こちらはまさに早春、春を迎える頃つけたい香りです。■ラルチザンのミモザ・プー・モア 画像お借りしています こちらはシャンゼリゼに比べると素朴なミモザです。ジョーマローンのミモザは、この2つに比べると、香り立ちがシンプルです。トップからラストへの香りの変化が少なく、持続性もないので、気楽につけられます。全般、ジョーマローンのフレグランスは素直で、香水が苦手な人でも使いやすいと思います。どの香水にも花やスパイス、フルーツなどの名前がついていて、その名前から想像した通りの香りがします。このあたりが複雑で個性的な香りを好む香水マニアにはもの足りないようですが、今の私にはちょうどいいです。空気が冷たくなった頃、ふわふわのセーターを着て、この香水を使うのが楽しみです。ブログランキングに参加しています。ふわふわワンコをポチッとしていただけますと嬉しいです。にほんブログ村
2020.08.29
コメント(0)

札幌で暮らしはじめてしばらくした頃、チョコに生理が来ました。私たちにとってははじめての娘の生理。そりゃあもう大騒ぎです。慌ててマナーパンツを買ったら、大きすぎました。いちご柄、最高に可愛いのにね。ママ、これぶかぶかー 夫は、かいがいしくチョコのお尻を洗ったり、やさしくマッサージしたりして、いつにも増してけだるげなチョコのそばで自分までせつない顔をしています。私の時もそれくらい優しいといいのに…チョコ、ぶるーなのそれにしても、私の胸にわきあがるこの感情はなんでしょう?喜び?愛しさ?誇らしさ?娘が初めての生理をむかえる時、世のおかあさんたちはこんな気分になるのでしょうか?小さなチョコの中にも、命のリズムがあって、私たちのそばでそれが健やかに動いていたことが嬉しいのです。私が作ったご飯を毎日食べている子が健やかなことが誇らしい、そんな気持ちです。大事にしなくちゃ、とあらためて思います。この命のリズムを守るのは私の責任だと。チョコのおかげで少しだけ親の気持ちを味わうことができました。ふわわ、ねむい。ところで、チョコに生理が来たということは、チョコは避妊手術をしていなかったということです。今後、手術をするか考えなくてはなりません。成犬になってからの避妊手術は獣医さんの間でも意見が異なるといいます。チョコの先生は、愛犬が子宮蓄膿症で苦しんだので、避妊手術はしたほうがいいという考え。一方で、成犬は避妊手術のリスクが高くなるので、子宮関係の病気になった時に手術すればいいという先生もいるそう。夫は子育てするチョコがみたいな〜とつぶやいています。たしかに、チョコが子犬をケージに運んだり、なめてあげたりするのはかわいいだろうなあ。私も見てみたいけど、命を無責任に扱うわけにはいきません。チョコちゃんは大きな手術をしたばかりだし、ゆっくり考えてみてください、と先生は言ってくれました。チョコ、どうしようね?ママの願いは一つだけ。チョコが毎日ハッピーでいてくれること。ブログランキングに参加しています。まんまるオデコをポチッとな。にほんブログ村
2020.08.27
コメント(0)

引越が終わり、2ヶ月ぶりに私と夫、チョコの3人暮らしが札幌で始まりました。チョコ、北海道にきたらメンコイコって言われるの。チョコ、おさかなのたまご?チョコは新居に移ってから、変わりました。以前はケージが大好きで、すぐにケージに入ってしまっては私たちをがっかりさせたのですが、自由に家の中を歩き回るようになりました。少し強くもなりました。意外と気が強いと言われるチワワですが、チョコはとてもおとなしい子です。全然吠えないので、最初はもしかして声帯が取られちゃっているのではと思ったほど。こちらの注意を引きたい時は、さりげなく視界に入るように移動したり(笑)、くすんと鼻を鳴らします。それが、引越をした途端、インターホンが鳴ると飛び上がり、大騒ぎするようになったのです。新しいなわばりを守らなくちゃと思っているようです。================================そしてある日のこと。夫が私に近づいてきて、何気なく私に手を伸ばそうとすると...チョコが突然私の前に飛び出してきて、夫に向かって歯をむきだしてうなったのです。ん??私も夫も何が起きたのかよくわかりませんでした。もしかして、チョコ、怒ってるの???パパがママのこと、打つと思って怒ったの???ためしにもう一度、夫が私を打つ真似をすると、チョコはやはりうなります。やっぱり怒ってるんだ…夫が離れても、横目で油断なく警戒しています。パパ、悪いこと考えてないでしょうね。チョコ…私のこと、守ろうとしてくれたのね。もう、ただただ、感動です(涙)。だって、人や犬が向こうから歩いてくれば遠回りするほど怖がりなのです。それが、体重70kgの大人の男性に立ち向かったのです。私はこの時までチョコが私たちを家族と思っているのか自信がありませんでした。控えめな親愛の情はみせてくれるものの、いつもどこか遠慮しているような様子に、さびしく感じることもありました。でも、ちゃんと、私のこと家族と認めてくれていたんだなあ。私が喜んでいるとなりで、夫はがっくり肩を落としています。なぜなら、逆に私が夫を打つ真似をしてもチョコが知らんぷりしているから(笑)。仕方ないよね、チョコ。この2ヶ月、ずっとチョコのそばにいたのは私だもん♪「チョコ〜〜、差別しないでよ」と、情けない顔の夫。いやあ、わかる、わかる。犬は嘘をつかないから、これがチョコの本音だと思うとショックだよね。ますます調子に乗る私。実は、夫は小さい頃から双子の兄と競ってきたので、とてもけんかが強いのです。勝つことへの執着も強く、私など到底かないません。そんな夫が小さなワンコにうなられて、しょげている。私はおかしくてたまりません。この時から、夫はがぜん、チョコの世話に熱を入れはじめました。朝、私が起きる前に散歩に行き、チョコにご飯を食べさせます。夕方、仕事から帰ってきてからも、散歩に行ってくれるようになりました。まあ、この調子ならきっと2ヶ月の不在もそのうち挽回できるかもしれません。チョコ、女ふたり暮らしは気楽で楽しかったけど、これからはパパも仲間にいれてあげよ。それくれたらパパと仲良くしてあげる。ブログランキングに参加しています。まんまるオデコをポチッとしていただけますと嬉しいです。にほんブログ村
2020.08.26
コメント(0)

無事に手術は終えたものの、チョコには次なる試練が待っていました。それは北海道への引越です。6月中旬、先に赴任していた夫のもとへ、私とチョコも引越さなければいけません。問題は移動の手段です。チワワは短頭種なので、暑い季節は飛行機に乗れません。チョコ、鼻ぺちゃだからヒコーキ乗れないの?そうなるとフェリーかしらん?調べてみると、大洗港から出る「さんふらわあ号」には、ペットと一緒に宿泊できる部屋がありました。ならば、決まりです。同じ部屋なら17時間という長い船旅でも安心です。念のため、酔い止めをもらっておこうと動物病院に行ったところ、チョコの腫瘍を見つけてくれた獣医さんは「私も前に乗ったことあるけど、たいして揺れないし、チョコちゃんはパニック起こすタイプじゃないから大丈夫」と薬は出してくれませんでした。まあ、獣医さんがそう太鼓判を押してくださるなら...================================引越当日。緊急事態宣言は解除されていたものの、まだ他県への移動は自粛中だったので、さんふらわあ号の待合室は人がまばらでした。ほとんどは長距離トラックの運転手さんのようです。夕方5時に乗船です。私たちの部屋は約9平米の2人部屋。スーペリアーウィズペットオーシャンビュー(画像お借りしています)写真だとわりと広く見えますが、ソファーベッドを引き出すと部屋はいっぱいです。でも、チョコは気に入ったみたいですぐにくつろいでいました。ペットはベッドに乗せてはいけないのですが、飛び乗った瞬間をパチリ。すぐ降ろしました。船内は広くて快適です。ドッグランもあります。幸い、海は穏やかでほとんど揺れず、私も大浴場を独占し、日の出を拝み、ひたすら寝て、引越までの怒涛の数日間の疲れをいやしました。揺れさえしなければ、船旅は最高です!!実は私は船の旅が大好きなのです。17時間後、船は苫小牧港に到着しました。チョコは長い船旅を難なく乗り切りました。下船後もこの笑顔!!チョコ、全然疲れてないよ。次は電車だ。ヤッホッホー!チョコには時々驚かされます。とても人見知り、犬見知りのくせに、新しい状況をするりと受け入れてしまうところがあるのです。今回の船旅でも、神経質になることもなく、始終、上機嫌でした。狭い客室で私たちの近くにいられることを楽しんでくれているようにも見えました。きっとチョコは心が柔らかいのだろうと思います。チョコ、初めての旅行、楽しかったね。北海道でもいっぱい一緒に旅行しようね。ブログランキングに参加しています。まんまるオデコをポチッとしていただけますと嬉しいです。にほんブログ村
2020.08.25
コメント(0)

チョコが手術を終え、麻酔から覚めたと連絡が来たのは入院の翌日でした。まずはほっとしました。チョコ、よく頑張ったね。いい子、いい子。パパが大好きな「チョコちゃんマン」ポーズすぐにも駆けつけたかったのですが、コロナの影響で面会はできませんでした。そのかわりに、時々チョコの様子を電話で知らせてくれます。電話をくれる若い男の先生(学生さん?)の実況が妙に人間味あふれていて、心配でたまらない私をなごませてくれました。「チョコちゃん、手術をしたほうのほっぺたがぷくっと膨れてまして、 飴玉をほおばっているみたいです」ひゃあ、かわいそうだけどかわいい。「チョコちゃん、食欲はあってご飯は食べたいのですが、痛くて食べられません」ご飯を前に困り顔のチョコの姿が目に見えるようです。================================手術の4日後、チョコは退院できることになりました。獣医さんに抱かれて出てきたチョコは…ぽっぺたが腫れていて、毛はよれよれ。その上、消毒液の匂いがぷんぷんします。でも、その姿に、あらためて愛しさがつのります。コロナで騒動の中、チョコの手術をし、大切に面倒を見てくださった先生方にも感謝の気持ちが湧いてきます。その後、チョコは驚くほど順調に回復しました。帰ったその日こそ、寝っぱなしでしたが、次の日からはごはんがだいぶ食べられるようになり、散歩に行きたがりました。エリザベスカラーはイヤだったね何より驚いたのは、人間ならあんな大きな手術をしたら意気消沈したり、傷が痛めば不機嫌になったりしそうなものを、チョコは傷も痛むだろうに、ママに会えてうれしい、家に帰れてうれしいと、上機嫌なことでした。そうだよね、チョコ。もう怖いのは終わって帰ってきたんだもんね。素直に喜べばいいんだね。犬って本当にすごい生き物です。================================そして、手術から4ヶ月経った今。チョコは私たちと元気に札幌で暮らしています。そう、チョコの腫瘍は良性だったのです。神様は試練は与えましたが、チョコを取り上げるほど無慈悲ではありませんでした。この試練で、私たちはチョコと生きていく覚悟が決まりました。この子が最後の瞬間を迎えるまで、どんなことがあっても一緒にいよう。私たちに拾われて、幸せだったと思ってもらえるように毎日をすごそう、と。ブログランキングに参加しています。まんまるオデコ↓をポチッとしていただけると嬉しいです。にほんブログ村
2020.08.24
コメント(0)

チョコがうちに来て一ヶ月の頃のことです。私たちにも少しずつ慣れ、よく食べ、よく歩き、何もかも順調なように思えたのですが、一つだけとても気になることがありました。そう、チョコはこんな可憐な女の子なのに、お口がびっくりするほど臭かったのです。そして口の端にいつも少しだけ血の汚れがついていました。念のため、近所の動物病院に連れて行くと、右の下顎に大きな腫瘍が見つかりました。口の中の腫瘍は悪性が多く、もし悪性なら手術の後、抗がん剤や放射線治療が必要、それでも予後は厳しいとのことでした。晴天の霹靂でした。腕の中のチョコの温かさに夢見心地で家に連れ帰った日からたったの一ヶ月です。神様は私たちから、またこの子を取り上げようというのでしょうか?私たちに幸せな夢を見させておいて。こんな小さな子に闘病という試練を与えて。腹立たしく、悲しく、そして怖くてたまりませんでした。5年前、前の犬を失った時と同じ苦しみをまた経験しなければいけないのかと。この頃、チョコはまだ正式にはうちの子ではありませんでしたが、私たちは手術を決断しました。少なくとも今は、この子は私たちを頼るしかないのだから。================================そしてコロナ旋風吹き荒れる4月13日、チョコは東大の動物病院に入院しました。折しもその日は夫の転勤の日。夫はチョコを動物病院に連れていったその足で札幌に飛んでいきました。どんなに後ろ髪引かれる思いだったでしょう。パパいってらっしゃい。チョコ頑張るね。チョコを病院に預け、家に戻ると、目に飛び込んできたのは空のケージ。その瞬間に、涙が溢れ出てきました。たったの数時間前まで、こんなにかわいい顔で寝ていたのです。帰ってこなかったらどうしよう。二度と会えなかったらどうしよう。手術の日の朝もチョコは気持ちよさそうに寝ていました。どうかどうか無事に帰ってきますように。帰ってきてくれさえすればそれでいい。その日は一日中チョコのことを考えながら、手術が終わったという連絡を待ちました。(つづく)ブログランキングに参加しています。まんまるオデコをポチッとしていただけると嬉しいです。にほんブログ村
2020.08.21
コメント(0)

チョコと出会ったのは、2020年2月の寒い朝のことでした。出勤のため、駐車場に向かうと、何やら小学生たちが集まって、こちらに手を降っています。近づいてみると、そこにはフワフワの毛の小さな犬。首輪はしていません。ああ、迷子ちゃん...可哀想にこんな寒い日に。思わず抱き上げると、抵抗せずふんわりと身を委ねてきます。柔らかさと温かさに胸がキュンとします。その瞬間、なんのためらいもなく、飼い主が見つからなかったらこの子を引き取ろうと思いました。ずっとずっと犬と暮らしたかったのです。夫と二人で小さな命を大切に育ててみたかったのです。だけど、共働きで、出張も多くて、賃貸暮らしで、この先、転勤もあるかもしれない。色々考えていると、どうしても決断できませんでした。そんな私たちが迷子の犬と出会うなんて、もうこれは神様からのプレゼントに違いない、まずは飼ってみなさいと神様が背中を押してくださったに違いない、そう思いました。バレンタインの週に拾ったチョコレート色の犬だったので、名前はチョコです。飼い主が見つかるかもしれないので、簡単に名付けました。一緒に暮らしてみると、チョコは私たちにぴったりの犬でした。小さいので、二人暮らしの狭い部屋でも大丈夫だし、私たちが仕事にいっている間、一人で上手にお留守番もできます。その上、朝の散歩が大好きで、私たちを朝型に変えてくれました。実は飼うなら柴犬がいいとずっと思っていて、自分でならチワワは決して選ばなかったと思うのです。でも、私たちの暮らしに寄り添ってくれるチョコを見ていると、やはりこの出会いは運命なのだと思うしかありません。================================そして、3ヶ月後、チョコは晴れてうちの子となりました。警察に引き取りの手続きに行った時、あまりの嬉しさに窓口の方にチョコの写真を見せ、どんなに可愛いか熱く語ってしまいました。一緒に暮らし始めて半年。まだチョコの気持ちがわからない時がたくさんあります。でも、ゆっくり時間をかけて家族になればいい、と思っています。ブログランキングに参加しています。まんまるオデコをポチッとしていただけると嬉しいです。にほんブログ村
2020.08.18
コメント(0)
全9件 (9件中 1-9件目)
1

![]()
![]()