添乗員は見た![あんな事こんな事]

添乗員は見た![あんな事こんな事]

2010/02/01
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カテゴリ: カテゴリ未分類


私たちはガイドの案内で,平和記念公園を1時間以上歩いていた。
社長のスケスケシャツは,汗でペッタッと素肌にくっついて離れない。
高価そうな扇子も,まったく涼しさを感じさせないのが残念だ。
“暑くても1枚下着を着た方が,汗を吸い取ってくれるのに・・・”と,


ガイドは予定通り,出発時間5分前に私たちをバスへ誘導した。
最近の観光地では,環境保全のためバスは,駐車場内でエンジンを
かけたままお客さんを待つことが出来ない事になっているのだ。
しかし,暑さに慣れない本土からのお客さんのために,
ドライバーも気を利かせてくれたみたいだ。
バスの中は,ガンガンに冷えていた。

社長は座るより早くシャツのボタンをはずし,上半身全体の汗をタオルで
拭き始めた。前が終わるとタオルを奥さんに渡し,背中を拭いてもらっていた。
どんなにか不快だったであろう,社長の顔を見るとホットした様子が
伺えた。
いつの間にか私は社長の方をジーと見つめてしまっていたみたいだ。

 「実はねエ―,このシャツの下に下着を着るはずだったンだけど-,
  あの例のねエ-,・・・ほらあの肌着よ・・。」
 「・・・。」
私は一瞬何のことかわからないでいた。

 「エッッ,まさか?あれ?!」
 「そう,あれ!」
 「 サクラフブキ 」
 「そう,桜吹雪!」
 「エ~~~!!」
近くにいた私を含む5.6人が一斉に反応した。
奥さんは相変わらずウフッフといいながら楽しそうに話している。
 「でもねー,あまりにもリアルだったからねエ・・・,“やめよう・・・”
  って事になったのよ。」ぺろり
 「本物に絡(から)まれたら大変だからね!」クールと,社長が振り返って言った。
 「そう,そう。・・・ウッ,臭っ!」と,奥さんは,社長の汗を
たっぷり含んだタオルの臭いを嗅いでいた。
私はここで,奥さんも相当な天然であることに気付かされたのだった。
                       つづく





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最終更新日  2010/02/01 04:47:09 PM コメントを書く


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