添乗員は見た![あんな事こんな事]

添乗員は見た![あんな事こんな事]

2010/03/11
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後にした。
正直,中高年が好きそうなデユエット曲で歌えない歌など私にはない!!
以前は,コンパニオンがいなかったり,足りなかったりした時に,
快く受けて歌ったものだが,きりがなくなって当然断る事にもなるわけで・・・。
でも,お客さんによっては,“俺とは歌ってくれなかった・・・!”と,
ひがまれることもあり,会社に苦情の手紙を送って来た人までいた程だった。
その時,上司に怒られた訳でもないが,お客様サービスの上限と,
過剰サービスは紙一重であるから・・・“と,社長が話していた事を思い出し,


私は小走りで,添乗員・乗務員の食事会場へ向かった。
ラーメンコーナーの奥の方に,その場所はあった。
私の勝手な計画では,もう少し早く食事を始めていたはずなのだが,と携帯の
時刻を見ながら席に着く。
ウィンククールぺろりスマイル「お疲れ様です!」
既に食事を終えて,ゆっくりくつろいでいる乗務員4人が,口々に声を
かけてくれた。ウチの乗務員はいない。地元のバスのため今日は車庫に帰って
また明日出直すからだ。だからここにいる乗務員は島外からカーフェリーで来て
いる人たちである。

になったのかなぁ・・・と思ったら,私の斜め前のお膳が手つかずだった。
おそらくもう1人,どこかの添乗員がいるのだろう。

  「添乗員さん,何かお飲みになりますか?」
と,仲居さんが聞いてくる。
  「いえ,結構です。」と,断るとすぐにご飯と味噌汁が運ばれてきた。

  「ありがとうございます。いただきます!」

私は,箸袋から箸を取り出しながら,何から食べようか・・・と考えていると,
もう1人の添乗員が入って来た。
  「お疲れさまです~。」
またみんなが口々に声をかける。
  「スイマセン!!ビール下さい。」
その添乗員は自分の席を探す前に慣れた様子で,注文した。
そして,私の斜め前に座った。
“イケメンだ”。私は自分に言い聞かせた。「落ち着け・・空子!!」
その男は手にしていたバインダーファイルに目を通し,一言メモをして素早く
バックにしまい,おしぼりを手に取り料理に目をやった。
ほんの数十秒だったと思うが,私は釘付けだった。ぽっ

  「はいどうぞ・・・。」
と,仲居さんがその男にビールを運んできたとき,私は我に返った。
慌てて,私も,忘れていたおしぼりを使い始めた。
速攻でガッツリ食べてお風呂に行こうとしてたのに,こんなイケメンの前じゃ,
しょんぼりガツガツ行けないじゃないか~,まったくもう・・・。

  「一杯どうですか?」と,イケメンがしゃべった。びっくり
  「えっ・・・?」
  「嫌いですか?」ウィンク
  「いや・・・あの・・・。」ぽっ
“しっかりおし空子!!”アンジーの声が聞こえて来そうだ。
                  つづく





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最終更新日  2010/03/11 04:28:26 PM
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