添乗員は見た![あんな事こんな事]

添乗員は見た![あんな事こんな事]

2010/03/15
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しょんぼり
彼は言葉を無くして,固まった。
「アッ,いやっ・・・そう言う意味じゃなく・・・。私お酒が入ると
   すぐ眠くなるので,多分話聞きながら寝てしまうと思って・・・。」
「プッ・・・,可愛いですね。僕はすごく楽しかったので時間を忘れて
   しゃべっていまいました。ごめんなさい。」


クールどこまでも褒めたりして,なんだかウザくなって来た。
“イケメンなんだから,そんなにしゃべり倒してご機嫌とらなくても
女に困らないでしょ?“と,説教したくなった。
酒が入ると人に説教したくなる・・・,私の悪い癖だ。
彼は年の方は私と変わらないが・・・この業界は,私の方が確実に長い。
今度会ったら言ってやろう,“口説こうとして女を褒めすぎると,墓穴を掘るぞ”
・・・なんて事を考えながら,部屋に入った。

相変わらず殺風景な部屋だ。シングルベットのすぐ横に小さいテレビがあり,
横になって見るには近すぎるようだ。足下には,シミだらけのソファーと
今時骨董品屋にしかないだろうと思われる古いテーブルが置いてあった。
こんなに小さいもの,良くあったなぁと,感心しながら腰を下ろす。

私は1人吹き出していた。
そして「まぁ,1人で寝るには広すぎるより狭い方が落ち着くし・・・」
と,一人言を言っていた。
そう,私は結構酔っている。多分2人で5,6本のビールを空けたと思う。

ソファーにはそう長く座っていられなかった。


テレビの音が聞こえているが,何か異音が混じって聞こえる。
コン,トン,コトっ・・・コンコン。  コンコン・・・。

・・・誰かが私の部屋をノックしている。
誰だろう?・・・と考えてはみたものの,答えは1つだ。
あのイケメン添乗員に決まっているのだ。
だいたいドアを開けてもらえる・・・と,思っているのが腹立たしい。
私が,開けるわけないだろうが!!  バカたれ!!
でも私は自分の中に,“いい男だったなぁ・・・”と,グラついている
もう1人の私がいることも知っている。
良かった,今夜は眠気が勝った。私はそのまままた寝入った様だ。

どのくらい寝入ったのか確かではないが・・・,今度は電話が鳴った。
サイドテーブルに置かれた電話は,無駄に大きな音を立てて私を驚かせた。びっくり
              つづく





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最終更新日  2010/03/16 04:21:30 PM
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