添乗員は見た![あんな事こんな事]

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2010/05/27
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その後ろの小上がりに,谷ヤンがのびている。
恐らく,小上がりでラーメンを食べていたアンジー達が,カラスに
気が付き声をかけたのだろう。
谷ヤンが寝てしまったのをいいことに,アンジーはカラス達の席に移っ
たと,想像できた。

アンジーに促されて座った席は,カラスとカラスの間だった。
この二人,よく見ると同じようなアクセサリーをゴチャゴチャ着けては
いるが,私の右側がシルバーで,左側がゴールドで統一されている。

私の心の内・・・の話である。

大好きなビールを目の前にして,私は思わずのどが鳴った。ゴックン!
“ヤバッ気付かれたか?”と,思い,大きな声で“いただきます”と
発してごまかそうとした私に,アンジーが言った。

  「ちょっと待ちなさいよォ~,みんなで乾杯するンだからぁー。」
  「風呂上がりだったもンで・・・。」と,謝ると,銀カラスが言った。
  「どォおりで・・・,いい臭い!!」
  「・・・。」
私は,銀カラスをチラッと見て,すぐに目を逸らした。

  「カンパ~~イ!!」
客もまばらな“ラーメン居酒屋”に,私たちの声もバラバラに響いた。

サラッと受け流す事にした。・・・だから今でも名前は覚えていない。

しばらく話している内に,彼らがどうしてこんなところで2人で飲んで
いたのかがわかって来た。
6人のオバちゃん達が6人の男芸者を呼んだのだが,実際のホスト経験
者は4人しかおらず,金と銀は急遽助っ人を頼まれたのだと言う。

ここで一杯・・・と,言う事であったが,幸か不幸かここでアンジー
に延長されてしまったらしい。
もちろん無料だから,彼らも容赦なく聞いて来る。
いつ,カミングアウトしたのか手術はしたのかとか,
外では,トイレはどっちを使うのかとか,言いたい放題だ。

アンジーはいささかうんざりしたのか?質問をさえぎる様に,話を変えた。
  「ねェ,さっきあんた達の仲間の1人,オバちゃんと2人で
   外へ出てったわヨ~どこ行ったのかしら。」

意味深な笑みを浮かべて彼らはうなずく。すると,金カラスが言った。
  「・・・多分,奉仕活動でしょ!」
  「ン・・・?」
私とアンジーは同じような顔して,とぼけていたのだった。
          つづく





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最終更新日  2010/05/27 03:39:07 PM
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