添乗員は見た![あんな事こんな事]

添乗員は見た![あんな事こんな事]

2010/06/18
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暗~い店の奥からこっちに向かって来る,女性の姿が少しずつ
ハッキリしてきた。
社長の彼女の事務員さんだった。
「桜来さん!!」
と,呼びながら私に手招きをしているので,奥の方へ行って
ると,そこにはリラックスした様子の社長がいたのだった。

クール「空子ちゃんも何か選んで!!」

しながら言った。

びっくり「いえッ,私は結構です!」
クール「遠慮しなくていいから・・・!」
しょんぼり「ありがとうございます・・・お気持ちだけいただきます。」
ウィンク「そんな事言わないで買ってもらいなさいヨ!!」
と,彼女が言うと,

と,調子に乗った店員が蟹の箱を1つ持ち上げ,私たちに割り込
んで来た。
しかたなく・・・いやっ,必要以上に断る理由もなく・・・,
私は社長のご好意を受け取ることにした。


スマイル「ここのは,高い物ばかりですね,表にもっと
安いのがあったみたいだけど・・・。」
「いいものは表に出してないの! 陽が当たるから・・・。
   だから社長さんにもこっちへ来てもらったの。」

若い男性店員はどう見ても年下だが,タメ口で話して来る。
少しムッと来て,電卓を叩きだしたその男の顔をチラ見した・・。
・・・そして,ジッと見た。
2度見するほど,私的にはなかなかお目にかかれないような
美男子だったのだ。ぽっ

私はどれくらい見とれていたか憶えていないが,社長の声で
我に返った。
クール「空子ちゃん,カニ・・好き?」
「はぃ,大好きです。」
クール「じゃあ,これにしよう!!俺と同じの, ねッ!」
「あっ・・・はぃ!」

私はこの時ちゃんと社長の方を見て返事をしたのだろうか,
後で思い返してもよく憶えていないのだった。

クール「さぁ,空子ちゃん行くよ!!」
と,再び社長に言われて気が付いた。
もう出発時間5分前だった。

私は店先で,奥にに潜んでいる美男子に“会社へ送って下さい”と,
だけ告げて,バスへ急いだ。

よほど慌てていたのか・・・・私としたことが・・・,私の後を
追いかける誰かの気配にまったく気付かなかった。

     つづく









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最終更新日  2010/06/18 04:29:24 PM
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