添乗員は見た![あんな事こんな事]

添乗員は見た![あんな事こんな事]

2010/11/18
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カテゴリ: カテゴリ未分類

カマキリ達は,恐る恐る・・と,言った感じで,中の様子を伺い
ながら入って来たが,雑巾片手の私の姿を発見すると,クルリと
向きを変えバスを降りてしまった。
何を恐れているのか,小心者のカマキリ達よ。

私はバスの最前列に戻ったがやっぱり気になって,もう一度
車内をクンクンしながら歩いて回った。
やはり鼻がバカになっているのか?イヤな臭いは感じない。

これでホントに何もなかった様にごまかせるだろうか?
やれることは全部やった・・・。

そうだ・・・,カバン。
私は○×さんのカバンを持ち,胸を張ってバスを降りるの
だった。

怒ってる「おゥッ・・・,キレイにしたか? 臭くねエ―か?」
早速カマキリ達の洗礼を浴びる。
「・・・・。」
私は,しっかりカマキリ達の目を見据えて,うなずいていた。
怒ってる「窓,ぜ~~んぶ開けてあるか?」
「・・・・。無礼者めが!」

私は下を向き小さな声だが,ハッキリと声に出した。
もちろんカマキリ達に届いてはいないが,この時ばかりは,
さすがの私も笑顔を無くしてしまったと思う。
我慢の限界だった。

怒ってる「もうバスに乗っても大丈夫か?」
「・・・。」(視線を外して再びうなずく)
背の高いカマキリ達は私を睨みつけて,問い質す。
どうしてこうなるのか? 到底私には理解しがたい。
ヤツらはホントに人間なのだろうか・・・,とさえ思ってしまう。

怒ってる「汚れた服はビニールに入れたか?」
「・・・ハイ。」(入れてくれましたか?ではないのか!)

怒ってる「ギュゥーと,ギュゥーとしたか?」
「ハイ・・・。」(してくれましたか?と言え!)
「・・・そうか,ご苦労・・・ハハハッ!」

カマキリ達は引きつった笑顔で,向かい合い胸をなで下ろして
いるのがわかった。

「ギュゥーっとして,このカバンに入れました。」
と,私は後ろ手に持って隠していた○×さんのあのカバンをカマキリ
達の目の前に指し出した。
びっくり「ウヮッ!」
カマキリ達は,揃って後退りをした。
       つづく





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最終更新日  2010/11/18 03:03:02 PM コメントを書く


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