白人ピアニスト、クリス・マクレガーの60年代バップジャズTHE BLUE NOTESの元メンバーだったプクワナが、69年にナイジェリアに行ってコウカーと出会ったのがきっかけと言われ、ナイジェリア人のコウカーが渡英した70年末に結成の運びとなったようである。1stではヴォーカルも担当するコウカー中心としてアフリカのポピュラー音楽「ハイライフ」を反映した曲作りが行われており、これぞアフロロックと評価される個性的なサウンドが印象的であった。 バンドは短命で発表後にコウカーと残りのメンバーで分裂し、別々のアサガイとして活動。2ndアルバムはコウカー抜きのバンドにマーサ・ムゲンゲをヴォーカルに迎えジェイドウォリアーもゲスト参加し発表されている。 個人的には70年代にこのアルバムを探して国立駅前のレコード店まで買いに行ったのが思い出(苦笑)。
フェザやモホロはオガンレコードのティペット関連の英国ジャズメンとの関わった作品等も数ある。フェザの存在はロバート・ワイアットの超歴史的名盤「ロックボトム」での疾走感溢れる素晴らしいプレイで知っている方も多いのではないだろうか?残念ながら70年代中期に早世しており、エルトン・ディーンのナインセンスのライブ盤ではフェザの楽曲が彼に捧げる形で収められてもいた。 同時期のキース・ティペット・グループの2NDアルバムDEDICATED TO YOU,BUT YOU WEREN'T LISTENINGが1STと比べてプリミティヴな劇的変化を遂げたのも彼らとの交流が影響あったのだろうかと考えてしまう。