日々是徒然

日々是徒然

PR

×

Profile

思緒里

思緒里

Calendar

Comments

aki@ Re:生きてます(11/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
ヌテラ親父@ Re:ロシェチョコ≒ヌテラの謎(02/28) 10年以上前の記事にコメントするのもナニ…
ぱるるもん@ Re:『プライド(12)』一条ゆかり(02/20) 漫画はお嬢様と貧民育ちの対決構図だと思…
グリーン@ Re:『プライド(12)』一条ゆかり(02/20)  本当に最悪な結末。萌の留学が面白かっ…
とうりすがり@ Re:ダウナ(11/23) >楽天なんかで見ると、かさ高180以上のポ…
ダウナ@ Re:長い長い羽毛布団の話(11/23) ダウナはやはり特別ですね。 布団側も特殊…
ダウン@ Re:長い長い羽毛布団の話(11/23) ダウナはやはり特別良いと思いますよ。 側…
思緒里 @ Re[1]:総決算(12/27) gooddesignさん わああご無沙汰です! も…
gooddesign@ Re:総決算(12/27) あけましておめでとうございます&お久し…
マイコ3703 @ コメント失礼します(* >ω<) 最近読んだブログで1番気にかかってしま…

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01

Keyword Search

▼キーワード検索

2007.03.26
XML
カテゴリ: BLマンガ
go.jpg

18禁本です。取り扱いにご注意くださいっと。
入手後1カ月もかけて読了。ずっとリビングのサイドテーブルに置きっぱなしで、少し読んではやめ、また繰り返し同じところを読み、そして考え、また最初から読む、ということを繰り返していた。
なにしろ、どれも32ページ前後の短編なのに、まるで100ページ超えの長編を読んでいるような気分にさせられる圧倒的な情報量。そして大人の常識が通用しない設定のストーリーが、こんなに読み手を不安にさせるものかと呆然とした。

遊びに来た男子(24)が「何読んでるの?」と手に取ったけど、しばらく読んでそっと元にもどし、その後、本の内容には一切触れなかったよ(笑)。ノンケの男の子が読んで、どういう感想をもつのか、今度じっくり問い詰めてみよう。

描き下ろし1本を含め、短編が6本。
最初がボニー&クライド男子高校生版(笑)。一人にとってはそれは現実で、もう一人にとっては夢の中の遠い世界だった1カ月間の遠飛行。セックスとバイオレンスと犯罪行為のオンパレードで、反社会的でないものが一切ないというスバラしさ。

お次はドレッドヘアのスーパー中学生(!)と、塾講師と不倫(しかもDV付き)しているゲイの青年の話。ゲイで不倫でDVというトリプルアンチモラルだ。ブラボー! それでもこれはコメディで、この本の中ではもっとも安全圏か。

次はキュンキュンせつないLD少年と小説家の話。コインロッカーベイビーズの設定もいいし最後は人でなしだと思っていた捨て子仲間のヒモ兼マネージャー(笑)が粋なことをする。ちょっとベタな予定調和のラストが逆に語さんのマンガのなかでは稀有で新鮮(笑)。登場人物3人きりの詩のような話で、自分的にはもっともツボ。



モノローグがセリフで語られるので、まるで小説と漫画の2本立て作品のようだ。しかもページあたりのコマ数も多いので、なんつーか全体に高濃度・高密度で要希釈! みたいな読むのに時間がかかるお得な漫画。触れるな危険!シールが必要かも。

表面的にはお気楽底辺層の若者の愛とセックスみたいな話なんだけど、いずこからともなくやって来る攻めは、みんな秘密結社みたいな謎のタトゥーを入れていて、男前な床上手。
ホモエロ漫画家の女顔受けを主人公にした連作が見事でさ、セックスとヴァイオレンスとその場限りの快楽主義のように思える現代若者の底辺層を描きながら、切ない愛の形を描いてみせる。

それと、形容詞というか比較対象のレトリックがどれも新鮮だった(笑)。
問題 以下の修辞が表す対象物を答えよ。
1)瀬戸内海に沈む夕陽のように情熱的な色
2)かつてご相伴にあずかってちびちびねぶったドンペリのピンク
3)昔ぱくって喰った山形のさくらんぼ
4)学生時代買い食いをした肉まん
5)人魚姫の涙
回答は1)チンコ、2)乳首、3)乳首、4)直腸、5)ザーメン。


悲惨な事件で肉親をなくし、けなげに生きる遺族の前に現れた加害者が贖罪の意を表すというストーリーが連作の1本目で、結構普遍的なテーマだと思うんだけど、語シスコさんの作品はその最左翼の表現だろう。ファンタジーにも感動巨編にもできるテーマを、男同士の愛とセックスに凝縮してみせるあたり、並外れた表現力を感じるのだが。
でもこの本全体の立ち位置は、それまで女性向けフィールドになかった男性エロをBLに転写して、そこにいくばくかの文学的なテイストをふりかけただけのようにも思える。

惜しむらくは、この後に出された何冊かの中で、この本を越えられるものはなくて、すでにピークを極めた作家さんなのかなあと。エロの表現は、女が美少女ポルノを見る時の、あのなんともやるせない嫌悪感に近いものを感じる。そこが狙いなんだろうなあ。
たとえそこに愛があっても、よくもまああそこまではっきりくっきり描くなあ。楽しそうだなあ、語さん。萎えたチンコが新鮮だったよ。

プロフィールとあとがきのコメントを見るたび、こちらまで赤面するような竹中直人ぶり! 作者は本当はすっごい乙女なのかもしれないと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.03.26 08:38:48 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: