縦走クラブ・放浪人 --西中国山地を絆にして--

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カッパ@ Re:9/30-10/2 大門山、大笠山、笈ヶ岳(10/01) お疲れ様でした。天気が良く白山が見えて…
縦走クラブ・放浪人 @ Re[1]:9/30-10/2 大門山、大笠山、笈ヶ岳(10/01) カッパさんへ 訪問ありがとうございます。…
カッパ@ Re:9/30-10/2 大門山、大笠山、笈ヶ岳(10/01) 久しぶりの記事で明るくなりました。
縦走クラブ・放浪人 @ Re[1]:9/30-10/2 大門山、大笠山、笈ヶ岳(10/01) 因業雁木さんへ ご無沙汰しております。す…
因業雁木@ Re:9/30-10/2 大門山、大笠山、笈ヶ岳(10/01)  放浪人さん今晩わ 山歩きより辛いブログ…

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2013.08.07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
南アルプス白根三山・農鳥岳の南に,広河内岳(2895m),大籠岳(2767m),白河内岳(2813m),黒河内岳(笹山2733m),白剥山(2237m)とあまり馴染みのない山が続く稜線があり、伝付峠に至る。峠から更に1日をかけて南下すると笊ヶ岳(二百名山2629m)。今回知ったが、この稜線は「白根南嶺」と呼ばれている。

なお,布引山から更に稜線を南下すると青薙山(2406m),青笹山(2208m)などを経て安倍奥の山伏(2014m),八広嶺(1918m)と峰は続く。
130807白根南嶺.jpg

一日目。稜線には山小屋がないのでテント持参になる。基点の奈良田温泉から稜線まで標高差2100m。とても1日では上がれず,初日は1000m登った大門沢小屋にテントを張る。コースタイムは4時間30分。
寝台列車で富士まで行き,身延線を乗り継いで身延。ここからバスで奈良田温泉の登山口に入る。地方の公共交通機関が廃れて山に入るのもままならないご時勢だが,この山に行くために設定してあるように時間のロスがなく,仕事を終えて家に帰り、風呂や食事をゆっくり済ませて21時前に家を出れば奈良田に8時半に着ける。
異常に早く梅雨明けしたもののゲリラ豪雨があちらこちらで起こって不安定な天候だったが,ここに来て安定した夏型になり,西日本東日本とも35℃を越える日がしばらく続くと予報している。バスを降りると強烈な日差しとかなりの高気温に迎えられた。
マイカーで来て広河原,北沢峠に向う人がたくさんバスを待っている。準備を整えて焼けた舗装道路を歩き始める。ポリタンクは殆ど空だが久々の荷物に体が音を上げる。
早い時間にもかかわらずたくさんの人が下山してくる。中高年中心ではなくて大学生のような若者が多い。山ガールというよりもっと若い。若手がたくさん山に行くのは頼もしい。それにしても下山というのに男子も女子も皆すごく大きな荷物を持っているのが不思議だ。
林道の終点付近は大規模な工事が行われていて騒音もひどいし道も迂回させられたりしてあまり愉快ではない。第二吊橋を過ぎるとようやく落ち着いた山道になった。下草の少ない樹林帯を黙々と登っていく。

テント場に着いたのは3番目だったが、最終的には十数張りになっていた。小屋は10人程度で意外とテントが多い。テントも小さなものが多く、話によると仲間と来ても各々別々にテントを張って泊る人も多いとか。自分で何でもやってみたい?それともプライバシー?

二日目。4時間余りかけて1100mを登り大門沢下降点に到着。荷物に4ℓの水が加わっているので本当に重い。稜線はいつの間にか森林限界を越えて岩だらけのアルプスの景色になっている。広河内岳山頂に先行者がいるのが見える。誰にも会わないのかと思っていたが仲間がいるようだ。
岩の山が連なる農鳥岳を背にして南嶺に踏み込むと、すぐに南の視界が広がって塩見岳の姿が目に入ってきた。存在感のある立派な形をしている。荒川三山や赤石岳も遠くに見えている。
南アルプスの主稜線は西側になるが、広河内岳の真西は塩見岳と三峰岳の中間の新蛇抜山辺りになり、最終地点の布引岳の真西は聖平辺りになるので、これから南アルプス中部から南部の範囲を二日程で通り抜けることになる。
広河内岳から白河内岳にかけては標高が高いために這い松や低い灌木、高山植物が所々に生える岩礫の稜線でどこでも歩けるためルートも判りにくい。ペンキがほとんど消えている。ガイドブックに広河内岳の下りが迷いやすいと書いてあったのだが、天気が良くて視界も良好なので迷うはずないと高を括っていたら池ノ沢の方に間違えてしまった。稜線を歩いていると思っていたのに引きずりこまれてしまった。這い松を踏み越えて強引に軌道修正。
白河内岳にかけては間ノ岳や農鳥岳と同じように稜線がただっ広く二重稜線三重稜線になっているのでガスると結構手古摺るかもしれない。
道は分かりにくい所も多いが、それぞれの山頂には東海製紙の立派な標柱が少し場違いな感じで立っている。
黒河内岳北峰で先行者に追いつく。夜叉神峠から一度下って早川を渡り、池山吊尾根から白根三山を踏み、南嶺から笊を越え、青薙から畑薙ダムに下り、今度は茶臼に登り返して主稜線を北上し、仙丈・甲斐駒から早川尾根・鳳凰と歩いて夜叉神峠に戻るコースを歩くとのこと。これまで色んな人達のコースを聞いてきたが、こんなコースは初めて聞いた。目から鱗というか何というか。我々と同じように広河内の下りで間違えて草臥れたので今日は終了とのこと。月末くらいには下山してヤマレコに記録を載せますと言っていたけど・・・
黒河内岳で13時半。コースタイムプラス30分くらいのペースで歩いているが9時間歩いて疲労も極致。水を持っていてどこに泊ってもいいのでつい終了にしたくなるが、翌朝のことを考えると迷いやすい所は抜けておきたい。騙しだまし足を進める。
この辺りは樹林帯と森林限界を越えた這い松と灌木のブッシュ帯が交互に現れ、ブッシュ帯は背丈も高いので道を失うと容易に進めない。地形も複雑で、ルート探しは石を二つ重ねたようなさりげないケルンが頼みの綱、視界が良くないとかなり苦労する。頑張って頑張って何とか予定のテント場、奈良田越に着いた。コースタイムプラス30分の12時間10分行動だった。
【大門沢下降点付近から広河内岳と塩見岳】
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【広河内岳から白根三山を見る】
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【雷鳥】
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【白河内岳から塩見岳。すこしずんぐりしてきた】
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三日目。伝付峠まで2時間余り。ずっと林道で、前半は荒れて木が茂っている所もあるが、所々景色もあるのでのんびり歩ける。
峠から田代への道を70mほど下った所に水場があり、ここでまた4ℓ補給する。峠では携帯が使えるので帰りの雨畑から大島へのバスを予約できる。

【伝付峠手前から笊ヶ岳方面。左のふたコブが笊】
P8090109t.jpg

【伝付峠手前から赤石岳と千枚・悪沢岳】
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【伝付峠】
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【生木割山とはい松尾山の間のガレ場】
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【ガレ場から見た笊ヶ岳】
P8090148t.jpg



四日目。日の出を拝んで出発。
笊ヶ岳の景色は素晴らしい。奈良田から南も所々景色はあるが、標高が低くいので主稜線から張り出す手前の尾根に視界を遮られて主峰が見えないことが多い。しかし笊は標高もそこそこあり、丁度前面の大井川の谷が広くなっているのですべての山々が綺麗に見渡せる。展望台としてはピカイチの山頂だ。
布引山からの下りは標高差2100m。急坂の連続でしんどい道。しかし笊への登山者が多いようで広河内以南では一番道が良かった。土曜日ということもあって十組近くの日帰りと思われる人と出会った。元気がいい。
標高を下げるに従って暑さが応えるようになる。この日は甲府で40.7℃だったということなので谷あいの雨畑も気温が高かった。
ヴィラ雨畑は旧硯島小中学校跡を利用して作られた温泉施設。一般客よりは研修や合宿で利用されることが多いそうで、当日も暑い中剣道の気合の入った音が体育館から響いていた。
馬場(ヴィラ雨畑前)から奈良田温泉線の大島バス停までは前日予約のコミュニティバスが走っている。日に4便しかないが馬場16:35の最終便に乗っても広島まで帰ってこれ、なかなか使いでがいい。
【テント場から御来光】
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【笊ヶ岳山頂からのパノラマ】
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【笊ヶ岳山頂からの富士山。手前が小笊】
P8100206t.jpg

【花】
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この稜線の存在は30年くらい前から頭にあったと思うがなかなか行くことにならなかった。昔は南嶺にしろ笊ヶ岳にしろ登山道などなくヤブ漕ぎの世界だったはずで、山の行き先としての優先順位が低かったこともあるが、立案の難しさもあってなかなか行けなかったのだと思う。所が「山と高原地図」にガイドされていることが判り、にわかに山行計画のリストに上がるようになった。
アルプスの主稜線のような華やかさはないが、山小屋もない踏み跡の薄い整備されていない道を探しながら歩くことや、登山靴に固められていない苔むした深い森を歩くことは、山歩きの原点に戻ったような気持ちにさせてくれた。
同じような気持ちで同行してくれた仲間に感謝したい。





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Last updated  2013.08.31 18:30:12
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