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随分とブログをサボっているが、相変わらず「稜線辿り」は続けている。広島県内の大分水嶺巡りは、残っていた豊栄の天神嶽から中山峠の間をH27秋からH29春に歩いた。天神嶽の東は目立つ山がなく、分水嶺は世羅台地を複雑に縫う。男鹿山女鹿山は男鹿を通り、上下町ではJR福塩線上下駅を通り、翁山に上がって北に向きを変え龍王山へ向かう。一方中国山地の県境稜線からは、道後山クロカンパークの西を通って猫山、芸備線を渡って白滝山、中山峠で中国縦貫自動車道を跨いで、神石高原町のエリア。この辺りから稜線がはっきりしなくなり集落の点在する山々を縫って龍王山へ。最後の龍王山を歩いて完結したのが今年H29年の5/20だった。鳥取岡山県境を東進する大分水嶺巡りはまだ羽黒山の手前。こちらは年に1~2回のベースで寄道しながらなので中々進まない。ネマガリの大変な区間になるのでなかなか。寄道として毛無山から宝仏山を歩いたが結構厳しかった(H28/4/29)。あと、毛利元就の居城のあった郡山(広島県吉田)から県境の上平山まで辿った。途中に風越山、津々羅山、火神城山、頭ヶ津古山、大塩山、と名前の付いた山が続き楽しく歩ける。登山道はないがヤブも少ない。その他、布野冠山から県境までの稜線も山が大きく良い稜線。赤名峠から指谷山は冬に繋いだ。――――――――――――――――――――――――――――――――前置きが長くなったが、今回は中国山地ではなく、両白山脈の北部エリアにある笈ヶ岳。深田久弥が百名山に入れるべきか迷ったと書いている山。ここ最近、日本三百名山を少しでも歩いてみようと「300巡り」をしている。三百名山(注、百も二百も含む)もほとんど登山道が整備されているので登山者も多く、ツアーも行なわれているようだが、中には道がなく残雪期のみ歩けるという山もある。今年のGWに野伏ヶ岳(両白山脈白山南)に行ったが、山頂で会った人が今年は雪が豊富でほとんどブッシュもなく快適に登れたが昨年は雪が少なくて登れなかったと言っていた。雪のコンディションや天候がGWの休みと合うか運次第なのは笈ヶ岳も同じだ。ネットを見ていると「まめぞう日記」というブログで無雪期の笈ヶ岳を石川県中宮から往復するルートがあると紹介があった。また、グレイトトラバースで田中陽希が大笠山から笈ヶ岳を8時間掛けて往復していた。歩けないと言われていたコースだが、歩けないこともないのかなと考え、頑張って行ってみることにした。具体的なコースは、初日がブナオ峠から大門山を経て大笠山頂の避難小屋まで。二日目に大笠山から笈ヶ岳を目指し、登頂後中宮に下山とした。三百名山を3峰繋ぐ縦走クラブらしいコースになってやる気が出てきた。9/29(金)移動日。JRで広島から新大阪、金沢、高岡と移動し、高岡から白川郷行き世界遺産バスで五箇山の皆葎(かいむぐら)バス停前のよしのや旅館投宿。9/30(土)旅館のご主人にお願いしてブナオ峠まで送っていただく。途中色々アドバイスをいただいた。「田中陽希も前日によしのやに泊まって笈に行った(知らなかった!)」「笈まで以前一度道が付けられたが今は全く分からない。相当大変」「錫杖岳の手前にオーバーハングした岩があって東側は巻けないので西側を巻いて行くが厳しい」「千丈平からシンノ又(岩マークがあるけど歩ける)を下って西尾根を登り返すルートがある。稜線を行くより早い」「笈から尾根を下ってわさび小屋に下る道がある(まめぞう道と同じと判明)」「水場は大笠旧避難小屋跡にある。また奈良岳の先の小沢を下るとある」ご主人の話でヤブに突っ込む覚悟ができました。6:15ブナオ峠出発。道はよくブナが美しい。ちらほら紅葉している。峠から4組の日帰り登山者と会った。大笠ピストン、大笠に行って桂湖に下山、奈良岳ピストンと様々。赤摩木古(あかまっこ)山、見越山は景色がよい。奈良岳を過ぎると二重稜線のようなわかりにくい稜線を縫って行く。ゆっくり歩いて14:30大笠山(1821m)。避難小屋は山頂のすぐ手前。四畳半位と狭いが隙間風などなく綺麗で快適。日没と日出が見れる。【ブナオ峠の登山口。広い駐車スペースがある。石川県側は通行止め】【アカマッコ山頂からの眺め。正面が大笠山、その左の尖峰が笈ヶ岳、一番奥が白山】【大笠避難小屋から夕日が沈む】【小屋の反対側には笈ヶ岳への稜線を越える雲。南岳から大キレットの向こうの北穂高を見ているような気がした】10/1(日)快晴。適度に風があったためか露もおりておらずこれ以上ないヤブ漕ぎ日和。笈ヶ岳まで直線距離で2.5km、最低鞍部までおおよそ300m下って300m登り返す。笈の登りの途中に宝剣岳と錫杖岳の二つのコブがあり、その手前が急になっている。大笠山6:20出発。いきなりナナカマド、ダケカンバなどの灌木に笹が混じる濃密なヤブ。下りは体を預けるように進めるが、登りは相当の抵抗になりそう。木に上がると少し頭が出る高さのヤブなのでルートは見える。下りといってもスピードは出ず時間がかかる。標高1700mのコブを過ぎると高木のブナに笹という若干歩きやすいヤブになったが長くは続かず再び灌木のヤブに。標高が下がると灌木も高くなり木を透かしてルートを探す感じ。地形図では判らないが、全体に亘って稜線東側は切れ落ちていて、それが稜線の目印になるので、ヤブは濃いがルートファインディングは難しくない。9:15ようやく最低鞍部。下るだけで3時間。後戻りのできない蟻地獄に落ちたようなプレッシャーを感じる。笈に登るしか帰る道はない。まずは宝剣岳。高度を上げるにつれて傾斜がきつくなる。最後は灌木を掴んで体を持ち上げる。1700mの岩のある小コブに上がって傾斜が緩くなるが、この辺りから稜線の東側は切れ落ちた岩となり、巻いて行く西側は灌木がひどくなる。11:05宝剣岳(1741m)。次は錫杖岳。少し下って再び急な斜面を攀じ登る。ヤブ漕ぎと灌木を掴んでの登りで手の指や腕が攣ってくる。体力の消耗も激しく、2,30m登っては休む。ヤブの間から左手に岩が迫ってくるのが見えるので右手に巻くように通過した。12:40錫杖岳(1780m)。錫杖岳から小鞍部までは東の尾根に入らないように要注意。通過する時は分からなかったが、笈から下るときに見ると東の尾根は断崖となって落ちていた。笈に向かって最後の登りは急な所はなかったが長くて中々着かなかった。14:10笈ヶ岳(1841m)。結局8時間も掛かってしまった。田中陽希には完全に脱帽です。時間がおしているので達成感に浸る余裕もなく踏み跡を辿って西尾根に。どこに行くのか分からないが東側にも踏み跡があった。ここからは「まめぞう日記」さんの記録があるので簡単に。踏み跡は思ったよりしっかりしていてテープも所々あるが時々分からなくなる。地形図で見るとはっきりした尾根のように見えるけど意外と複雑。踏み跡を外さないように歩く。どんどん進めるのだが意外と捗らない。1700m付近に殺生岩。岩の手前から左手のガレ場のような所を急降下し岩の下をトラバース。ロープなどしっかりある。岩を過ぎると高木の樹林になり道もはっきりしてくる。1420m辺りから清水谷へ降りる尾根に。ワサビ小屋が見え、16:45しっかりした歩道に降りた。大分暗くなってきたが平坦な道は幅3mくらい綺麗に刈って整備されているのでヘッドランプでも下れるかなと考えながら行くが、水晶谷の手前で道は急に細くなり、斜面を巻くように付けられた道はアップダウンありガレ場ありで不安になってくる。17:35水晶谷に降りるが橋桁が外してあり渡れない。水量が多くて岩を飛んでの渡渉はできないので靴を濡らして渡る。対岸の橋脚が高いけどロープがあって上手く上がれた。暗くなってきたのでヘッドランプを点けて進む。この先も注意を要するトラバース道。18:10大瓢簟(ふくべ)山から落ちる谷を渡る所で真っ暗となりビバークに。沢なので水はあるし、ツエルトを張って二人が横になれるスペースがあった。(ビバークできそうな所は歩道の終点から取水口まででここしかなかった)【小屋の前から、北アルプスの上に朝日が昇る】【朝日の差す笈ヶ岳、白山】【宝剣岳と錫杖岳 アップ】【大笠山の下り。前方は笈ヶ岳】【大笠山下り後半のブナの林。ここは気持ちよかったが・・・】【最低鞍部付近から大笠山を見上げる】【宝剣岳付近から錫杖岳(手前)と笈ヶ岳】【同じ位置から錫杖の手前の岩場をアップ。右を巻く】【笈ヶ岳山頂と白山】【笈ヶ岳山頂から大笠山】【笈ヶ岳の下りから錫杖岳とのコルを見る】10/2(月)6:10出発。「まめぞう日記」さんが水平歩道と表現されている道だが、あんまり水平ではない。アップダウン、ガレ場のようなトラバースと緊張を強いられ、ヘッドランプではちょっと無理か。7:05取水ダム。ここから道もよくなり、ようやく無事に降りてきた安堵感が湧く。雨が落ちてきたがダムに降りてからでよかった。7:55林道終点。作業員の方が仕事の準備をしていた。ここから林道が長い。9:20中宮集落。白山中宮というバス停に着くと丁度コミュニティーバスがやって来たのでこれに乗って道の駅「瀬女(せな)」、瀬女で路線バスに乗り換えて鶴来(つるぎ)駅、北陸鉄道で西金沢、JRで金沢と移動し広島に帰った。中宮に夕方以降に降りたら鶴来からタクシーを呼ばなくてはならなかったが、ビバークしたおかげでバスで安く帰れた。ビバークということになったが、2泊で計画すると荷物も重くなるので、覚悟の上のビバークであったということにしたい。大笠から笈までの稜線は岩登りなどの技術は不要で、ヤブを歩く体力と根気があれば踏破することは可能。ヤブは全行程濃くて楽になる所は無く、古い赤布を2箇所見たがテープなどの目印は皆無、獣道らしいものもない(ブナオ峠から大笠間では熊の糞が4、5箇所あったが、大笠から笈間では1箇所だけしか見なかった)。ワサビ小屋から下の水平歩道についてよしのやのご主人は「道の管理者は道の存在をあまり広めたくないようだ」と言われていた。ロープが張ってないと通行が厳しい所があり、橋も外してあったので、できれば事前に確認した方がいいし行くのなら自己責任で。雄谷は険しく水量が多い。道は急峻な崖の高いところを巻いて付けられているので、崩壊していたりすると迂回はかなり困難で、大笠から笈のヤブを歩くよりリスキーなコースと感じた。【中宮集落】お終い
2017.10.01
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残雪を求めて大万木山に。南斜面は雪が少ないので北斜面を歩けるようにコース取り。(青線が今回のルート)和南原から772を経て山頂に。下りは毛無との暗部の手前からダイレクトに林道に下山。途中やぶが出る所が少しあったが一番下からずっと雪はあった。【和南原から見る大万木】【772の先にカンナ流し跡と思われる地形改変。赤土の削られた斜面に手古摺る】【急斜面の途中から猿政と大毛無を振り返る】【北には毛無から鯛ノ巣の山々】【八国見山は低いけど目立つ。手前は2014.1.18に辿った尾根】【山頂の積雪は2週間前とほぼ同じ】林道を歩いて帰るとフキノトウがたくさん出ていた。
2017.04.02
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例会行事で十方山。登山口には全く雪がなかったが上はまだまだ雪山でした。【標高850m付近は雪はなし】【1150m付近になるとべったりと雪がある】【吉和冠山、寂地山、額々山の連なり。手前のコブは黒ダキ山】【五里山、広見・半四郎】懐かしい景色と雪山を堪能しました。
2017.03.26
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雪を求めて大万木山に。大万木山は島根県側から3本の登山道が整備されているが、今回下山に使った滝見コース以外は斜度が急で岩場もあるので別に尾根ルートを探し、武智から取り付いて1144展望ピークに至る尾根を歩くことにする。【取り付き地点から尾根を見る。写真中央の竹やぶ辺りから入り、あとは歩きやすい所を上へ上へ】【尾根に出たが雪が少なく根開きが進んでいる。尾根の右(南)側の雪が少ない。ブッシュが出るがひどくない】【850m辺りに来ると雪も増えてくる。急な登りが続くが何とか直登で上がれ、750m辺りの大きな岩も尾根が広いので巻いて行ける】【917三角点を過ぎたあたりから大万木山の西面を見る。岩がたくさん見える所が夏道の権現コースあたりか。まだらの雪解けと赤みを帯びた木々の梢が美しい。この辺りはブナを中心とした気持のよい尾根が続く】【木々の間から琴引山】【稜線の展望台から八国見山(左)と火室山(右)】【稜線を大万木山に向けて進む。1144の先が小キレットになっていて雪庇がすごい】【雪庇を振り返る。北斎風の芸術的なかたち。空に向かって伸びている】【大万木山山頂。前回来たときは吹雪いて何も見えなかった。夏は笹が茂って見通しが利かない。今回は360度すごく見通しがいい。積雪は2mくらい。1144辺りからワカン・スノーシューのトレースがあったが、山頂にはたくさん足跡があった】【下りは登山道滝見コースに沿って下る。前方は毛無山から鯛ノ巣山】【等検境との分岐から等検境を望む。さすがに雪が少ない】登りの尾根は一部低い雑木の茂る所があったが全体的には自然林の気持ちの良い森が続く。1144の先の雪庇は吹雪いて成長している時は要注意。登り3時間、下り1時間半の行程だった。
2017.03.20
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「島根県飯南町赤名の衣掛山(631m)は赤穴瀬戸山城跡として有名だ。赤穴氏の居城として14世紀に築かれた。戦国時代には尾根続きの武名ヶ平山(724.4m)に大内軍の毛利元就が城を築き、尼子軍側の赤穴氏を攻めたという」とは昨年秋に中国新聞に掲載された『ちゅうごく山歩き』。以前から、赤名道の駅正面のむき出しの山城跡が気になり、県境に繋げたいと考えていた。車を道の駅におき、路線バスで栗屋谷に移動。谷を少し入り、二股のところから尾根に取り付き県境に上がる。上がった691は指谷山方面からと赤名峠方面から歩いてきたコブで今回3回目。稜線を北東に500mほど歩いて県境と別れる。751.6m三角点は雪の下で分からない。この辺りから722まで北側が伐採地で景色がよい。積雪は50cmほどか。琴引山や県境稜線の山々がまだまだ雪をまとって立っている。武名ヶ平山の方向には三瓶山も見える。一度車道に降りて武名に登り返す。676付近には牧場柵が続いていた。武名の山頂は杉の植林だが、南側だけ少し景色がある。城跡のような地形は見られない。雪があるのでしかとは分からないが、武名から衣掛にかけては登山道が整備されているようだ。衣掛山山頂、瀬戸山城跡は見事な遺構だ。天守閣のあった一段高い中心部があり、北、東、南西の尾根上に廓群が綺麗に配置されている。山中で城跡に出会っても木々に覆われていることがほとんどでなかなか全容が見えないが、ここはとてもよく判る。平らなところに雪が載って一層地形が際立っている。景色も申し分ない。北に琴引・大万木、南に女亀、東に武名が見える。しっかりした道を下って赤名の町に降りた。登山口は町立赤名小学校の正門を真っすぐ道なりに入って体育館の裏手に案内がある。全行程4時間半。〔751三角点付近から武名ヶ平山。右奥に三瓶山が見える〕〔三瓶山遠望〕〔中央奥が大万木、左手が琴引山、右手の植林の山は県境の山々〕〔武名ヶ平山頂。三角点が出るほどの雪。景色は逆光になる南側。木々をすかすと女亀山が見える〕〔衣掛山から武名ヶ平を見上げる〕
2017.03.11
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芸北鷹巣山から木束峠まで歩いたのは、かれこれ15年前の秋。県境を辿ったが途中で沢を3本も渡った。分水嶺を歩くことを趣旨とすれば、きちんと正しいコースを歩くべきとなる。15年前は高い笹をかき分けて歩いたが、雪を味方にして辿ることにした。コースは、木束峠から県境を進み900を少し過ぎたところから県境と別れて914.8三角点(駒ヶ岳)近くを通って滝の平牧場を回って905で再び県境に上がる。分水嶺探査はこれで終わり、あとは897から835.1三角点を回って帰った。『西中国山地』によれば、今回歩いた滝の平牧場は元は島根県だったが、昭和28年に広島県に編入されたとのこと。八幡原から木束原に車を進めると突然巨大な風車が現れて驚く。島根側弥畝山の風車が近くに見える。除雪は峠まで。木束峠からスノーシューで歩く。900を過ぎて県境から分かれる。しばらく進むと古い牧場の柵の支柱が現れ、結局905まで続いていた。914.8三角点(駒ヶ岳)は北側の景色がよい。眼下に牧場跡が広がる。現在は「アンデルセン芸北100年農場」となっている。農場に入る道は舗装路で除雪されていた。農場に人影はない。905に登って分水嶺探査を終わり、新川溜池をぐるりと回って下山した。全行程5時間。〔駒ヶ岳から農場を見下ろす〕〔農場の北側から駒ヶ岳を望む〕〔同じく農場北側から弥畝山奥の空山〕
2017.03.05
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高野の船山を県境稜線に繋ごうと計画。船山から札ヶ峠は昨年歩いているので、峠から熊山を目指す。ルートの少し北側に火室山があるので寄っていこうと国土地理院HPを見ていると、火室山が移動しているのに気づく。自分の持っている地形図は、846.7三角点に火室山の表記があるが、HPでは北西にある864峰に勝手に移っている。標高も高いし無視するわけにもいかない。ピストンするには距離があるので、今回は峠から旧火室山(栃暮山)から新火室山を回ることにする。地図が古いが、札ヶ峠には高速松江道が抜けている。空は快晴。放射冷却で冷えていて雪がよく締まっている。新火室山の急登を雪が固いうちに済まそうと新火室山から入る。高速の高架下を過ぎて取り付く。最初は緩やかだが頂上近くは急登だ。火室山山頂は狭いがそこそこ見通しが利く。八国見山、熊山が見える。朝は快晴だったが雪雲が入ってきて時折降雪。火室山を下ると広い雪原に出る。牧場?よくわからない。旧火室山の登りは伐採地のようでブッシュ。景色がそこそこ。でも雪が降り出す。旧火室山山頂の西は伐採地で東は樹林。東の小ピークから南下したが地形はっきりせず。車道が除雪されていなかったのは予想外。金尾峠横の821コブは岩があるので巻いて札ヶ峠を目指す。峠に向けての稜線は北側が伐採されて景色がよい。天候も回復して県境稜線が見え始めた。峠は高速が通って切通になっているので北の高速下の隧道に下山した。全行程5時間半。〔県道から林道に入る。高速の上に新火室山が見える。高速からも一瞬見えるし、高野道の駅から見えることに今回気づいた〕〔金尾峠付近から新火室山。標高は高くないけど形のよい山〕〔同じく旧火室山(栃暮山)。伐採されて辛そうだが予想以上に存在感があった〕〔峠に向かう稜線から。遠景は県境稜線〕
2017.02.25
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〔コース〕頓原町隠岐原-沖の郷-954ピーク(等検境分岐)-頓原町武智〔概要〕隠岐原に着いた時には雨が降っていたが、まもなく止んでくれた。残念ながら沖の郷は雲の中。集落付近はしっかり雪があるが尾根上は意外と少ない。風が強いせいだろうか。前日の雨などで雪は落ち着いているが、気温が高いので踏みしめる雪は湿って重い。798の三角点までは低い灌木がうるさい。ここを過ぎると高木の林となり気持ちよく登れる。2時間少々で沖の郷山頂。山頂に着くと同時にガスが切れ始め、景色が見え始めた。日差しもまぶしい。隠岐の郷から等検境を目指す。300mくらい下って破線の峠、車道を横切り登りとなる。300mの上り返しだ。この稜線は旧頓原町と吉田村の境になり、境界線は790mの小コブを通っているが、実際は標高700m付近から線とずれて東に直登するようになる。この登りが若い植林と灌木の混じるブッシュ帯で往生する。沖の郷から3時間半で954ピーク。天気もすっかり良くなって、大万木から毛無・鯛ノ巣がよく見える。猿政・大毛無もかすかに望めた。下りは716三角点尾根を三角点手前まで下り、そこから車道に下った。全行程7時間かかった。〔隠岐原から沖の郷〕〔お宮〕〔沖の郷の先の細尾根〕〔沖の郷の下りから。木と木との間の中央付近の黒いピークが954〕〔沖の郷を振り返る(右)。左遠景は琴引山〕〔954から大万木山〕
2017.02.18
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女鹿平山から万城山を繋ぐ。女鹿平山から950コブまでは2005.12.29に歩いている。また立野キャンプ場から沼長トロ山のDCBA峰を経てお関の墓峠までは2012.3.11に歩いている。残された区間は950コブから角兵衛の墓、993コブ、お関の墓までと、トロ山から押ヶ峠を経て万城まで。2015.3.14(土) 「沼長トロ山から万城山」半分は林道を辿るとしても県境の万城に行って戻るとなるとかなりの距離があるので雪の落ち着く時期を選ぶ。国道186大向からスーパー林道を1kmほど車で入ったが残雪で進めずここ(a地点)からトロ山の登山口(c地点)まで歩く。登山口はスーパー林道から外れた旧道の沢口にある。テープもあり程なく1014の山頂。稜線を辿ってA峰の手前から西に折れる。955までは途中林道が絡み一部これを利用。955から先はブナの多い気持ちの良い稜線。1002の手前に岩があり下を巻く。押ヶ峠から万城の下の方はブッシュがやや多く雪も少なく歩きにくい。万城山頂は雪原で景色が良くて気持ちがよい。万城山は4回目。天気もよくてゆっくりしたかったが時間がないのですぐ下山。押ヶ峠まで戻って林道を戻る予定はブッシュが煩わしいので変更。御境に向けて県境を進み、途中から南の林道に下りて国道488に下りた(d地点)。意外なことに488は除雪されており助かる。とはいえスーパー林道は除雪されていないのでスノーシューを履いてa地点まで戻った。a地点からトロ登山口2時間、万城まで3時間半、御境まで1時間、帰りの車道歩きが2時間半で全行程9時間の長丁場だった。【1002手前の岩】【万城山頂付近からトロ山方向。中央の植林に覆われたコブがトロ山。左奥は女鹿平山。中央奥は青笹山】【同じく万城付近から吉和冠から寂地山の山々】2015.3021(土) 「950、角兵衛、お関」1週間でどれくらい雪が解けたかと思って行ったが、林道は全て除雪してあり、950取り付き地点(b地点)まで車で入る。のんびりと歩いた。【前半の稜線から十方山】【角兵衛の墓。1週間前は祠の屋根しか出ていなかったが大分雪が解けた】【993を西に少し下ると景色がある。おも川を挟んで(仮称】兎頭が正面(写真左)に見える。右は千両山】おしまい。
2015.03.29
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2014.12.28(日)樽床ダム-聖山-高岳-ハコビ山-別荘地十文字峠までは林道ではなく民族博物館のある尾根に取り付き稜線通しで入った。五本寺原分岐から高岳までは反対方向に歩いた単独のスノーシュートレースがあった。高岳から虫送峠でなくハコビ山に遊びに行き別荘地に下山。雪は締まっていて歩きやすかった。行程5時間半。【聖山から春日山方向】【高岳から臥竜山方向】【ハコビ山は雑木林の中で景色はなし。プレートがあった】2015.1.11(日)(仮称)立石峠-赤名峠の途中まで行程が長かったことと雪が重かったことから途中で下山。峠までは林道を歩く。峠からしばらく(761付近まで)は伐採地で景色がよく、琴引、指谷などがよく見える。その後はほとんど樹林帯で景色はなし。時間切れで691から下山。残りは改めて。行程6時間。【伐採地から指谷山方面。右の独立峰は高野の船山】2015.1/24(土)島根県民の森(赤来町)-指谷山の肩-土打山-立石峠11日の北側の県境稜線。県民の森から肩まではほぼ夏道沿い。直登尾根コースは廃道になっていて南の林道から土打展望台への鞍部に上がる。土打山の手前は雪庇が続き緊張する。土打山の南は穏やかな稜線となるが景色は良くない。新雪が深くラッセルする。全行程6時間半。肩から峠まで4時間。【指谷山への登り。ブナが多い】【指谷の肩から高野船山】【指谷の肩から土打山】【肩と土打間の稜線にも太いブナがある】【土打山手前の雪庇帯】【雪庇から北の稜線を振り返る。高いのは指谷奥、横に水平な尾根が後日行った941の尾根】2015.2.1(日)王貫峠-鉄屋分岐-鯛ノ巣山-米原鯛ノ巣の手前と頂上の先に岩場があって少々手古摺る。午前中は曇りだったが午後から降雪となり寒い一日。新雪が深くラッセルも大変だった。行程6時間。【鉄屋分岐の先に伐採地があり見晴しがいい】【伐採地の白い稜線を行く】2015.2.21(土)高野の指谷集落から941を経て指谷奥-指谷山-指谷集落への環状ルート。指谷奥の登り、941の先の尖峰付近は両側が落ちているので岩でもあると難しいかと心配したが問題はなし。積雪の多い時期を選んだ積りだが集落周辺は雪が少なく、最後の200mの急な下りは雪がなくブッシュも多いのでSSを外して下りる。最後のブッシュを除けば中々面白いコース。行程6時間。【大毛無山】【尖峰下りから大山】【尖峰を振り返る】【指谷奥から大万木山】【指谷奥から指谷山と土打山】【途中の稜線から三瓶山】【指谷手前の雪庇から奥、尖峰、941】
2015.03.22
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今回の行程。9/12:東京=秩父=三峯神社-妙法ヶ岳-霧藻ヶ峰-白岩山-芋ノ木ドッケ-雲取山荘C19/13:C1-雲取山-飛龍山-将監峠-山ノ神土-唐松尾山-笠取山-笠取小屋C29/14:C2-雁峠-燕山-古礼山-水晶山-雁坂峠-突出峠-川又=秩父=東京=広島9/12東京駅を早朝に出発。地下鉄、西武線を乗り継いで秩父。ここから三峯神社行きのバスに乗る。神社に参拝して11:30出発。【三峯神社】【妙法ヶ岳から雲取方面を見る。妙法ヶ岳、霧藻ヶ峰、雲取山を三峰山と言うらしい。雲取は雲の中】雲取山荘に17:00。200人泊まれるが当日は16人。部屋が20以上あるので一人一部屋。ちなみに翌日は連休になるため160人の予約があるとのこと、やはり東京圏内は異常現象が平気で起こる。午後からガスっていたが夜半には東京の夜景が見えてきた。9/13【小屋を4:45出発して山頂で御来光を拝む。雲があったが意外と綺麗な日の出。富士山や西の山々は見えない】【縦走開始。最初は歩きやすい道が続く】【狼平を過ぎて三ッ山を巻くようになると急斜面の巻道になり岩混じりとなり濡れた木の桟道などが続き時間が掛る】【飛龍山頂は原生林の中】【雲取から将監峠までほとんど巻道が続くが、石垣を積んだりして相当な労力をもって作られている。いったい誰が作ったのだろうか】【新しくはないがクマの糞が5箇所くらいあった。岩の迫る巻道で出会うと嫌だな】【笠取山から南を望む。雲が多くて遠くは見えない】【笠取小屋のストーブ】笠取小屋に15:30到着。大方11時間行動だった。小屋は食事をする母屋と宿泊棟に別れていて宿泊棟もガンガンにストーブを焚いてくれるので暖かい。連休に入り混み合うかと思いきや20畳くらいの宿泊棟に2人。自炊は自分だけなのでストーブの周りに陣取ってのんびり過ごした。小屋は少なかったけどテントは10張くらいあった。9/14明け方の気温7℃。今日は快晴。5:10出発。【雁峠で鹿と会う】【雁峠から古礼山への登り】【古礼山登りの途中で富士山が見える。左の三角は大菩薩か】【古礼山の登り】【古礼山から水晶山にかけて原生林の森】【雁坂峠付近から木賊、破風、雁坂嶺】【峠からの下りは長い長い突出峠から川又へのルート。樺避難小屋から突出峠にかけては東大農学部の演習林になっていて大きな木が多い】川又到着は12:15。秩父市営バス、西武観光バス、秩父鉄道、西武鉄道、地下鉄を乗り継いで東京駅に戻り、新幹線で家に戻った。雁坂峠以西の甲武信、国師、金峰などは昭和52年に歩いているので奥秩父の主稜線は繋がったことになる。久しぶりの奥秩父は鹿の食害が深刻な所もあるが、静かで落ち着きのある良い山だと再認識した。次は和名倉山に行きたいと思った。所で雁坂の下りで大勢のトレイルランナーが抜いて行ってびっくりした。「雁坂峠越え秩父往還142km走」だったようだ。甲府を5時に出て川越までとのこと、なんともすごい大会ですね。
2014.09.12
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田部さんのガイドを参考に小河内の滝山に行く。黒瀬から入って本郷に下りるつもりで行くが、少々行程が短いので欲をはって宇賀井野から入り尾根を辿った。橋を渡った正面に立派なお屋敷があり、その右手のゲートボール場から山に入る。家の裏手の畑の奥からしっかりした道が稜線に上がっている。15分ほどで稜線。稜線直下に八幡宮があるが建物の一部は倒壊し、参られていない感じだ。西の鹿之巣側と南の稜線にはしっかりした道が通じているが、これから進む北側は少々荒れた感じ。とはいえ下草はなくあまり苦もなく歩けた。410m三角点の下平山辺りは腿位の笹が茂っている。出発から2時間で黒瀬と太田川を繋ぐ地図に破線が記された峠。峠道ははっきりしているが笹がまばらに茂っている。ここから490mの最初のコブまではこれまでと同じように歩きやすいが、その先でヤブがうるさくなる。稜線の西側に伐採が入ったようで、ここから黒瀬からの道が合流するまでは胸高くらいのヤブ。足元の踏み跡を外さないように進む。峠から40分で道が合流し、後はしっかりした道を頂上まで歩いた。道は稜線から外れて谷道になり、途中矢が谷集落跡という遺構がある。峠から1時間半で滝山。景色はほんの一部だが樹林下の空間は広くて落ち着ける山頂だ。下山は東尾根を辿った。途中で巡視路への道を分けるとほとんど踏み跡もなくなり膝高程の笹ヤブになる。尾根の先端に墓所があり、ここから南に道があったようだが強引に尾根の先端の急な斜面を下って民家の裏庭に下山した。全行程5時間ほどだった。【宇賀井野から】【宇賀井野の合歓の木】【稜線直下の八幡宮】【490mの先のヤブ地帯から滝山頂上を望む】【滝山山頂から木々の間に海見山】
2014.06.29
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先週の続き。大土山までは登山道があるが水越峠に向けてはとても分かりずらい。この山域、下草のない雑木の林で見通しもきく。ルートに近接して林道が頂上近くまであり、結局後半は林道を下った。分水嶺は峠にある二つの溜池の間になるが、少し北側に下りた。大草田越は仮称で最近できた新しい道路が越えている。論山水越が2時間半、水越大草田1時間。
2014.05.17
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陰陽分水嶺、向原から大土山手前の論山堤までを歩く。向原の分水嶺は平畝山西側から突き上げてくるのだが、南端の琴比良神社から取り付く。地図には琴比良神社とあるが、地域では国貞山神社というらしく、国貞山神社内に琴比良神社他の末社が祭られている。大鳥居をくぐって石段を登ると仁王門や神楽殿、色々な末社があり、一番奥に琴比良神社がある。結構な広さはあるがさびれた感が強い。神社裏の山道を進むとすぐに鹿柵があってこれを抜けて山に入る。柵の所に水平に横切る道があり、ここが1713年に作られた論山堤から尾原地区に引かれた3kmの水路の跡で、10年ほど前に埋設管路の工事がされたそうだ。尾根には杣道が続いていて気持ちよく歩ける。分水嶺が突き上げる辺りに広島山稜会の分水嶺プレートがあった。平畝山頂は景色なし。山頂からしばらく進んで尾根を外れて翁ヶ平山塊との峠に下るがこの下りはヤブがひどい。ルートが分かりにくく倒木や雑木がうるさい。出発から2時間で峠の車道。ここから翁ヶ平までは大体歩きやすい。点称[滝の観音]の先は少し東側の景色があり大土山の連なりが見えた。翁ヶ平辺りは下草のない雑木。ここから沢状の植林地を下っていく。下り始めに石垣と水路のような地形があり、水を北の甲田側に引っ張り込もうとしているように見える。論山の謂われとなった水争いの論争が具体的にどのようなものか分からないがこの水路が関係しているのだろうか。ただこの沢は石が多くて水は伏流のようだ。途中の峠から2時間で池の奥のキャンプ場に着いた。【神社の案内】【大土山の連なり】【地形図の誤植? 地図の間違いと思うが私の読みが甘いのだろうか?!こういう事例は初めてです】
2014.05.10
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毛利元就の居城、吉田の郡山城跡から尾根を辿る。本丸跡が郡山山頂となっていて、ここから急な斜面を北東に下って羽子の丸跡。ここから道を外れて甲山に向かう。下りは下草のない雑木の林だが、甲山の登りは倒木や間伐材の放置が多く歩きにくい。稜線に出ると踏み跡が現れて歩きやすくなる。郡山から甲山まで50分。山頂は景色も何もない。ここから高小屋山まで1時間半。こちらは少し山頂らしい広さがあり古いプレートなどもあるがやはり景色はない。途中の溜池は水は満水だが管理されている感じはない。どのように使っているのだろうか。高小屋山から印内峠が1時間。更に次の峠まで30分だった。全体的に下草のない雑木の林で倒木も結構多くうるさかったり杣道が出て歩きやすかったり。【溜池】【高小屋山】
2014.05.06
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当初は擬宝珠・象・烏を歩く予定だったが烏の雪の様子から諦めて変更。蛇ヶ乢から犬挟峠までの蒜山三山。7:55蛇ヶ乢。まばらに笹の生える斜面をひたすら登る。道はあるようでない。なお上蒜山スキー場から乢近くまでの林道は中間の「おろがたわばし」まで車が入るがその先は荒れて無理。1000mを超える辺りから灌木が増えて歩きにくくなる。雪もこの辺りから。【登り1100m付近から大山と昨日歩いたアゼチの稜線】9:50上蒜山三角点。前方の1202mが山頂となっている。ここから先は公式登山道で流石に登山者が多い。【上蒜山の肩から中蒜山、下蒜山。蒜山も笹に覆われた山だが、笹枯れが広範囲に見られた】【キクザキイチゲ。昨日、皆ヶ山とアゼチの鞍部でも見られた】【ダイセンキスミレ】【下蒜山手前にはカタクリがたくさん見られた。なお昨日の稜線でも見られた】【下蒜山から歩いてきた山々】【下蒜山を振り返る。立派な山だ】犬挟峠14:20。前回(30年近く前)上中蒜山を歩いた時は雨とガスで景色はなく靴やカッパは泥だらけでずっとよい印象を持っていなかったが、今回は天気に恵まれて景色も良く、草花も豊富で、流石名山だなと見直した。今日もまた充実した一日でした。
2014.05.05
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広島県北広島町大朝と島根県邑南町瑞穂の県境稜線、中三坂峠から唐代山を経て亀谷峠までを歩いた。今回の山行で広島・島根県境の西半分、吉和冠山(正確には西冠山)から智教寺までがつながった。中三坂峠から唐代山までは雑木の枝などが多少茂るものの笹などの下草はなく、杣道などもいくらか残って歩きやすい。テープなどはほとんどない。山頂付近は蛸足のように枝を横に広げたアシビが幅を利かせて少し歩き辛いが少しの間。約2時間で山頂に着く。山頂は少し刈られて頂上らしい。北の尾根に向かってテープと踏み跡らしきものが続いているのでルートがあるのかもしれない。山頂から亀谷峠までは笹ヤブとなるが胸高程度で濃くはない。こちらはテープがやたらと多い。亀谷峠の近くに809mの点称[馬掛]がある。唐代から下るだけかと思っていたら思わぬ高さの山があってびっくりした。809mの下りは雑木のヤブがうるさく傾斜も急で登るのはしんどそう。山頂から亀谷峠も約2時間。北側の林道を辿って中三坂峠まで戻るのに更に1時間半かかった。【山頂手前の木々の間から寒曳山】【唐代山山頂】【下りで見られた何かの巣。これまでの山行でも時々見られたけどこの日は7回も遭遇した。何の巣でしょう?】
2014.05.04
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今年は暖かい冬で雪も少なかったというのが世の中の一般的な評価のようだが、標高の高いところは例年以上に寒くて雪も長かったというのが個人的な感覚。GW山行の計画を練るうちに、蒜山大山道路が残雪のため例年より23日遅く開通とのニュースを聞き、残雪が助けてくれる?!という淡い期待を抱いてアゼチを歩くことに急遽決定。とは言えこの見返峠から蛇ヶ乢の県境コースは先行者の記録やガイドを見るとどれも10時間を超えており、かなり頑張らないと一日で抜けられない。時間が掛ったら二俣山からエスケープする事を覚悟して日帰り予定で挑んだ。6:20鏡ヶ成を出発。本来なら見返峠発だが擬宝珠までかなりのヤブらしいのでここは翌日歩くこととして登山道を登る。残雪が多くステップを切りながらとなる。6:55擬宝珠山出発。象山との分岐までは登山道がある。道端にカタクリがたくさん見られる。早朝でみな下を向いて花弁を閉じている。【象山との分岐付近から逆光の大ナメラを望む。まばらに残雪が見られるが稜線上は笹のジュータンが広がっている】肩から鞍部めがけて急な尾根を下っていく。笹が濃い。最低鞍部からの登りも笹が濃く、所々根曲がりも混じる。長丁場なのでとにかくゆっくり進む。【990m付近のコブから擬宝珠(の肩)を振り返る。笹のジュータンがよく見える。烏ヶ山、大山の雪は想像以上に多い】ヤブが濃くてしんどいコースだが、時々見える大山と取り巻く山々のアルペン的な景色を望むと疲れも癒される。やはり中国山地の中でもこの辺りだけ別世界だと感じる。【同じく990m付近から進行方向。笹が続く】1090mコブを過ぎると根曲がりが多くなり大変だが、所々残雪もある。距離が稼げるというよりヤブから解放されてほっとできる。大ナメラの登りは少し南側に回り込んで行ったが、背の低いツゲのような灌木に岩が混じる猛烈に急な斜面で腕力で登る。【10:00大ナメラ。平らな山頂にブナの老木が立ち印象的な景色だ。北側に広い残雪が残り景色も広がる。写真中央は矢筈ヶ山、小矢筈ヶ山、甲ヶ山】【大ナメラから(右)皆ヶ山、(左)アゼチ、(中央奥)上蒜山。大ナメラから皆ヶ山のコルまではほとんど残雪の上を歩けた】11:05皆ヶ山。5時間の想定だったが4時間10分と快調なペース。アゼチに向けて気合を入れる。【皆ヶ山の肩からアゼチと上蒜山。下蒜山も少し頭を出す】【アゼチとの鞍部から皆ヶ山を振り返る。所々の残雪が助けてくれた。鞍部からアゼチにかけては使える残雪はなく根曲がりをひたすら漕ぐ】【12:35アゼチ山頂。景色なし。根曲がりあり】アゼチの下り、南に折れる969付近までは根曲がり、笹が濃くて消耗する。969付近から植林になり笹も薄くなる。930m、850m付近は尾根を逸れるようなルートで見通しもあまりよくなくて分かりにくいが、969付近からテープが現れたのに助けられる。最後はテープを頼りにだらだらと笹のまばらな植林地を下って蛇ヶ乢に14:20に着いた。皆ヶ山から3時間15分で、ガイドブック「新ルート岡山の山百選」のタイム通りだった。上蒜山スキー場到着は15:35だった。天候と残雪に助けられて充実した山歩きができ満足感の大きな一日だった。
2014.04.26
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山陽自動車道 奥屋SAや志和ICの南に連なる山を歩く。一番最初の449三角点が点称南泉寺山となっている。北北西1kmにある寺が南泉寺となっているが地元でこの山がこのように呼ばれているかどうかは不明。ヤブがひどかったのはここまでで、ここから送電線巡視路がある。468には鉄塔があり景色も広がる。八世以山からは通常コース。アップダウンの多いこのコースは太田川分水嶺となっている。長者屋敷跡から呉娑々宇山、岩滝山へと続く。【長者屋敷跡からの最後の下りから南泉寺山を望む(三山の左側)】
2014.03.22
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3/7 俵原越から県境を辿り、車道が越える吾妻山との鞍部の手前で県境と別れて南下、黒石山を越えて餅実に下山した。俵原越は777三叉路から除雪がなくここから雪の上を歩く。黒石山辺りまで稜線上は落葉広葉樹でブッシュもなく気持ちがよい。特に稜線上は立派なブナも残されている。黒石山を過ぎると積雪が少なくなり鞍部手前は20cmほど。黒石山と南の859m峰の間の鞍部は地図に峠道が記されているが橋を見つけることができず、川を渡るために北を大分迂回した。また黒石山北側の鞍部付近は鉄穴流しの跡のようで地形改変が甚だしい。朝はよい天気だったが予報通り午後になると崩れて結構激しく雪が降り出した。この雪で3人の方が大山でなくなったこととを後日知った。全行程6時間。3/15 上八川から吾妻山に登り、下りは県境稜線を下った。天気に恵まれ、直前に降雪があって新雪が20cmほどありシーズン終わりにしてはバージンな山。車道は峠越え、休暇村方向とも除雪されていて車高が高い車なら走れる感じ。一週間前は除雪してなかったと思うのでこの間に除雪して新雪が積もったのだろう。車道には走った跡があったが、山の上では誰にも会わず雪山を独り占めした。全行程4時間。【3/7 1020m峰から吾妻山(右)、比婆山、毛無山】【3/7 1020m峰に当日一のブナ】【3/7 黒石山手前の最低鞍部付近で少し猿が見えた】【3/15 吾妻山小坊主といわれるコブから猿と毛無】【3/15 吾妻山から県境を北上した所から。雪庇が出て落ち込んでいる。真ん中の雪原は大膳原、左は比婆山】【3/15 下山した上八川から吾妻山を仰ぐ】【3/15 帰り高野IC付近から毛無を望む。今シーズンはお世話になりました】
2014.03.15
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牛小屋-夏焼峠-台所原-中ノ川山-天杉山-野田原の頭-中ノ甲橋-夏焼峠-牛小屋雪は締まってラッセルはなく、木の周りの根開きが進んで春が近い感じ。全行程約6時間。【夏焼けの丘辺りから恐羅漢山と十方山(左)。天気は曇りで徐々に雲がかかってきた】【夏焼けの丘辺りから中ノ川山(左)と天杉山(右)】【台所原のブナ。落葉しているので枝の高さがよく見える】【天杉の登りから恐羅漢】【中ノ甲橋から中ノ川の流れ。雪解けが進んで増水している。橋を渡らないと渡渉はできない】
2014.03.01
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先般(1/25)登った白滝山を陰陽分水嶺に沿って県境まで繋ぐ。具体的には上高尾の分水界から出発し、猫山を越えて三坂で国道183をまたぎ、県境の905.9m三角点まで。一部稜線を外して車道を歩いたが、目的の三角点まで6時間20分。三角点から下山口まで1時間の長丁場だった。【行程後半】【行程前半】【猫山の登り950m辺りを過ぎると傾斜が緩くなって登りやすくなる。稜線は大きな岩が連なるので巻きながら登る。景色も所々広がって、好天にも恵まれて景色を堪能する。白滝山を望む】【南峰に向かって進む。岩尾根は左側がいくらでも巻けるので難しくはない】【南峰は景色がよい。本峰を望む。右手は古頃山から神郷三国山の連なり。中央奥は花見山。猫山本峰は樹林の中で景色はない】【後半は変化のない樹林の中の縦走路が続く。木々の間から猫山。本峰と南峰がピンと立って猫の耳のように見える】
2014.02.23
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二軒小屋-水越峠-匹見羅漢-恐羅漢-スキー場-二軒小屋山の会例会。終日吹雪模様の寒い日だった。【匹見羅漢の岩】【天気は悪かったが後半一瞬晴れることも。恐羅漢の登りから匹見羅漢】
2014.02.15
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2/2、笹谷林道の標高700m付近から尾根に取り付き猿政山を目指すが標高1170m付近の痩せ尾根で進めず撤退。下りは878尾根を下る。撤退した尾根付近は両側が急斜面となって落ち込み、笹谷側は岩場になっており気温が高くて雪も非常に不安定なので無理をせず諦める。ロープが張ってあるのが一部出ていたので夏も急な難所なのだろう。2/11、前回の尾根が使えないとなると残されたルートはこれしかないかとリベンジに挑む。笹谷林道をさらに詰めて林道終点から尾根に取り付いた。取り付きがとても急で苦労しつつ何とか高度を稼ぐ。林道終点まで行って取り付いたが、尾根先端からの方が楽だったかもしれない。950m付近から先は斜度も緩くなり気持ちよく登れるようになる。1190m付近の県境と合流する所の手前が少し急だが難しくはない。県境への尾根が確認できたが、1190からは急な斜面しか見えないので知らずに来ると悩むかもしれない。登り始めから3時間で猿政山山頂。1190まで戻って県境稜線に入る。降り切った鞍部から1129付近までは風が非常に強く雪庇が発達している。踏み抜いて1mほど落ちるアクシデントも。1129から先は風は強いものの尾根は広く歩きやすい。猿から1時間15分で大毛無。夏だと笹が濃いので1時間半掛かるので少し早い。岩が重なっているような山頂だがほとんど雪に埋まっている。大毛無付近やこの先は難しい所はない。971から降りたくなるが、笹谷川の水量が多いので林道側に渡るのに苦労すると考えて尾根を辿った。松江道の開通を待って実行した猿大毛無。天気はよくなかったが苦労しながら何とか歩けてとても充足した気持ちになった。【2/2退却地点。雪はグサグサに腐って崩れやすく、ガスって視界もなし】【2/2下山すると快晴になっていた。中央猿政山の右の尾根が跳ね返された尾根。黒い岩のある付近が撤退地点か】【2/11登り950m過ぎての林】【2/11県境稜線分岐1190付近から頂上に向けての稜線。雪庇が発達している。ここは要注意】【猿政山山頂。プレートが半分埋まっており積雪は1.5mほどか】【猿と大毛無間の強風帯】【下山後に少しずつ山が見えてきた。右が猿で左に少しのぞくのが大毛無か】
2014.02.11
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今回のコースは浜田市金城町波佐から大佐山。標高差700mの長い尾根を辿る。前日には山陽自動車道が終日通行止めとなるほどの降雪があったが南岸低気圧だったこともあって山の雪はあまり増えていない。道路情報だと大佐スキー場のある傍示峠は100cmの積雪で、波佐は10cm。もう少しあって欲しいと期待して行くがやはり情報通りの積雪。ときわ会館横の橋を渡ってすぐの神社から取り付く計画を変更して郷集落の運動場横の林道を詰めて稜線まで行く。この辺りで20~30cmの積雪。積雪はよいとしてもブッシュがひどくブッシュに積もった雪がシャーベット状で服を濡らす。木の上からも解けた雪が雨のように落ちてくる。遅々として進まず着ているものもビチャビチャで、諦めて降りようかなどとくじけそうになったがお地蔵さまのある峠を越えるとブッシュも薄くなって進むようになった。795付近からは落葉高木の気持ちのいい林になった。大井谷の方から作業道が上がっているようなので、この尾根を登るのならこちらからアプローチすれば快適かもしれない。登り始めて4時間余りで大佐山。下りはスキー場下まで50分だった。【尾根先端の神社】【神社付近から大佐山を見上げる】【峠のお地蔵さま】【標高880m付近にひと際大きなブナ。胸高囲360cm】【大佐山山頂】
2014.02.09
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【スタート地点。猫山と白滝山の鞍部。分水嶺は白滝山を越えて飯山との中間点から東に】【白滝手前から(左)猫山、道後山】【前方に飯山を仰ぎながら進む】【飯山山頂から多飯が辻山(ためしいがづじ)】【下山した田殿の神社】
2014.01.25
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松江道開通記念に高野の山に行く。奥三沢集落(9:40)から1055三角点を通って大万木山(14:25)。下山は1131三角点、854点を経て奥三沢(17:00)に。想定していたことだが積雪が多くラッセルにとても苦労する。また終日降雪が続き、気温もとても低くて厳しいコンディションだった。みんなの頑張りで何とか予定のコースを歩けた。【1055三角点手前の稜線。全行程ヤブはなくて気持ちよく歩ける】【頂上手前の稜線。登山道では見れないようなブナの森があるのではと期待したが大きな木はない】【山頂手前の避難小屋。埋まっている。1131を下っていくと一瞬雲が切れて景色が広がったがカメラが動かず写真なし】おしまい。
2014.01.18
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今年最初、また今シーズン始めの山行で半四郎山を目指したが、取り付きから100m登った所で岩に阻まれて勇気ある撤退・・・となった。最初から岩混じりの急斜面で灌木をつかんで這い上がるようだったが間もなく岩峰が立ち塞がり、巻いてかわすも次から次へと岩が現れ、100m登った所で白旗を振る。もう少し行けそうだが前方にかなり急で大きな岩のような斜面が見え、雪が深くてラッセルも重そうなので退路を断たれるとまずいとの判断。降雪が激しくなったのも要因。帰ってHPを確認するとやっぱり「山歩きのページ」さんが記録を書かれていた。今回のコースと逆に亀井谷から広見・半四郎を歩いて842m尾根を下山しているが岩に阻まれて尾根の先端まで下れず、南側のツゴウ谷に降りている。ということで諦めのつく敗退でした。【今回のコース。波線は予定。実線が実績で往路を引き返した】【往きの表匹見峡】【撤退地点から前方を望む。雪でよく見えない】【戻りの表匹見峡。湿った雪が激しい】おしまい。
2014.01.13
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九州山地の国見岳と市房山を繋ぐシリーズ。国見岳から不土野峠までは既に歩いており、今回2日間歩いて完結する予定だったが二日目の天候が悪く持ち越しになった。1日目は「湯山峠~江代山~不土野峠」。熊本宮崎県境は湯山峠の500mほど北にずれているが、我々は峠から分水嶺を歩く。不土野峠に車を回してのスタートで湯山峠発が9:30と遅くなった。峠から稜線の北を巻くように林道工事が進められているので少しこれを辿り、適当な所から尾根に取り付く。笹があるのは入口だけで林下は笹も枯れてヤブもない。コースに沿って杣道があり、時々古い林道が交錯する植林帯で、前半は順調に進む。1227コブを過ぎて急な登りに掛かると植林が若くなり、下枝が行く手を阻むようになりペースダウン。時には四つん這いになり悪戦苦闘しながら1464の肩に着いたのが12:00だった。ここからはアセビばかり目立つ低木の林で少し楽になり、次のコブを過ぎると九州大学演習林の外縁となり歩きやすくなる。登山道らしき踏み跡が右手から合流して間もなく江代山頂上に着いた。山頂西側にはコンクリートで造成された広い土地や鉄のアンカーなどがある。(昔、ロボット雨量計があったとネットに書いてあった)東の市房側は木が茂っている。山頂から階段状の歩道を下り、鞍部付近で登山道を右手に見送り、次のコブから北西にゆるい尾根状の斜面を下る。登りのような厭なヤブがあったらギブアップかと心配したが、歩きやすい林が続き、杭や赤テープもたくさんあって助かる。杭はともかく赤テープは私たちのために誰かが着けてくれたのではと感謝したくなった。1319三角点の手前の最低鞍部付近を林道が横切っている。1319前後はアセビが優勢でここも少し時間がかかる。15:40三角点を下った林道が四差路となっている鞍部に着き、時間の制約から不土野峠まで林道を歩くことにして山行を終了した。【1464手前の急斜面には所々岩があり登れば景色が得られる。市房山と二ツ岩】【1464の次のコブ付近から江代山(一番手前)から1558(奥)への連なり】【鹿の頭蓋骨】【江代山山頂から西の景色】【山頂付近から下山した斜面の尾根を見る。木がなくて草原状になっている所を下った】二日目は市房山に登ったが山頂付近は霧雨で何も見えず、二ツ岩への縦走路も濡れて危なそうなので往路を戻った。
2013.11.01
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毛無山から県道112越までを1日で抜けようと計画したが、厳しいヤブに途中からエスケープすることになり、二日掛かってようやく目的を達した。三連休をフルに遊ぶ予定だったが体力の消耗も激しく、結局この二日だけで家に帰った。初日。田浪の毛無山登山口から毛無山に登り、県境を西に向かい、西毛無山、1060峰、坊主山。ここで16時近くとなり東の尾根から林道を使って下山。毛無から坊主間に5時間半を要す。二日目。初日の残りを反対向きに歩く。県道112越から点称三国ヶ仙、四十曲峠、旧四十曲峠、坊主山。四十曲峠まで1時間40分、峠から坊主まで2時間半。坊主からは前日と同じように下山した。【ツキヨタケ。毒キノコ。夜は発光するとか。毛無山手前の枯れたブナにたくさん付いていた。登山口は晴れてよい天気だったが山頂付近は霧のような雨が降っている】【毛無山頂から坊主山を望む】【毛無から縦走する西毛無の斜面。笹のじゅうたんが広がる。背丈は顔の辺りまであり、結構密な笹ヤブで難渋する。おまけに雨で濡れているのでカッパを着けての最悪のヤブ漕ぎ】【西毛無山頂付近。笹に灌木の混じる重いヤブが続く。ブナの高木もあるが、樹下でも笹の勢いは衰えない。毛無から2時間。】【西毛無付近から大山、烏ヶ山、右端は毛無山】【西毛無の下りから1060峰、坊主と続く稜線。標高が下がると幾分ヤブが軽くなって獣道が出てくる】【坊主山三角点。笹に埋もれて探すのに苦労】【二日目。四十曲峠まではずっと土塁があって助かる。ヤブもほとんどなく快適】【四十曲峠。峠の先しばらくは鉄穴流しの跡なのか地形改変が著しい】毛無山から三平山は大分以前だが歩いている。次はその先だが、蒜山の手前から根曲りが出てくるとか。心して計画しないといけませんね。
2013.10.12
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今年2回目の関ヶ原越えの遠征。1日目、夜行バスで信州に入り、信濃大町からタクシーで高瀬ダムまで入る。相乗りしたかったが季節外れのせいか他に誰もいない。ダムを9:15に出発しブナ立尾根を烏帽子小屋まで。コースタイム6:10の所、4:30で着く。台風18号が月曜に通過した翌日から快晴の天気が続いている。日射しは暑い。登山道ではほとんど誰にも会わなかったが小屋はそこそこの入り。自炊の素泊まりはひとりだけのようだ。2日目、コースタイム8:20と長く、難路の船窪を通るので4:50出発。南沢岳を過ぎると東の濁沢・不動沢の浸食が稜線の道際まで達するようになり、滑落に気を使う。不動岳を過ぎて2341、2299のコブ辺りになるとますます悪くなる。岩でなくザラザラの砂の地形で滑りやすくホールドもないので苦労する。地図を見ても船窪岳がどこなのか、どんなふうになっているのかよく分からないが、第二ピーク(2459m)と七倉岳(2509m)の間が不動沢の最奥となり2200mくらいまで深く浸食されてキレット状になっていて、キレットの中央部に小さなピークを作っているのが船窪岳だ。詳細には三つのピークがあり、一番七倉側が本峰になっている。三つのピークの間も小さなキレットになっている。結局、船窪小屋までは天場での水汲み30分を加えて10:20かかって到着した。緊張を強いられることによる疲労と、標高が下がることでの暑さにやられたのか休憩が多かった。小屋はこじんまりとして小さいが、泊り客も少なく、広々と寝られた。3日目、4:50小屋を出る。今回最も長い11:00のコースタイムであり、前日の行動では目的の新越乗越山荘まで辿りつけない恐れがあるので、針ノ木峠通過リミットを12:00として歩いたが、10:50に通過できた。前半は好調だったが、午後になると陰のない岩の稜線は暑く、日に当たっている岩は触ると火傷しそうに熱い。ガレ場、ザラ場も多く緊張を強いられるのに加えてアップダウンも激しく体力を消耗する。実績タイム11:40で何とか明るいうちに山荘に辿りついた。この日の累積登高は1400mあった。4日目、下るだけなので急ぐ必要はないのだが4:30に山荘を発つ。種池小屋に来るとこれまでと人の雰囲気が全然違う。明らかに初心者が多い。道もこれまでと全然違って歩きやすく、荷が軽いのもあって一気に下ってしまった。コースタイム5:05を20分短縮して扇沢バスセンターに着いた。丁度バスがあったので大町温泉郷の薬師の湯で汗を流し、さっぱりして帰途についた。北アルプスということで人が多いのは覚悟していたが、4日間ほとんど人と一緒に歩くことはなかった。2日目、3日目とも(針ノ木峠付近は除いて)行き違った人もどちらも10人程度でずっとひとりの行動だった。平日2日間ということもあるだろうが、やはり歩く人が少ないのだろう。地図中に12個のピークがあるが、針ノ木以外は自分だけの山頂だった。山小屋もそこそこ人はいたが、自炊コーナーは自分だけのスペースで独占でき、こちらも煩わしさがなかった。部屋には寝るだけに行った。一方で、船窪小屋は食後に茶話会があり、自己紹介と行程の紹介などをする時間があったが、翌日の行動の不安を解消できたりして意義があった。スタッフの気持ちが嬉しい小屋だった。いずれにしてもそれなりの体力、気力の必要なコースであるが、歩いた後は大きな満足感が得られるコースだった。【高瀬ダム出発点。稜線上のコブは烏帽子岳か。台風の雨でダム湖の水は濁っている】【不動沢吊橋付近から船窪岳を見る。激しい崩壊地といった感じで写真を撮ったが、中央の白い台形のコブが船窪三峰。左が第二ピーク、右が七倉岳となる】【ブナ立尾根上部から唐沢岳、餓鬼岳、中沢岳(ケンズリ)。懐かしい唐沢は35年前か】【ブナ立尾根上部から南沢岳、南沢乗越、不動岳。奥は針ノ木、蓮華】【烏帽子小屋】【2日目、烏帽子岳手前のコブで御来光】【同じ所から烏帽子岳】【不動岳から烏帽子岳(左下)、南沢岳をふり返る】【船窪岳の崩壊地が近づく。左が第二ピーク、右の低いのが船窪】【2299を下ると初めて槍が見えた】【船窪岳本峰の手前の小キレット】【本峰の先の船窪乗越付近から針ノ木、蓮華を見上げる】【七倉の登りから崩壊地と槍穂】【水場付近から船窪本峰(右)と中央峰(左)】【船窪小屋。素晴らしいロケーション】【船窪小屋の晩御飯。今回の小屋食はこの1回だけ。自炊しなかった理由は、自炊用のスペースがないこと(する人は外)と、HPを見て何となく期待できたから。期待は裏切られなかった。テンプラのヤマニンジンがおいしかったです】【船窪小屋夕焼け】【3日目の御来光。七倉岳を少し下った所から】【北葛岳から針ノ木、蓮華。北葛と蓮華の最低鞍部付近は岩場となっている】【蓮華岳からこれから歩く針ノ木、スバリ、赤沢、鳴沢】【針ノ木峠から北葛、七倉、船倉、第二ピーク。峠から絶景に歓声を上げる沢山の人の何人が船倉を認識してくれるだろうか・・・一番低い小さいやつです】【針ノ木からスバリ】【スバリから赤沢。猫の耳はここだったか!?】【新越乗越山荘手前で小鳥が道案内。目的地を目前にして親近感を持ちました】【4日目の御来光。今山行3回目の御来光も独りで静かに拝みました】【朝焼けの剣】【いつの間にか紅葉色】【扇沢近く、針ノ木と最後のお別れ】お終い
2013.09.19
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安蔵寺山の北にある燕岳から三つ子山までを繋ぐ前半戦。上内谷峠までの予定で歩いたが体調不良で半分も進まずエスケープとなった。久々のヤブは厳しかった。車で奥谷口登山口を目指すが手前3km付近が路肩崩壊で通行止め。ここから小一時間歩く。空は快晴だが高温高湿度で暑く、もやがかかったように視界も利かない。打原峠、燕岳までは手入れされたきれいな道。燕から吉和冠や寂地が見えるがぼんやり。木々の間から歩く稜線が見える。全体的に広葉樹で、所々植林が入っているが、伐採して植えたばかりの若い植林のようだ。厭な予感。燕から道は消えてヤブになる。結構密な笹で腰高から徐々に胸辺り。おまけに灌木のような低い雑木帯が多く、こうなると笹にブッシュが混じり難渋するのと陽にあぶられて暑い。ほとんどひどいヤブで1時間に1km程しか進めない。昼を食べて1時間ほど歩いた所で熱中症気味になり林道が近くにあったこともありギブアップ。林道にエスケープした。次は涼しい時期に覚悟して挑みたい。【歩き始めの笹ヤブ。まだ腰高でブッシュもない】【三つ子山】【1010辺りから燕岳山頂方面。所々新しい植林があるが高木がないので稜線はブッシュ絡みとなる】【収穫その一、マタタビ】【収穫その二、ムカゴ】【収穫その三、栃の実】--------------------------------------【ムカゴご飯】
2013.09.14
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猛暑が落ち着いたと思うと今度は雨ばかりの毎日。おまけに週末に狙ったようにやってくる。家にこもっていてはストレスがたまるので多少の降りを覚悟して天上山を計画した。龍頭峡登山口から出発。雨は止んでいるが木々はしっとりと濡れている。所が引き明けの森への歩道に入ろうとすると途中の木の橋が老朽化して危険なので通行止め。歩道も最近歩かれていないようで草が茂っている。様子がよく判らないが雨で岩が濡れていて水量も多いので諦めて林道正木井仁線で悠久の森登山口まで入る。ここから、大きなヒキガエルに驚いたり、いろんな色のキノコに目を見張ったりしながら天上山。道はしっかりしているが部分的に笹が大分かぶっていて露払いが大変。山頂はほんの一方向だけ景色があるが、見える山は上部に雲がかかってよく分からない。上空は青空だ。大分早いけどゆっくり昼ごはん。下りは100年杉コースを通って横ぶけ登山口へ。数年前に通った時は遊歩道のようにきれいな道だった記憶だが、笹や草が茂って歩きにくい。龍頭峡の色々な施設や、登山道など、全体に手が入れられておらず荒れていると感じた。【通行止め位置】【100年杉辺り】【帰途は井仁を経由して。井仁の棚田も稲刈りシーズンを迎えていた。 写真遠方は海見山、その手前は滝山か】加計スマートから乗ろうとしたが、時間が早いので、急遽津浪丸山に登ることに。正面の西登山道を登り、奥側の東登山道を下山。こじんまりとしていい山だ。【登りの途中にある柱滝という岩場から太田川】
2013.09.08
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南アルプス白根三山・農鳥岳の南に,広河内岳(2895m),大籠岳(2767m),白河内岳(2813m),黒河内岳(笹山2733m),白剥山(2237m)とあまり馴染みのない山が続く稜線があり、伝付峠に至る。峠から更に1日をかけて南下すると笊ヶ岳(二百名山2629m)。今回知ったが、この稜線は「白根南嶺」と呼ばれている。今回は農鳥岳登山道の大門沢を登って稜線に上がり,広河内岳を手始めに稜線を南下し,笊ヶ岳の南の布引山(2584m)から雨畑に下山した。歩行距離約42km、累積登高5500mを3泊4日。なお,布引山から更に稜線を南下すると青薙山(2406m),青笹山(2208m)などを経て安倍奥の山伏(2014m),八広嶺(1918m)と峰は続く。一日目。稜線には山小屋がないのでテント持参になる。基点の奈良田温泉から稜線まで標高差2100m。とても1日では上がれず,初日は1000m登った大門沢小屋にテントを張る。コースタイムは4時間30分。寝台列車で富士まで行き,身延線を乗り継いで身延。ここからバスで奈良田温泉の登山口に入る。地方の公共交通機関が廃れて山に入るのもままならないご時勢だが,この山に行くために設定してあるように時間のロスがなく,仕事を終えて家に帰り、風呂や食事をゆっくり済ませて21時前に家を出れば奈良田に8時半に着ける。異常に早く梅雨明けしたもののゲリラ豪雨があちらこちらで起こって不安定な天候だったが,ここに来て安定した夏型になり,西日本東日本とも35℃を越える日がしばらく続くと予報している。バスを降りると強烈な日差しとかなりの高気温に迎えられた。マイカーで来て広河原,北沢峠に向う人がたくさんバスを待っている。準備を整えて焼けた舗装道路を歩き始める。ポリタンクは殆ど空だが久々の荷物に体が音を上げる。早い時間にもかかわらずたくさんの人が下山してくる。中高年中心ではなくて大学生のような若者が多い。山ガールというよりもっと若い。若手がたくさん山に行くのは頼もしい。それにしても下山というのに男子も女子も皆すごく大きな荷物を持っているのが不思議だ。林道の終点付近は大規模な工事が行われていて騒音もひどいし道も迂回させられたりしてあまり愉快ではない。第二吊橋を過ぎるとようやく落ち着いた山道になった。下草の少ない樹林帯を黙々と登っていく。昼過ぎに小屋に到着。休みを入れてほぼコースタイム通り。担いで上げたロング缶で乾杯。明日からは小屋がないので買い出しもできないと小屋でも1缶買い求めて乾杯。束の間の休息。テント場に着いたのは3番目だったが、最終的には十数張りになっていた。小屋は10人程度で意外とテントが多い。テントも小さなものが多く、話によると仲間と来ても各々別々にテントを張って泊る人も多いとか。自分で何でもやってみたい?それともプライバシー?二日目。4時間余りかけて1100mを登り大門沢下降点に到着。荷物に4ℓの水が加わっているので本当に重い。稜線はいつの間にか森林限界を越えて岩だらけのアルプスの景色になっている。広河内岳山頂に先行者がいるのが見える。誰にも会わないのかと思っていたが仲間がいるようだ。岩の山が連なる農鳥岳を背にして南嶺に踏み込むと、すぐに南の視界が広がって塩見岳の姿が目に入ってきた。存在感のある立派な形をしている。荒川三山や赤石岳も遠くに見えている。南アルプスの主稜線は西側になるが、広河内岳の真西は塩見岳と三峰岳の中間の新蛇抜山辺りになり、最終地点の布引岳の真西は聖平辺りになるので、これから南アルプス中部から南部の範囲を二日程で通り抜けることになる。広河内岳から白河内岳にかけては標高が高いために這い松や低い灌木、高山植物が所々に生える岩礫の稜線でどこでも歩けるためルートも判りにくい。ペンキがほとんど消えている。ガイドブックに広河内岳の下りが迷いやすいと書いてあったのだが、天気が良くて視界も良好なので迷うはずないと高を括っていたら池ノ沢の方に間違えてしまった。稜線を歩いていると思っていたのに引きずりこまれてしまった。這い松を踏み越えて強引に軌道修正。白河内岳にかけては間ノ岳や農鳥岳と同じように稜線がただっ広く二重稜線三重稜線になっているのでガスると結構手古摺るかもしれない。道は分かりにくい所も多いが、それぞれの山頂には東海製紙の立派な標柱が少し場違いな感じで立っている。黒河内岳北峰で先行者に追いつく。夜叉神峠から一度下って早川を渡り、池山吊尾根から白根三山を踏み、南嶺から笊を越え、青薙から畑薙ダムに下り、今度は茶臼に登り返して主稜線を北上し、仙丈・甲斐駒から早川尾根・鳳凰と歩いて夜叉神峠に戻るコースを歩くとのこと。これまで色んな人達のコースを聞いてきたが、こんなコースは初めて聞いた。目から鱗というか何というか。我々と同じように広河内の下りで間違えて草臥れたので今日は終了とのこと。月末くらいには下山してヤマレコに記録を載せますと言っていたけど・・・黒河内岳で13時半。コースタイムプラス30分くらいのペースで歩いているが9時間歩いて疲労も極致。水を持っていてどこに泊ってもいいのでつい終了にしたくなるが、翌朝のことを考えると迷いやすい所は抜けておきたい。騙しだまし足を進める。この辺りは樹林帯と森林限界を越えた這い松と灌木のブッシュ帯が交互に現れ、ブッシュ帯は背丈も高いので道を失うと容易に進めない。地形も複雑で、ルート探しは石を二つ重ねたようなさりげないケルンが頼みの綱、視界が良くないとかなり苦労する。頑張って頑張って何とか予定のテント場、奈良田越に着いた。コースタイムプラス30分の12時間10分行動だった。【大門沢下降点付近から広河内岳と塩見岳】【広河内岳からこれから進む稜線を望む】【広河内岳から白根三山を見る】【雷鳥】【白河内岳から塩見岳。すこしずんぐりしてきた】三日目。伝付峠まで2時間余り。ずっと林道で、前半は荒れて木が茂っている所もあるが、所々景色もあるのでのんびり歩ける。峠から田代への道を70mほど下った所に水場があり、ここでまた4ℓ補給する。峠では携帯が使えるので帰りの雨畑から大島へのバスを予約できる。峠からしばらく古い林道だか、こちらは奈良田辺りよりも更に茂っている。ほとんどがシラビソと思われる針葉樹の幼木なので毎年それほど伸びるわけではないので一度手入れをしてくれるとかなり歩きやすくなりそうなのだが。林道が終わって山道になると深い樹林の中で道は良くなる。二軒小屋、伝付峠から笊に行く人がいくらかいるようで、前日より道はしっかりしているし、3組の人と会った。【伝付峠手前から笊ヶ岳方面。左のふたコブが笊】【伝付峠手前から赤石岳と千枚・悪沢岳】【伝付峠】【生木割山とはい松尾山の間のガレ場】【ガレ場から見た笊ヶ岳】四日目。日の出を拝んで出発。笊ヶ岳の景色は素晴らしい。奈良田から南も所々景色はあるが、標高が低くいので主稜線から張り出す手前の尾根に視界を遮られて主峰が見えないことが多い。しかし笊は標高もそこそこあり、丁度前面の大井川の谷が広くなっているのですべての山々が綺麗に見渡せる。展望台としてはピカイチの山頂だ。布引山からの下りは標高差2100m。急坂の連続でしんどい道。しかし笊への登山者が多いようで広河内以南では一番道が良かった。土曜日ということもあって十組近くの日帰りと思われる人と出会った。元気がいい。標高を下げるに従って暑さが応えるようになる。この日は甲府で40.7℃だったということなので谷あいの雨畑も気温が高かった。ヴィラ雨畑は旧硯島小中学校跡を利用して作られた温泉施設。一般客よりは研修や合宿で利用されることが多いそうで、当日も暑い中剣道の気合の入った音が体育館から響いていた。馬場(ヴィラ雨畑前)から奈良田温泉線の大島バス停までは前日予約のコミュニティバスが走っている。日に4便しかないが馬場16:35の最終便に乗っても広島まで帰ってこれ、なかなか使いでがいい。【テント場から御来光】【笊ヶ岳山頂からのパノラマ】【笊ヶ岳山頂からの富士山。手前が小笊】【花】この稜線の存在は30年くらい前から頭にあったと思うがなかなか行くことにならなかった。昔は南嶺にしろ笊ヶ岳にしろ登山道などなくヤブ漕ぎの世界だったはずで、山の行き先としての優先順位が低かったこともあるが、立案の難しさもあってなかなか行けなかったのだと思う。所が「山と高原地図」にガイドされていることが判り、にわかに山行計画のリストに上がるようになった。アルプスの主稜線のような華やかさはないが、山小屋もない踏み跡の薄い整備されていない道を探しながら歩くことや、登山靴に固められていない苔むした深い森を歩くことは、山歩きの原点に戻ったような気持ちにさせてくれた。同じような気持ちで同行してくれた仲間に感謝したい。
2013.08.07
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大黒目山。蘇羅比古神社に車を置いて篠津原コースから登る。古いガイドブックには篠津原池分岐の三叉路から道があるように書かれているが今は使われていないようで、少し池の方に入った荒れ地の先の林道から取り付く。道幅はあるが草が茂って半分ヤブ状態。踏み跡とテープを頼りに進んでいく。前半はヤブがうるさいがコースが沢状になると樹高が高くなり下草も少なくなった。途中分岐があるがテープを頼りに歩く。権現山の稜線からはしっかり道がある。頂上は一等三角点があるが景色はない。下りは権現山まで戻って篠津原に下らずに直進し、権現池の南に出る。笹に覆われてはっきりしないが、池に向かう道がある。蘇羅比古神社に向けては急な尾根道があり神社の裏手に降り立った。行程3:30。【蘇羅比古神社と大杉】【権現池】【下りの尾根は所々景色が開ける。足下に中国縦貫道が走り、正面に葦嶽山が見える】------------------------------------------葦嶽山。熟達者コースを登ってハイキングコースを下山。登りは落ち着いた気持ちの良い道だが、下りのコースは荒れて笹が茂って一時は道に迷ったかと不安になった。車道終点からのコースがメインになっているのかもしれない。行程3時間。【頂上から大黒目山】【雨が多かったせいかきのこがたくさんあった】
2013.07.20
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昨年12/16に一ノ松光山から藤ノ木山を歩いたが、今回は石岳山に向けて歩く。呉市郷原町と苗代町の峠にある総合スポーツセンターから取り付き、藤ノ木山の途中から熊野町との境界に沿って歩き、石岳山。途中の445.2m三角点には蕨山(ワラビヤマ)と表示があった。石岳山から亀割峠を経て大峠まで歩いた。藤ノ木の稜線から下る所と蕨山から下る所で道を失ってヤブを漕ぐが、稜線がはっきりすると道が現れる。逆に行けば迷わないのかもしれない。石嶽山(カケサン)に稜線が分かれる辺りは地形も道も分かりにくい。(赤線が今回のコース。ピンクは前回)【蕨山から絵下山と藤ノ木山(手前の稜線)】【蕨山付近から黒瀬町津江付近で開発された産廃処分場?。この辺りは南風が吹くと廃プラスチックを処分するような不快な臭いがする。工場や削岩機のような音もうるさい】【石岳山の頂上は景色がないが、南に少し道を下ると岩があり景色が見える。中央は江ノ藤山から灰ヶ峰】
2013.05.18
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島根県太田市の大江高山。一般登山道の飯谷コースを登って山田コースを下山。快晴の気持ちの良い天候で数組の登山者とも会った。シャガイカリソウ山頂から中央手前が矢滝城山、奥が高山オオカメノキ(ムシカリ)マムシグサギフチョウ と思うイズモコバイモ
2013.05.05
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三日目は少し遊んで帰る。大井野の登山口から雌山、雄山と歩き、新見市と大佐町の境界尾根を下って大井野に戻った。下りのルートは「岡山県の山」さんのHPを参考にさせていただいた。ヤブのない見通しのいい尾根だが、上部は間伐後の残材が煩わしくイバラも多い。下部は歩きやすくすぐ横を林道が沿って続いている。下山した峠から更に北上すると市倉峠を経て下二子山に突き上げる。行くことがあるだろうか。【雌山登山口の山桜】【雄山から長背山、下二子(手前は傘山[カラカサガセン]、二子、毛無、金ヶ谷山】【雄山から剣森山】【なんの花?】
2013.04.29
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分水嶺延伸二日目。二子山は登山道があるが結構笹が被っていて難渋する。下りは道もなく笹ヤブ漕ぎ。しかし山頂から500mも進むと植林が出て楽になる。前日はブナが全然見られなかったが今日はぼちぼち。小坂部川の入り込む鞍部手前が笹が濃い。鞍部を過ぎて920m峰の登りはカンナ流しの跡だろうか、凄まじい地形改変が見られる。途中送電鉄塔が現れて巡視路も出てくるが稜線には付いたり離れたり。ルート取りに少し悩むが難しくはない。疲れもあって四十曲まで行けずに残してしまった。毛無への尾根は厳しそうだ。【二子山から左奥花見山、手前長背山、右三日月山】【二子の下りから大山と毛無山】【ブナ】【終点近くの鉄塔から西毛無山と(中央奥)毛無山】
2013.04.28
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1年ぶりの鳥取岡山分水嶺延伸。コースが長いのでエスケープできるように東から西に歩く。二子山峠から下二子山は稜線通しではなく林道を歩く。下二子から新見美しい森までは道がなくて笹のうるさい所もあるが全体としては歩きやすい。美しい森からは遊歩道を下り、剣山、三日月山には道がある。三日月山の下りは道がないが、下の方は伐採地で道があった。天気に恵まれて見通しも良く迷うような所はなかった。【下二子山頂から、右手前二子山、中央毛無山、左宝仏山】【(仮称)長背山。低い笹原の山頂は景色が良くて気持ちいい。左は雄山雌山】【長背山の下り始めから進行方向。中央奥から三日月山、剣山、美しの森山】【剣山から滝山三山[889、876、888.1(点称滝山)]と三日月山】【三日月山西峰から縦走路をふり返る。中央が長背山】
2013.04.27
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小瀬川分水嶺を辿るシリーズ。傘山は分水嶺から外れていてるので本来は通らないが、今回は傘を中央分水嶺に繋ぐのを優先する。本来の分水嶺は550コブから南西に進んで谷和集落近くを通って行く。河平連山の東登山口の折ヶ峠から出発。快晴で景色が素晴らしくタムシバも丁度盛りでとても綺麗だ。8峰から逆に辿って2峰の先のコルから松ヶ原登山口に向けて下り、途中の馬ヶ峠から登山道を逸れて南に尾根を進む。結構しっかりした道があり楽に進める。馬ヶ峠から途中の車道まで30分。なお分水嶺は2峰から南に下るのだが、急で岩がありそうなのとシダがひどいので道を下った。車道からしばらくは道があり楽に進めるが、550コブの手前の急登に掛かると道はなくなり岩混じりのヤブになった。1時間ほどで550。分水嶺と別れて傘を目指す。580m付近で道が合流して歩きやすくなった。コブから50分で山頂。後は展望地、沢コースを歩いて大迫に下山した。580m付近で合流した道はりんどう会が整備した松ヶ原からの道らしい。【河平からの景色。中央は三倉から勝成、遠景は羅漢から吉和冠】【タムシバと大峯】【河平から傘とこれから歩く稜線。土の出ている辺りが車道】【傘の下山からタムシバと宮島の岩船】
2013.03.30
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陰陽分水嶺。619の先の峠(車道)まで行きたかったが、ルートを間違えたのと予想以上に雨がひどかったので早めに切り上げた。明神峠から登山道はないが山に取り付くと立派な道があり気持ちよく歩ける。稜線上ははきれいに整備されている。可部峠から先は最近可部山岳会が整備されたとのこと、岩の説明や展望台なども景色が広がって楽しめる。小掛山から先は道と別れて進む。ブッシュは少なく膝くらいのクマ笹がまばらにある程度で楽勝。全行程4時間。と言うものの小掛の下りでルートを間違えた。地図に引いたルート通りには降りたのだが現実に行ってみると沢があり、色々調べたところ誤りに気付いた。正解は地図のオレンジの方。地図をよく見ると確かに間違えていました。もうひとつ、国道の明神峠には立派な分水嶺の表示があり、千代田町(北広島町)と広島市の境界も通っているので明神ハイツという団地の南の尾根が分水嶺と思い歩いたが、団地南側の道路を歩いていると団地から流れてきた水が高速道路の手前で南に曲がり、暗渠で道路の下を通った後に南の太田川の方に流れているのが見られる。これをどう理解すべきか。 困りました。【明神峠の分水嶺表示板】【可部峠からの登りの途中に展望台がある。冠と奥の堂床】【小掛山山頂】【下山後。沢沿いにはトサミズキが咲き始めている】
2013.03.20
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上根峠から向原への大分水嶺の残りを歩き、残った時間で近くの赤柴山に登った。最初の大分水嶺部分は名のあるピークもなく景色もないコース。杣道があり難なく歩ける。1.5時間。上根峠から向原間がようやく終了。荒谷山付近はヤブがうるさくて景色もないのでパス。林道を歩いて597m峰に向かい、赤柴山に登る。後は上小山の神社を目的地として歩く。どこも杣道があり歩くには苦労はないが、枝尾根にも道やテープなどがあるのでルートファインデニングは面白い。597から2.5時間。【赤柴山の頂上。文字か見えなくなった古いプレートが2枚。頂上付近は刈ってあった】【山頂付近から左手前は597m峰、右遠方は白木山】【少し下った所に国土交通省の反射板があり北の景色がいい。写真は土師ダム辺り】
2013.03.10
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かりお茶屋を基点に臥竜山に登った。【登りの尾根。太い木は少ないがずっと自然林で気持ちがいい】【臥竜の登り。いつもながらブナが素晴らしい。この頃はまだガスがかかり細かい雪も】【山頂で休んでいると晴れてきた。霧氷が美しい】【山頂からみた深入山】
2013.02.23
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今年は気温は低めだが積雪はあまり増えない。標高の高い所はある程度あるが、低い所はさっぱりだ。雪を求めて広島県の最奥の山を歩いた。島根県境の傍示峠付近から馬原川源流の馬の原をぐるりと一周する。横川山の南面は自然林でブッシュも少なく歩きやすいが、北面は若い檜の植林で見通しが利かないし枝も邪魔になって歩きにくい。860m峰の登りも同じように若い植林。下りは植林が大きくなってきて歩きやすい。金山は自然林中心。大潰の登りも植林だが歩きやすい。下りは傍示峠からの夏道に沿って前日のものと思われるトレースがありルートファインディングの手間がなくて楽をさせてもらった。全行程約6時間。【ルート図】【横川山山頂は送電鉄塔があって東側の景色がいい。高杉山、阿佐山、毛無山など】【860m峰から横川山を振り返る。右奥は掛頭】【大潰山から掛頭、臥竜、大佐。手前は傍示山】【大潰山から金山、860m峰、横川山がすぐ足下に見渡せた】
2013.02.17
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那須集落から前三ツ倉、丸子頭、彦八、内黒峠と歩いて那須に戻る予定だったが思うように歩けず、前三ツ倉往復となった。数日前の雨がクラストした上に新雪が積もって歩きにくくペースが上がらなかった。取り付き付近は15cmほどしか雪がなくてブッシュが出ているので夏道を登った。【藤十郎。結構時間がかかった】【藤十郎から前三ツ倉への登り。雪も増えて雪山らしくなってきた。新雪の森はいつも心洗われる】【前三ツ倉から木々の梢越しに深入山。目立つ山は得だ】【前三ツ倉で時間的に難しいことから縦走を中止して往路を戻ることにする。奥三ツ倉まで散歩がてら歩くことにすると、中三ツ倉付近で視界が開けて景色が広がった。市間山から立岩山の稜線。市間山の上には陽の光で輝く瀬戸内海が見えていたが、写真では写っていないようだ。午後になって天気も良くなり気持ちがいい】【同じく中三ツ倉付近から奥三ツ倉を望む。きれいな景色を堪能したので奥三ツ倉は止めてここから引き返す】
2013.02.09
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スノーシューで雪山を楽しもうと出かけたが予想外に雪が少なくてスノーシュー担いでヤブを歩くことも。雉子の目山から上平山をピストンして869尾根を下山。【雉子の目山までは南斜面のためかほとんど雪がなくツボ足。雉からは雪の上を歩けた。写真は山頂】【山頂から上平山方面。ふたコブが869などの隣の稜線の小ピークで、ふたコブの間に頭を出しているのが上平山】【阿佐山(遠く)、寒曳山(その手前)】【上平山の平ら岩】【大朝の町から見た雉子の目山の稜線】
2013.02.03
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新雪の十方山。藤本新道から丸子頭、奥三ツ倉、十方山と歩いて水越峠への尾根を下った。山頂付近は雲の中で景色は良くなかったが厳冬の山を満喫できた。【歩き始めは日差しもあったが高度を上げるとガスに包まれる】【丸子から奥三ツ倉への稜線。終始踏み跡はなくバージンスノー】【十方山】【十方山頂からわずかに奥三ツ倉が見える】【下山すると景色が見えてきた。丸子の方向】
2013.01.19
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雪が大分減ってきた。とは言えまだ1月前半なのでまだまだこれからか。八幡高原から鷹ノ巣山、大佐山と歩いて、スキー場の喧騒を避けるために少し寄り道して雲耕(うずのう)に降りた。大佐山東尾根は植林がほとんどなく、ブッシュなども少なくて明るい林だった。目的の雲耕の神社にピタリと降りれて気持ちよく山行を終えた。全行程6時間半。ラッセルはなく、晴時々曇で穏やかな天気だった。【大佐山から掛頭・臥竜】【下山した地主神社】
2013.01.12
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上根峠から向原の分水嶺第3弾を決行したが時間切れで途中下山。里が近い割には人が入った跡は少なく、松茸取りもほとんどない感じ。林道のある峠を過ぎると北側は植林となり、杣道もあるがあまり良くない。前日の雨と午前中の霧のお陰で木々が濡れていて往生した。【取り付いた鳴石山八幡神社】【高嶽山は地形図に小さく表記がある。444m。本日のコース中唯一名のある山。景色はなし。写真は頂上から少し進んだ所からたまたま見えた鷹巣・カンノ木】
2012.12.29
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