http://www.asahi.com/kansai/sumai/nyaruhodo/OSK201006180040.html
「たばこをやめたい」と思っている人は多いだろう。
がんとの因果関係も指摘され、実際、私のまわりでも禁煙を試みている人がいる。
簡単ではない。でも、苦しいときこそ、飼い猫のことを思い浮かべたらどうでしょう。
臨床獣医師になって20年以上になるが、猫の寿命が飛躍的に延びた。
当時は10歳くらいだったのに、今は13、14歳。長い猫では20年以上も生きる。
長生きの理由はいろいろだろうが、飼い主のライフスタイルとも
関係があるのかと思い、3年前に十数匹を調べてみた。
すると、長寿猫の家庭には 喫煙者がいなかった。
もちろん、猫が飼い主のたばこを黙って吸うという話ではない。問題になるのは、空気中に広がる副流煙だ。
猫は、ぺろぺろと舌で毛繕い、いわゆる「グルーミング」をする。
単独で獲物を狙うために、自分のにおいを消そうと念入りだ。
夢中でグルーミングをするあまり、煙を口に入れてしまう。
このときに不純物が入ると 舌や口の中に腫瘍(しゅよう)ができやすくなるのだが
それが寿命の長さに関係してくるのではないかと思った。
自分の健康だけを考えてもたばこはやめられない。
でも、愛する飼い猫の健康まで、自分の喫煙習慣が害している
ことを知ると、さすがにやめられるのではないか。
しかも、最近は室内飼いの猫が増えている。
そんななかでは、喫煙が余計に猫の生活に影響を与える。
密閉された部屋で、猫と一緒にゴロゴロしながらたばこを吸うと
煙が毛に付くのでやめて下さい。あなたの猫もつらい思いをする。
これは、猫に代わって獣医師からのお願いなの。(獣医師・石井万寿美)
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