http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000668-san-soci
東京電力福島第1原発の放射性物質(放射能)漏洩(ろうえい)をめぐり
原発付近の「天気」が周辺住民以外からも関心を集めている。放射能は風に乗って拡散する。
だが、雨が降れば大気中の放射性物質が雨水に付着するため遠くまで飛散しないなど、届く範囲が異なってくるからだ。
気象庁はホームページ上で原発周辺の天候状況を紹介するページを設置、注意を促している。
■関東で20~100倍
漏れた放射能性物質は、大気とともに雲のように流れる「放射性プルーム(放射性雲)」と呼ばれる状態になる。
それが、風に乗って上空を通過する過程で広く拡散する。
実際、関東各地で通常より高い放射線量が観測された15日には
北風が強かった午前中に原発の南側にある栃木や茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の各都県で
場所によって通常の20~100倍という高い数値を記録した。
向きが東風に変わった午後は、西に約40キロ離れた福島県郡山市で午前の130倍以上にまで上昇した。
いずれも健康に影響する水準ではなかった。
しかし、引き続き強風の吹いた16日には、気象庁に「福島の風向きは?」との質問が関東を中心に多数寄せられた。
関西や中国地方からの問い合わせもあったという。
■「どこまで飛ぶ」
気象庁によると、原発1号機の建屋損傷が明らかになった12日から、原発付近の風向きに対する問い合わせが急増。
このため翌13日、ホームページ上に他地域の天気予報とは別に、原発周辺の風向きや風速、予報を紹介するコーナーを新たに設けた。
気象庁のトップページ
から
「東北地方太平洋沖地震関連資料へのリンク」
→「福島第一・第二原子力発電所付近の地域気象情報」をクリックすれば閲覧できる。
環境放射能の分析を行っている財団法人「日本分析センター」は
「1986年のチェルノブイリ原発事故の時は約8千キロ離れた日本でも放射性物質が検出された。
理論的には風に乗ればどこまでも飛ぶ可能性はある」と指摘したうえで、
「現状はごく低い数値なので、必要以上に過敏になることはない」と冷静さを呼びかける。
■地中に染み汚染
風向きだけでなく、雨の有無も影響する。
放射性物質は雨が降ると、雨に付着して地表に落ちる。
原子力資料情報室(東京都新宿区)によると、その場合は遠隔地に影響が及びにくくなる。
代わりに、地中に染み込んだりして付近の地域の汚染度が高まる可能性もあるという。
同情報室は「現在の放射能量では、雨が降ったからといって深刻な被害にはならない。
ただ将来的にみれば、海側への風が吹いて放射性物質が海上に流され、徐々に薄まっていくのが望ましい」としている。
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