2008年07月31日
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# 475
ネコに関する本や情報サイトでは「塩」もネコに与えてはいけないものリストに載っている。



猫ごはん雑考
猫ごはん雑考

No475-001

ネコに関する本や情報サイトでは
「塩」 も ネコに与えてはいけないものリスト に載っている。

私も最初は、 食パン に含まれる塩分までも気にして与えないようにしていたが
今思えば極端な話である。

なぜ与えてはいけないのか が書かれていない場合も多く
ただ 「食べさせては危険」 とされていると恐怖感ばかりが煽られるが、

理由が書かれているものを見ると、大抵
   「大量に摂取すると体のイオンバランスが崩れる」
   「ネコは汗をかかないので余分な塩分を排泄できない」
   「尿に関わる病気になる可能性がある」
とされている。

逆に読み解けば、「たくさん食べなければ大丈夫」 ということにはなるのでは?

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実際、店頭で市販されているキャットフードにも
食塩(ナトリウム) は添加されている。

原材料や添加物、成分表に記載されている場合もあるし
書かれていない場合でもおそらく入っている。
(数%に満たない原材料は記載しなくてもいいとされているので。)

人間を含む多くの動物と同様に、ネコにとってもナトリウムは必要な成分である。
全く摂取しないでいいという訳ではない。

だからこそ「総合栄養食」であるキャットフードにも入れられているのだと思うが、
何しろ一般的には 「ネコに塩 = 危険・悪」 というイメージが広がっているので
内容物に「食塩」の記載があれば
「こんなナトリウムが入っているようなフードは尿路結石になるかも・・・」
と敬遠する人がいるので、あえて書かないようにしている場合もあるかもしれない。

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たしかにキャットフードに含まれるナトリウムだけで必要量をまかなえるので
それ以外に 塩分 の強いものを与えると、高血圧や尿の病気という心配も出てくる。
だから 「与えるべきではない」 ということになるのだろうが、

つまり、すべては キャットフードだけを与えていることが前提 なのだと思われる。


手作り食を実践している家庭や、我が家のように無添加フード+半・手作りの場合は
この前提が当てはまらない。

塩も大切な ミネラル成分 であるし、
また色んなものを食べている分、余計な塩分は尿から自然に 排泄 されるのではないか。

人間でも、塩分の摂りすぎによる高血圧の人などは
バナナなど カリウム を多く含む食材を摂取することにより
ナトリウムを排泄させるという話をよく聞く。

ネコだって同じ哺乳類。
機械の単純なプログラムじゃないんだから
体にたまった余分なものを排泄する機能ぐらいあるのではないか?

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そう思っていたところ、
納得の行く解答となる記述が
「ネコに手づくりごはん」 の著者でもある獣医師・須崎恭彦氏のブログに
見つけることができた。
http://susaki.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_9036.html

やはり、 野菜に含まれるカリウム により余分な塩分は尿から排泄されるらしい。
目くじら立てて「塩は禁物!」とする必要はないのである。

+ + + + +

ちょっと調べてみると、 カリウム を多く含む食材としては
バナナ、青菜、サツマイモ、ジャガイモ、ヨーグルト、メロン、カボチャ
などが挙げられる。
その他、鶏肉や豚肉にも含まれているらしい。

バナナはちょっと食べないかな~。
でもイモ類やカボチャは くつした が好きでよく食べている食材だ。

何気なく使っていた食材もそれなりの効果があり、
もちろんカリウム以外にもさまざまな成分や栄養素が含まれているだろうから
やはり人間と同様に、 色んなものをバランスよく食べることが大切
という結論につながるような気がする。


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そんなわけで、しばらく前から我が家では 塩分 に対して
あまり気にしなくなった。

人間用のおかずの 焼き魚 をせがまれたら少し分けてやったり
煎餅 を横からかじられても 「あとでのど渇くよ~」 という程度。
(しつけとしては、それはそれでどうなのかという疑問もあるけど・・・。)

生き物の体は 元来うまく出来ているものなのである。


=====
誤解を避けるためにあえて書きますが、
何もわざわざ積極的に塩分を摂らせようということではありません。
普段から色んなものを食べていれば、
少しぐらいの塩分は どーってことないということです。

あと、一応・・・
一般的に市販されているドライフードを主として与えている場合には
それなりの注意が必要なのかも(?)しれません。

市販フードは、“栄養を取り込む”理論で作られているので
余分なものを排泄させるという効果が期待できるかは謎です。

「色んなものを食べていれば大丈夫」の“色んなもの”とは
肉やら野菜やら穀類やら、さまざまな食材という意味で、
“数種類のキャットフードを混ぜて食べる” という意味ではございません。

追記: 次の記事 (先回りの言い訳) も合わせてお読みいただければ幸いです。


ついでに・・・、
以前に「添加物の少ないフードを食べさせよう」という旨の 記事 を書いたとき
どう読み違えられたのか、「愛猫の食事に化学薬品を入れるなんてひどい」
と、書いた覚えのないことで批判されるという
対処に困る コメント を頂いたことがあったので、
私の文章力もまだまだだなと反省しつつ・・・、
突っ込みコメントを下さる場合は、まず内容をよくよく読んでから
と、お願いしたい次第でございます。






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はじめましての方

名前:くつした
性別:メス
誕生日:(推定)
    2004年6月20日
    (公園生まれ)
体重:平均3kg
特技:おすわり
    まて
趣味:旅行









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Last updated  2011年08月08日 04時04分15秒
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