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2023年5月25日~28日、スーパー耐久シリーズ第2戦 富士スーパーTEC 24時間レース。今季最後になるはずのタイヤサプライヤーハンコックの他に、国内メーカー ブリヂストンがスーパーGTなみの大規模なタイヤサービス基地を設置。全スタッフメンバーが、せわしなく作業を行なっている。なぜBSがタイヤサービスを行っているのか?理由は 3月に韓国のハンコックタイヤ工場の全焼失による。この火災により、大多数のタイヤが焼失した。一般市場タイヤ供給を再開するには 最低でも1年以上かかると言われるほどにダメージが出ている。さらに悪いことには、今季からスーパー耐久用タイヤがCNFを考慮し、スペック変更されたため在庫保有数も少なく、スーパー耐久はシリーズ中止か?とまで言われ始めていた。そこに救世主としてブリヂストンが現れた。2024年シーズンからのタイヤサプライヤーブリヂストンがサポートを申し出た。今季第2戦の富士スーパーTEC 24時間から、急遽 ブリヂストンがハンコックに代わってドライタイヤを供給することになった。第3戦SUGOからはブリヂストンが正式にサプライヤーとなることも決まった。スーパー耐久機構(STO)は、これにより2023年シーズンが継続開催される運びとなったことに 溜飲が下がる思いだったことを明かす。STOは「まさにホワイトナイト登場ですよ」と話した。通常であれば、タイヤメーカーと言えども、年間計画になかったレースカテゴリーに、急遽タイヤを供給するというのは、どだい無理な話である。STOとブリヂストンは、この危機をどうやって回避し、奇跡的にシーズン続行につなげられたのか? ブリヂストン モータースポーツ開発部門首席主幹 寺田浩司に訊いてみた。「2024年スーパー耐久タイヤサプライヤーとして、開発および供給に向け準備を始めていました。そんな中 ”スーパー耐久のこと、知らないことが多過ぎる”ということもあったので、全員で開幕戦鈴鹿を観に行きました。今までの数あるレース経験が生きるだろうと軽く考えていたのは事実です」それがレース中には「新しいタイヤを考えなければ、ダメだね。という結論になり、今 設計中のモノをさらに良くすることで、みんなの考えがまとまったと思います」そういったとき、韓国ハンコック本社の工場火災とその大きさが報じられた。「富士24時間レースには かなりのタイヤが必要。でも彼らの事だから、乗り切れるだけのストック持ってると思う。在庫が切れるまでに工場が再開すれば大丈夫だろう」と思ったという。ところが、予想に反してハンコックタイヤの状況は、最悪の状態だった。「STOさんから『富士24時間の途中でタイヤがなくなってしまいます。BSさん、助けてください』と言われました」その時点で答えは「『無理です』と言うしかなかったんです。とにかく、富士24時間は1レースだけでドライ・ウエット合わせて約6000本というとんでもない本数のタイヤが必要です。レースを2ヵ月後に控えた段階で、(S耐として使える)在庫は各サイズ数える位しかない状態で、その本数のタイヤを用意するのは、どだい無理なのは事実でした」と語る。「STOさんからは『ウエットタイヤはハンコックの在庫があるから、それを使います』と言われましたが、それでも無理ですとお答えしました。その後に、『下位クラスは市販のSタイヤで構いません』というお話でしたので、RE-12DとRE-71RSのカタログを見ながら話しました。これは量産工場で生産しているものなので、無理すれば作れるかな?それは何とかなるだろうなと思いました」「一方、レース用スリックタイヤは小平の“開発工場”で作っています。ここはあくまでレース専用工場。過去にはF1やMotoGP、今はスーパーGTにおける研究開発部隊の試作工場ですので、ある程度の量しか作れません。生産性という点ではそれほど高くありません」「生産のキャパがない中で、どのくらいの量を上乗せできるか?を現地でSTOさんと調整し、この本数ならなんとかなるかもかもしれないとお答えしました」「その後、東京技術センターで、富士24時間以後のS耐用タイヤ供給スケジュールとすでに決定している生産スケジュールを組み合わせ、鬼のような生産調整をしました。今年のS耐最終戦までの生産計画を作り、ギリギリの綱渡りですが、いけそうになったので『協力できます』という話をしました」今回はST-4、ST-5クラスに供給される市販溝付きタイヤ(ポテンザ)を全国の販売店から集めた分と新規に製作分を含めて、4200本のタイヤを持ち込んだブリヂストン。富士24時間走行初日には摩耗状況、グレーニング発生の確認と各チームから上げられた本数の確認に追われ続けた。ドライバーからは、ハンコックタイヤと比較したグリップや前後バランス、ピックアップの有無、剛性の違いなどが報告されたが、概してどのドライバーもハンコック以上に使いやすさやグリップ力の長時間保持は称賛していた。ブリヂストンとしても、多種多様な車両が多く走るスーパー耐久のようなカテゴリーの経験がなく、ブリヂストンとして新鮮に感じるコメントも多くあった。寺田氏は「S耐レースの歴史を途絶えさせず、さらなる記録を作れるようにしたいです。富士のタイヤには、弊社名マーキングする時間さえなかったんですよ」と力強く語った。戎井健一郎氏の文章より抜粋
2023.05.28
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2023年5月23日ホンダが ホンダとして、2026年にF1に復帰すると発表した。復帰の際のパートナーは、アストンマーチン・コグニサント・F1チームを選択した。三部ホンダ社長は、F1が目指す方向性とホンダが目指すカーボンニュートラルが一致したため、復帰を決断。そしてHRCではなくホンダとして復帰すると発表。もう一つ、重要なことが入っていたのが、既に設計・製造は、始めており、アストンマーチンからも、技術者が詰めてるらしい。マーティンウィットマーシュCEOは、「2026年までは、もう少しあるが、今の二人のドライバーを含め、候補に上がるドライバーは多くいる。その時が楽しみ。今の裕毅なら候補の一人になる」と褒めたたえた。三部社長は、「アメリカでの、グランプリ開催数が多いことが、我々のマーケティングには必要なのと、オーナーのローレンス氏もカナダ出身ということもある」と述べる。「カーボンニュートラル燃料については、チームのスポンサーである『アラムコ』が一緒にやることになっていますので、アラムコと速やかにテクニカルワークショップを設けて、どういう段取りでやっていくかをこれから進めていきたい」も付け加えた。いまのF1の最強パワーユニットであるHRC(RBPT)は、1100馬力を出していると言われるが、新しいPUでは、MGU-Hが不要になり、ターボの回転数が現行の125000rpmから通常の230000rpmまで戻せる。が、ターボラグが復活。で電気補助が現行の160馬力から500馬力まで上がる。もしかすると、トヨタもこのユニットを開発する可能性がある・・・・WECに使用と思うが。
2023.05.24
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2023年シーズンのFIA-F1世界選手権第3戦オーストラリアGP決勝レースが現地4月2日(日)に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで通算37勝目を飾った。1周目に3番手にまで後退し、残り12周のターン13で芝に飛び出た事を除けば快勝だった。2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位表彰台にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続く結果となった。角田裕毅(アルファタウリ)は10位でフィニッシュし、今季初ポイントを持ち帰った。アルバート・パーク・サーキットでの58周は3度の赤旗が振られ、8台がリタイヤするという近年では類を見ない大混乱のレースとなった。残り2周で発生した数々のインシデントに対してこの後、調査が行われるだけでなく、暫定結果に対してハースが異議を申し立てたため、正式なリザルトが確定するのにはしばらく時間がかかる見通しだ。オープニングラップではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がグラベルに捕らわれ、まずは1回目のセーフティーカー(SC)が導入された。再開直後にはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)がクラッシュ。2回目のSCが導入されたが、その後、赤旗に切り替えられた。17周目にはリアから炎が上がった4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)がピットレーン出口にクルマを止め、バーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された。レース中盤は大きな混乱もなく各車、周回を重ねたが、残り5周という最終盤にケビン・マグヌッセン(ハース)がターン2の出口側のウォールと衝突。左リアホイールがコースに脱落して3回目のSCが導入され、その後、再び赤旗へと切り替えられた。全車ソフトタイヤに履き替え残り2周のスプリントレースに臨んだが、再スタート直後のターン1~3で複数台が絡む多重事故が発生。ランス・ストロール、セルジオ・ペレスはコース外に飛び出し、エステバン・オコンとピエール・ガスリーは同士討ちに、ニック・デ・フリースはローガン・サージェントと、アロンソは後輩カルロス・サインツと接触した。これにより3度目のレッドフラッグが振られ、路面の清掃と破損したマシンの回収が行われた。その後はチェッカーを目前にリタイヤしたアルピーヌ勢、デ・フリース、サージェントを除く12台がリスタート前の順位に並び、セーフティーカー先導下で58周のレースをパレードフィニッシュした。3位表彰台に上がったチームメイトに続きランス・ストロールが4位を獲得。パルクフェルメ規定違反を経てピットレーンからスタートしたペレスが5位に、ランド・ノリス(マクラーレン)が6位に、そしてニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が7位に続いた。オスカー・ピアストリは8位でフィニッシュ。キャリア初ポイントを地元メルボルンで掴み取り、周冠宇(アルファロメオ)が9位フィニッシュを果たした。レース概要決勝は日本時間2日(日)14時にブラックアウトを迎え、1周5,278mのコースを58周する事で争われた。現地メルボルンは晴天に恵まれ、チャンピオンシップポイントを争うレースのフォーメーションラップは気温17℃、路面22℃のドライコンディションで開始された。公式タイヤサプライヤーのピレリは2番目に柔らかいレンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。セルジオ・ペレス、デ・フリース、サージェントはハードタイヤを選択。アルピーヌ勢とアルファロメオ勢はソフトを、その他はミディアムを履いてグリッドについた。オープニングラップでは2番グリッドのラッセルがターン1のブレーキングでイン側にねじ込みトップを奪取。続くターン3ではハミルトンがフェルスタッペンを交わし、メルセデスが1-2体制を築いた。その後方では、ストロールの左フロントが右リアと接触した事でルクレールがコントロールを失いターン3でコースアウト。グラベルに捕まりクルマを降りた。車両回収のためにSCが導入され、アルファロメオ勢、サージェント、ペレス、オコンがタイヤ交換に動いた。ハードスタート組のペレスとサージェントは一旦、ミディアムを履いて交換義務を消化。1周を経て再びハードに履き替えた。角田裕毅は2ポジションアップの10番手、ポイント圏内に浮上した。レース再開直後の17周目、今度はアルボンがターン5でリアを失いクラッシュ。2回目のSCが導入された事でラップリーダーのラッセル、サインツ、マグヌッセンがタイヤ交換のためにピットインに動いた。だが、コース上に大量の砂利が飛散したために赤旗に切り替えられ、3名は大きくポジションを落とす事となった。これを機に全車がタイヤ交換義務を消化。デ・フリースとサージェントはミディアム、残りの16台はハードを履いてコースへと向かった。レースは10周目にスタンディングでリスタートを迎えた。デ・フリースはターン3の出口で左リアがオコンの右フロントと接触。軽く宙に浮いた。角田裕毅はターン1の出口でノリスと接触。一旦先行を許したが、ターン3を前に抜き返した。ただ13周目に再び追い抜きを許し10番手に後退した。もう1台のマクラーレンMCL60を駆るピアストリともターン1で接触する場面があった。12周目、フェルスタッペンがDRSを使ってバックストレートでハミルトンをオーバーテイク。トップの座を奪い返すと、その5周後にラッセルが火を拭きVSCが導入され、19周目にリスタートを迎えた。ペレスは22周目にポイント圏内に浮上した。角田裕毅はピアストリに対してポジションを死守し続けていたが、オコンがピアストリを交わして11番手に浮上。アルピーヌA523との競争力の差は大きく、26周目にポイント圏外11番手に蹴落とされた。タイヤが垂れてきたか、その後は30周目にピアストリ、34周目に周冠宇、そして35周目にはマグヌッセンと、次々とオーバーテイクを許して14番手にまで後退した。残り5周、マグヌッセンのクラッシュにより2度目の赤旗が振られ、残り2周でスタンディングでのリスタートを迎るも、接触により4台のリタイヤを含めた複数のインシデントにより3度目のレッドフラッグが振られた。
2023.04.02
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ホンダF1は、2023年のF1世界選手権にむけてレッドブルの2チームに供給しているF1エンジンの信頼性が「著しく損なわれている」状況に対処する必要があった。レッドブル・レーシングによってレースウィナーとしての地位を確立したホンダのF1エンジンは、2021年シーズン終了後に正式にF1を撤退する前に行われた最後の本格的な開発プログラムで大きな一歩を踏み出すことになる。これは、ホンダが2022年に計画していたものの、撤退が迫っていたため前倒しした集中的な開発プロジェクトの成果であり、ホンダが強気にほぼ「奇跡に近い」と表現した内燃エンジンの大幅な変更が中心となっている。この変更により、2021年にマックス・フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンを獲得し、2022年にはレッドブル・レーシングが両タイトルを獲得した。そのエンジンは2025年末までのエンジン凍結期間に使用されるもののベースになっている。しかし、2022年には10%のエタノール燃料混合物への切り替えに合わせて他にも変更があり、ホンダF1はこれまで知られていなかった信頼性の問題が発生したことを明らかにした。たホンダのチーフエンジニアでF1プロジェクトリーダーの角田哲史は、昨年、新しい燃料に対応するために行った調整がエンジン内部の負荷の大幅な増加につながり、ホンダが信頼性において「著しく損なわれた」ことを認めた。「E10燃料によるパフォーマンス低下を回復するために、あらゆる努力をしました」と角田哲史は語った。「しかし、その結果、エンジンへの内部負荷が従来に比べて大幅に増加し、信頼性が大きく損なわれました」「その結果、2022年シーズン中にいくつかの問題が表面化しました」昨年のレースでホンダの信頼性は堅実だったが、角田哲史は解決しなければならない問題があったと断言した。この改良は、フェラーリのようにエンジンを大きくパワーアップさせる能力が得られるわけではないが、特にソフトウェア面でのいくつかの利点を合わせれば、わずかなパフォーマンスアップに役立つ。エンジンの変更は、信頼性の観点から凍結期間中も認められており、メーカーも内燃機関とエネルギー回性システムの管理のために毎年1回、新しいソフトウェアバージョンを導入することができる。「信頼性を向上させても、パワーユニット自体の他のパワーが向上するわけではありません」と角田哲史は語る。「また、レギュレーションによって、パワーを向上でできる開発の種類は決まっているんです」「信頼性を向上について言えば、それを改善できれば、パワーユニットの使い方や戦略的な選択肢を増やすことに役立ちます」「だからこそ、チームと協力して、パワーユニットに最適な戦略を採用するつもりです」角田哲史は、ホンダが昨年、エンジンのソフトウェア面、つまりV6の制御やエネルギーマネジメントを理解する上で良い一歩を踏み出し、その結果としてその結果、MGU-Kの制御に「明確な優位性」が生まれたとまで断言できるところまで到達したと語る。"問題が顕在化した領域を改善するだけでなく、各部の限界を見極め、そのポテンシャルを最大限に引き出すことで、より広い戦略を持つための準備を進めてきました」と角田哲史は述べた。「信頼性の向上だけでなく、PUへの理解を深め、制御やエネルギーマネジメントのさらなる最適化を図りました」「また、昨年明らかに優位だった電動化技術、特にMGU-Kのデプロイメントの制御についても成熟しました」昨年4月以来、ホンダは会社のカーボンニュートラル目標を追求するために、多くのスタッフをレース以外の分野に配置し始め、日本でのホンダのF1活動は縮小された。しかし、エンジンの製造、レース週末のミッションコントロールからのリアルタイムサポート、エンジン凍結期間中の現行パワーユニットの信頼性への対応など、基本的にF1に携わるスタッフは十分に確保されている。「幸い、シーズン中にPUに致命的な問題が発生することはなく、残ったメンバーで問題に対処することができました」と角田哲史は述べた。
2023.02.21
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ホンダのF1エンジンは、2022年にレッドブルのコンストラクターズタイトルという形で名もなき成功を収めた。しかし、その成功の裏には2015年にマクラーレンのパートナーとしてF1に復帰したホンダF1の「光が見えない」状況に手を差し伸べたフランツ・トストの存在があった。マクラーレンとの最後の年、ホンダは絶望感に苦しみ、取締役会にはF1プロジェクトを中止したいという願望があった。数シーズン後、ホンダは結局F1から撤退したが、目覚ましい変化を遂げて、F1ワールドチャンピオンを獲得したプロジェクトとして幕を下ろした。ホンダがマクラーレンと共にF1に復帰することが2015年に計画されたとき、両当事者は過去のマクラーレン・ホンダの栄光のパートナーシップに大きな期待と確信を持って、それについてかなり話し合っていた。しかし、最初のホンダのハイブリッドF1エンジンは最初から欠陥があり、2014年末にマクラーレンがシーズン後のアブダビテストで暫定車両を走らせた瞬間から警告サインが出ていた。マクラーレンMP4-29H/1X1は公式には2日間で5周を記録したが、ラップタイムは設定されなかった…これは、マクラーレンがホンダに当初の計画よりも1年早く参入するよう圧力をかけたためであり、ホンダは準備ができていなかった。ホンダのF1パワーユニットは、V6バンク内にコンプレッサーを搭載し、ライバルよりも小型化された妥協のないレイアウトが特徴であり、空力的利点のために密にパッケージ化された「サイズゼロ」コンセプトを達成するのに役立ったが、その結果、エンジンは大幅にパワー不足でひどく信頼性が低くなり、悲惨な2015シーズンとなりました。少なくとも2016年にこのコンセプトに固執することで、ホンダのF1パワーユニットは信頼性を向上させることができたが、根本的なパフォーマンスの欠如は依然として問題だった。これにより、2017年に向けて大規模なオーバーホールが行われた。ホンダは、メルセデスのソリューションを反映したスプリットターボとコンプレッサーを備えた新しいF1エンジンレイアウトがリスクを伴うことを知っていた。しかし、その後の大規模な闘争は予想できていなかった。プレシーズンテストは、ダイナモでは発生していなかったオイルタンクの問題によって台無しになった。そして、それが解決され、最終的に走行距離が伸びたとき、他のより根本的な問題が浮上した。主にMGU-Hだった。ホンダはすでに高回転のMGU-Hを適切に機能させるのに苦労していたため、信頼性の理由から速度を落として走らせる傾向があり、エンジンの出力が大幅に低下していた。そのシーズンのいくつかのレースで、ホンダはMGU-Hが一度に2つのグランプリしか管理できないことを認めざるを得なかった。実際に歯その3倍の距離を完了する必要があった。マクラーレンとの悲惨の最終年の後にホンダのF1テクニカルディレクターとして採用された田辺豊治は「私はF1プロジェクトを外部から見ていました。非常に困難でした。勝利を収めるのは非常に難しいことに気づきましたが、人々はその欲求を達成するために非常に一生懸命開発していました」と振り返る。「ホンダはシリーズに出たら勝たないといけない。それが我々の願いであり、Hondaのスピリットです。人々はその欲求を理解しています。そして、彼らは非常に苦労していました。何のサインも見えませんでした。光が見えず、ひたすら働いて、働いて、働いた結果が…故障、ノーパワーでした」2017年シーズンが進むにつれて、ホンダは悲惨な形を修正するために頻繁にアップデートを導入したが、マクラーレンからの信頼を失っていた。F1ベルギーGPで、ホンダはアップデートを導入したが、開発スケジュールを逃したため、期待していた完全なステップではなかった。だが、2台の車はそのレースと次のイタリアでリタイアした。マクラーレンは、モンツァの後、ホンダと決別するという決定を下し、「落胆し、不満を抱いている」と語った。年末に、マクラーレンとホンダのコラボレーションは60レースで133ポイントという惨めな記録で終わりを迎えた。それは当初のマクラーレン・ホンダ時代の支配を繰り返すという高い野心にはほど遠いものだった。そして、この期間中のホンダ内の絶望は明らかだった。「将来への希望を感じられなかったのは初めてでした」と山本雅史は語った。「取締役会のメンバーの何人かは『なぜこれを続けるのか?なぜやめないのか?』と言っていました。私もそれが最善の策かもしれないと思いました。(今のように)優勝争いをしているとは想像できませんでした」「光がありませんでした」信頼の欠如は、マクラーレンとホンダ自身をはるかに超えて広がっていた。下位チームだったザウバーでさえそっぽを向いた。マクラーレンとのパートナーシップが限界点に達した頃、ホンダはザウバーから2018年からホンダのエンジンを搭載するというしばしば忘れられていた契約をキャンセルすると告げられた。これはホンダにとって不名誉な瞬間と呼ばれるかもしれない。ザウバーはホンダに「ありがとう、でも、ノーサンキュだ…」と伝えた。計画されていたザウバー契約の破綻は、マクラーレンとホンダが決別するというニュースの数か月前の夏休みの直前に行われた。これにより、ホンダのF1プログラムの将来が危うくなった。ホンダをF1にとどめておく唯一の方法は、トロ・ロッソとの契約だが、それにはトロ・ロッソがルノーとの契約を解除する必要があった。そのため、シンガポールでマクラーレンとホンダの契約終了が発表されたとき、それは単独の発表ではなかった。トロ・ロッソはカルロス・サインツを2018年にルノーでドライブするためにリリースし、ルノーはその見返りにトロ・ロッソをエンジン契約からリリースし、トロ・ロッソとホンダが新しいエンジンパートナーシップを発表できるようにした。これに加えて、ルノーとレッドブルは、2018年末に決別することを事実上確認した。ホンダのF1エンジンが競争力を証明できれば、将来のレッドブル・ホンダのプログラムを準備するというものだった。マクラーレンとザウバーからの公の不信任投票に直面したホンダは、これをやり遂げるためにプロジェクトを信じてくれる誰かを必要としていた。山本雅史は、ホンダの忠実な日本のファンベースでさえ分かれていたと語る。「ホンダはF1やめるべきだという50/50の意見であり、『これ以上これを見ることはできない』と言っていました…」そんな状況のなかで、ホンダのプロジェクトを救う上で重要な役割を果たしたレッドブル・ファミリーの人物がいた。当時トロロッソ(現アルファタウリ)のチーム代表を務めるフランツ・トストだ。フランツ・トストは、レッドブルF1のヘルムート・マルコやクリスチャン・ホーナーらがホンダの上級スタッフとより緊密な関係を築き始める前にホンダがF1プロジェクトを継続する上で重要な役割を果たした。「ホンダならできると言ったのは、実はフランツ・トストでした」と山本雅史は語る。「彼は取締役のメンバーと話し、回復するために継続しなければならないと言いました。ヘルムートと話す前に、フランツと少し話しました」フランツ・トストと彼のチームは、ホンダF1の歴史において過小評価されているヒーローだ。そして、レッドブルと組む前のホンダのトロロッソとのシーズンは見過ごされがちだ。これは、過去3年間にマクラーレンが達成したことを凌駕するものであり、バーレーンでの2戦前でトロロッソはホンダのF1エンジンで4位でフィニッシュした。コース外では、トロロッソは完全にオープンなコミュニケーションを重視し、ホンダがより大胆に、より要求の高いものになるように促した。チームはエンジンサプライヤーに何をすべきかを伝える代わりに、妥協をはるかに受け入れた。また、ホンダはF1の権力との取引により深く関与するようになった。以前はマクラーレンがすべてのF1/FIAとの連絡係を担当していた。トロロッソとのパートナーシップは、ホンダにとって新鮮な空気の息吹だった。トロ ロッソは 2017 年にマクラーレンよりも 3 ポイント多いだけだったが、これは大きな驚きではなかった。結局のところ、ホンダはできるだけ早く開発するために新しい仕様を導入するように促されていたため、グリッドペナルティを何度も受けていた。シーズン前半のパフォーマンスと進歩は、レッドブルがルノーと決別したホンダに本格的にコミットすることを確信させたため、すでに非常に価値があることが証明されていた。舞台裏では、マクラーレンでは不可能だった道にホンダを設定するのにも役立った。リーダーシップ構造はトラックサイドと日本に戻った。田辺豊治がテクニカルディレクターとして採用され、ホンダの自動車工学の伝説である浅木泰昭がサクラで開発を担当した。ホンダは、この構造はマクラーレンとでは実現できなかった、おのだと語る。「マクラーレンのプロジェクトを続けていたとしても、我々もマクラーレンも成功できなかったと思います」と山本雅史は語る。「おそらく最大の理由は、我々が始めた形が実際に歯正しくなかったということだ。プロジェクトは適切な形やコミュニケーションで開始する必要がありますが、マクラーレンとはそれができていませんでした」「そして、それはレッドブル・レーシングとトロ・ロッソとはできたことでした。それは非常に重要でした。私たちはゼロから始めました。それは再スタートであり、私たちはそれを必要としていました」トロロッソのシーズン中、特にレッドブルとの最初の年に、ホンダはチーム構成と開発アプローチの変化から恩恵を受けた。第一の優先事項は、適切な信頼性を確保することだった。田辺豊治が F1 テクニカル ディレクターに就任し、すべてのトラックサイド オペレーションを担当するようになったことで、ホンダが問題に対処する方法に顕著な改善が見られた。以前までのホンダは一度に複数の開発分野に取り組み、それらのいずれにおいても必要な進歩を遂げていないという失敗を犯していた。だが、田辺豊治のアプローチは違った。彼はワークフローにさらに多くの構造を与え、トラックサイドのオペレーションとさくらとミルトン キーンズの研究開発センターとの間のコミュニケーションを改善した。それにより、ホンダは懸念事項の優先順位をより適切に設定し始めた。このように焦点を絞り込むことで、開発がスピードアップし、成功率が向上した。その一例が、日本のホンダのジェットエンジン部門との協力の結果、2018 年後半に行われた MGU-H の重要な改善だった。これは、ホンダが信頼性をコントロールする上で重要なステップだった。そうすることで、開発の優先順位を変えることができた。「問題の修正に多くの時間を費やしました」と田辺豊治は語る。「常に何かを取り戻そうとする一種のネガティブな展開でした」「その後、2018~19年にはポジティブな開発サイクルに入ることができたと感じています。ある程度の信頼性が得られたので、以前よりもパフォーマンスを開発する時間ができ始めました。それは大きな変化ですした」田辺豊治がプロジェクト全体をより構造化すると同時に、長年のホンダマンである浅木泰昭がサクラでさくらを握っていた。2人はホンダの F1 プロジェクトのマネージング ディレクターである山本雅史の下でとして働き、この三角形の構造は非常に効果的な作業ダイナミクスを生み出した。たとえば、浅木泰昭は MGU-H の進歩に勇気づけられ、HondaJet との別のコラボレーションを追求した。今回はターボ内のブレードの設計に関するものだった。これらの漸進的な進歩がなければ、ホンダは 2021 年に行った内燃エンジンとエネルギーストアへの積極的で革新的な変更を行う立場に立つことはできなかっただろう。F1ワールドチャンピオンのために戦うために、短いタイムフレームでコンセプトのオーバーホールにコミットする自信は、ホンダの運用上および技術上の進歩について知る必要があるすべてを示している。これらすべてを支えていたのは、レッドブルの両チームとの緊密な協力関係であり、ホンダが明らかにした信頼と協力の感覚は、マクラーレンでは存在しないものだった。田辺豊治は以前、ホンダの最後ワークスチームでF1で働いていたことがあり、レッドブル組織との緊密な関係は、コミュニケーションと妥協の点で同様の取り決めであったと考えている。「2007 年と 2008 年には、シャシー側とエンジン側が非常に密接に協力して 2009 年のクルマを作りました」と田辺豊治は、F1から撤退したホンダを買収して伝説となったブラウンGPのマシン設計について語った。「トロ・ロッソとレッドブルについては、同じように感じています。やりたいことをお互いに言い合い、クルマの性能にとって何がベストなのかを妥協して決めていきます」「私たちは心を開いて、本当に密接に仕事をしました。そして、単なる“チームと PU サプライヤー”とは異なる経験で仕事をできたことに非常に満足しています」本質的に、レッドブル時代は、マクラーレンのパートナーシップが意図していたものに発展した。しかし、マックス・フェルスタッペンが勝利を収め、最終的に 2021 年にワールド チャンピオンシップを獲得する頃には、ホンダの組織とそのパワー ユニットは、当初のセットアップとは大きく異なっていました。2017 年の変化とその後の悲惨なシーズンがなければ、このような事態にはならなかっただろう。マクラーレンとホンダのパートナーシップを深淵に陥れたものは、まさにレッドブルとホンダの成功を可能にしたものだった。
2022.12.21
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岸田首相は決勝日の10月9日(日)にF1日本GPの舞台となった鈴鹿サーキットを訪れ、表彰台で挨拶を行なった後、決勝レース前に行なわれたスタートセレモニーにも参加。元F1ドライバーであり現在は衆議院議員を務める山本左近の説明を受けつつ、F1の現場を視察した。日本の総理大臣が公式にF1を訪れたのは今回が初。全モータースポーツのレースを振り返っても、これまで一度の事例もなかった。ホンダモビリティランドの田中薫社長は、日本におけるモータースポーツの文化的・社会的地位向上に大きく寄与する出来事になったと考えている。「お越し頂けて非常に良かったと思います」そう田中社長は来訪を振り返る。「国の代表という形で、総理大臣がモータースポーツの舞台に来場されたというのは初めてのことなんです。日本のプレゼンス、モータースポーツの社会的な地位を向上させていくという観点では、非常に大きな一歩だと思います」「野球や相撲などといったスポーツには行かれていますが、他のレースも含めモータースポーツではありませんでした。ヨーロッパでは王室とか国家元首とか、大統領がレースに顔出すというのは割と普通ですが、日本は今回が初めて。モータースポーツの地位向上という観点では、日本にとって大きな一歩だったと思います」「モナコはある意味、王室や貴族の文化からできたモノそのものなのでしょうが、『オリンピック、ワールドカップ、F1』というのは、3点セットで国を挙げての大事なイベントだと思います。日本でもモータースポーツが文化として根付いていく必要がありますし、これを契機にだんだんと日本でも変わっていくのではないかと思います」「文化度が上がるという観点では、すごく良い追い風になったなと思いますね」 そして岸田首相がF1日本GPを訪れた経緯について、次のように田中社長は説明する。「今年はやはり3年ぶりの開催をどうしても実現したいということで、関係省庁を始め本当に色々とご協力頂けました」「私たちがずっとアピールしてきたのは、日本のプレゼンス、そして国際親善と自動車産業の啓蒙です。自動車産業は日本の基幹産業ですから、最高のテクノロジーのF1で、日本の自動車産業の地位を上げていくということです」「そしてF1の経済効果は絶大です。やはりこれだけのお客様がやって来られて、3000人近くの関係者が入国してきます。そうしたところからの公共性や公益性というのは、十分に持っているスポーツイベントですから、こうした点をに一生懸命ご説明して、入国関連など色々な形で本当にご協力頂きました。そうしたところから、最終的には総理がご視察に来てくれたというところだと思います」 日本にはホンダやトヨタ、日産を始め、四輪・二輪を問わず名だたるメーカーが数多く存在している一方で、野球やサッカー、相撲などのスポーツと比較すると、モータースポーツがマイナーであるということは否めない。今回の岸田総理のF1訪問によって、そうした要人が来訪する弾みとなるかもしれない。しかし、それのみで日本のモータースポーツにおける公益性が向上していくという訳ではない。 1980~90年代におけるかつてのF1ブームは、「ある意味ファッション的な感じ」だったと回想する田中社長。将来的に文化として根付いていくためには、F1を身近な存在として捉えてもらうことがカギになるとの考えを示した。「もう少し認知度を高めないといけないというところです」そう田中社長は語る。「皆さんがそれを長年やってこられたのでしょうが、野球や相撲などに比べるとまだ足りません。どんな一般の人にお会いしても、『F1をやっている会社です』と言うと『すごいですね』と仰ってくれますが、自分ではあまり見に行ったことはない、あまり関心がないという感じです」「昔はフジテレビがまだ無料放送をやってくれましたが、今はありません。専門メディアもそうですが、もう少し一般的なところで、普通の生活の中で知り得るように、仕掛けを作っていかないといけません」「F1における”中身の理解”という点で、どうキッカケを作るべきかということです。それはNetflixかeスポーツなのか……いわゆるZ世代の方にも理解を深め、身近なところにF1を置いてもらうことが一番大事だと思います」「我々はサーキットですから、メーカーやプロモーター、F1はもちろんスポンサーさんなども関わってくる業界全体の話です。オリンピックやサッカーのように、もう少しモータースポーツを社会現象にしていきたいですね」 そしてスポーツとしての側面だけでなく、技術の側面でもF1はアピールしていける点があるとして田中社長はこう続ける。「F1は2030年に向け、カーボンニュートラル化とかオフセットという点においては一番厳しい目標を立てて、サステナビリティプランを発表しています。我々もそこへ追従していかなくてはなりません」「エネルギー関連やリサイクル関連という点では、F1は世界をリードしていく存在のひとつだと思います。そういう観点でももっと知ってもらいたいので、関わっている人全員で頑張っていきたいですね」
2022.11.22
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モビリティランド社長 田中薫氏が モビリティランド主催の二大イベントを終えて語った。「とにかく無事できて良かったです」と振り返り、次のように続けた。「日本のファンの方には、お待たせしましたね。ドライバー/ライダーやレース関係者の方にはお帰りなさいという感じです」「F1は3日間で20万人にご来場頂いたということでした。やっぱり3年ぶりということで、皆さん待っていたんだなと思い、本当に嬉しかったです」そう田中社長が語る通り、F1は前回大会となる2019年と比較してもファンの数は目に見えて多かった。しかし現地では特に、これまで比較的少数派だった若年層のファンや、親子でF1を楽しむファンが目立つように感じられた。ただ本当に若年層は増えているのか? その疑問を田中社長にぶつけてみると、やはりデータとしてもそうした結果は出ているとの答えが帰ってきた。「若年層が増えたというデータはもちろんありますし、私がざっと見た限りでも随分若い人は多いなと確かに思いました」と田中社長は言う。「あと、子どもがすごく多かったですね。いわゆる団塊ジュニアと言われる世代の方がお子さんを連れてきているみたいな感じですかね。見ていても、小学生ぐらいとか、もっと小さなお子さんもいらっしゃいました」「段々とレース自体も面白くなってきているというのはあるのでしょう。そういう意味で、次の世代がどんどん増えてくれると良いですよね」ここにはリバティ・メディア傘下のF1が進めるソフト面での強化、つまりスポーツとしてのアクセス性向上という点も大いに関係しているだろう。F1の積極的なソーシャルメディア運用をはじめ、Netflixのドキュメンタリー番組『Drive to Survive』が世界的に大ヒット。新型コロナウイルスのロックダウンが行なわれている間にはeスポーツシリーズが開始され、これまではリーチし得なかった層からもF1に注目が集まっている。ここには言葉の壁という日本特有の問題があるかもしれないが、日本でも”F1ブーム”が再燃する兆しが見えてきたと言える。 角田の契約は来季まで延長され、2023年のF1日本GPも多くの観客動員が見込めるだろう。F1日本GPの観客動員数の過去最高記録は、2006年に記録した30万人超え。これは席間隔が狭かったリニューアル前の記録であり、当時は仮設スタンドも多く用意されていた。現在も仮設席を増やすことで、20万人からさらに動員数を伸ばすことも可能ではあるものの、実現は容易ではないと田中社長は語っている。「可能と言えば可能ですが、困難と言えば困難です。輸送体制やインフラ設備など、我々だけの問題ではありません。街を挙げて色々とご協力して頂いていますので、いきなり30万人は難しいでしょう」そう田中社長は言う。「仮設席をもっと増やしていけば、キャパシティは増えるでしょう。しかし”Withコロナ”の社会が続く可能性もある中、社会状況をどう読んでいくかというのは、そう簡単ではないですね。ただ、今回は本当にあっという間に売れました。予想よりも早いペースでとてもびっくりしましたよ」F1が”満員御礼”となった一方で、MotoGPの日本GPはチケット完売には届かず、3日合計で8万8,597人を記録した2019年大会から、数字上では3万1,115人のマイナスとなった。しかしここには、競技やサーキットのキャパシティの違いもあるとして「完売したから、それが成功だという訳でもない」と田中社長は言う。今季のMotoGPでは、日本メーカー勢が軒並み苦戦。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が孤軍奮闘したものの、ドゥカティ勢が”主役”というシーズンになった。確かにそうした面も数値として反映されているとも考えられるが、ホンダの”エース”であるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が日本GPの前戦アラゴンGPで復帰したことが、大きくプラス方向に作用したと田中社長は推測する。「やはり、ファン層は2輪と4輪によって違います」と田中社長は言う。「どちらかというと2輪は40~50代という感じで、コアなファンはきちんと来て頂けたというところです。こちらも3年ぶりなので、皆さん待ってくれていました」「確かに今季で言うと、F1だけが突出してすごかったですが、MotoGPが売り切れにならなかったからといって、それで『失敗でした』ということはないですよ」「これもやはり3年ぶりでしたし、マルケス(マルク・マルケス/レプソル・ホンダ)が間に合ってくれたのはすごく大きいですよね。残念ながらロッシ(バレンティーノ・ロッシ)は昨年、(日本GPが)開催できないうちに引退してしまったというのがありましたし、スズキさんが今年最後になってしまったというのもありますが、マルケスが帰ってきてくれたというのは大きいですね」「F1がそんなに”爆発”するのかというところで驚いたくらいですので、MotoGPはある意味、2019年のコロナ前に戻ってくれたという点では、少し安心しています」
2022.11.21
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F1日本グランプリ 勝負が決まった その瞬間 1コーナースタートダッシュから1コーナーアプローチまでは ルクレールが速かった。1コーナー回りこむところで、フェルスタッペンが引かず、さらにブレーキを遅らせ前に出て、”勝負あった”。。。この後 2時間のウェイトに・・・・再スタート後・・・・こういう結果になった。
2022.11.06
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まずは 予選アタック中のルクレール選手の火花 偶然の産物とにかく決勝までは、省エネ走行のフェルスタッペン選手。写真も少ないチャンスを確実に。レッドブルとは違い、時間を目いっぱい使ってセッティングしていたメルセデス。鈴鹿はハミルトン選手の方が、走り慣れているようで、ラッセル選手より確実に速かった。
2022.10.23
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日本グランプリのレッドブル リアウィング翼端板ウラこのステッカー 気付いてた人が何人いたかは知りませんが、「PONOS」のソフトのコマーシャルだった。お久しぶりの日本企業でレースに直接かかわっていないスポンサー。これからも増えると良いなぁ
2022.10.23
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筆者が土曜 予選日に現地で たまたま お話しした中学生くらいと思われる人に「若くて、レース好きなんて珍しいね」って訊いたら「レッドブルのリアウィングの内側に『Battle Cats』って貼ってあるんですけど、それを確認したくて」と返ってきました。実際に、そういう細かいことは知らなかったので、あらためて愕き、確認できました。実際にあった・・・・・#F1JP
2022.10.16
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「FP2は60分ではなく90分になるので、もう少し柔軟性がある」とピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは認めた。「走りに関しては、彼らにとって通常のFP2と非常に似ているだろう」「現在の計画では、現時点で良い解決策があると信じている。もちろん、初めてなので、うまくいくかどうかを確認する必要がある」「しかし、将来、これらのあらゆる種類のテストを利用できるようにしておくというアイデアがある。したがって、ヨーロッパのシーズンがあり、いくつかのレースの後、火曜、水曜に適切なタイヤテストのために利用可能なチームを使用できる」だが、複数のドライバーが年間割り当てを超えてF1パワーユニットコンピ―ネントを使用したことでエンジンペナルティを受けており、先週末のスパ・フランコルシャンでは、7人が降格した。したがって、ドライバーの走行距離がF1チームの懸念事項であることは明らかだ。マリオ・イゾラはこれを受け入れているが、F1チームの観点からこのテストを完全に回避する方法はないと警告し、彼らが利用できる状況を最大限に活用していると感じている。「明らかにPUマイレージについても話さなければならない。彼らのプラントなどと比較して、パワーユニットの走行距離を伸ばすことはできない」とマリオ・イゾラは語った。「解決策を見つけるときはいつでも、解決策の中に問題も見つかるため、複雑だ。FP2 を使用するというアイデアは良いアイデアだ。チームが別の場所に移動することを義務付けたり、サーキットで火曜日、水曜日のように長く滞在することを義務付けたりする必要はない」「しかし、彼らは残りの週末に同じエンジンを搭載した同じ車を使用しなければならないので、走行距離が問題になる」「アイデアが浮かぶたびに、機能する最終的な解決策を見つけるために何週間も議論しなければならない」
2022.09.20
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7/24ポール・リカール・サーキット予選2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季7勝目。ポールシッターのチャールズ・ルクレール(フェラーリ)はスタートからレースをリードする。が、18周目のターン11でコントロールを失い、スピン。バリアに正面から衝突。幸いにも怪我はなく、ルクレールは無線で激しく叫び、フラストレーションをあらわにする。その後、事故の原因は単純な「ミス」だと認めた。ラップリード中にリタイヤしたのは今季3回目だ。これによりフェルスタッペンはチャンピオンシップのリードを、2位ルクレールと63点にまで大きく広げた。2レース フェルスタッペンが無得点でも順位は変わらない。表彰台の2位、3位はメルセデスが登壇した。自身通算300回目のグランプリ出走を迎えたルイス・ハミルトンはトップから10.587秒と遅れたが2位。ジョージ・ラッセルが3位に滑り込んだ。予選3番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)はスタートで後退。レース序盤はハミルトンを脅かす走りを見せたものの、リヤのグリップ不足に苦しみペースを落とすと、残り3周でのバーチャル・セーフティーカー(VSC)解除の際、システムに不具合が生じた事でラッセルに付け入るスキを与え、表彰台を失い4位に終わった。エンジン交換ペナルティによって最後尾スタートとなったカルロス・サインツ(フェラーリ)は、ファステストラップを刻んでボーナスの1点を手にした上で、4位ペレスに11秒差の5位フィニッシュと、見事に巻き返した。久々の予選8番手の好位置からスタートした角田裕毅(アルファタウリ)は、1周目の第8ターンでオーバースピードのエステバン・オコン(アルピーヌ)に追突され最後尾に転落。左サイドポンツーンとフロアに大きなダメージがあり、完走を諦め、19周目にリタイヤした。母国凱旋のチームメイト、ピエール・ガスリーもミスによってポジションを落とし、ペースも上がらず12位に終わる。アルファタウリはアップグレードの成果を結果として残せないまま、フランスGPを終えることなった。ガスリーと同じくホームレースとなったアルピーヌはフェルナンド・アロンソが6位、エステバン・オコンが8位と両者ポイントを獲得。ランド・ノリスが7位、ダニエル・リカルドが9位。となったのでマクラーレンとコンストラクターを入れ替え、アルピーヌが単独のコンストラクター4位に浮上した。最後の入賞枠、10位にはランス・ストロールが滑り込んだ。アストンマーチンのチームメイト、セバスチャン・ベッテルは最終ラップの最終コーナーで接触するほどまでに接近したものの、ストロールを交わす事はできず11位に終わった。レース概要決勝は日本時間24日(日)22時にブラックアウト。1周5842mのコースを53周する事で争われた。現地ル・カステレは晴れ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温30.4℃、路面51.3℃、湿度42%、気圧968hPaのドライコンディションで開始された。ピレリは中間レンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。序盤のセーフティーカー(SC)の導入もあってレースは1ストップが主流となった。バルテリ・ボッタス、ピエール・ガスリー、カルロス・サインツの3名はハードタイヤを選択。他はミディアムを履いてグリッドに着いた。オープニングラップでは、好スタートを切ったハミルトンがターン1を前にペレスを抜いて3番手に浮上。ペレスはアロンソにも先行を許したが、こちらに関してはすぐに抜き返した。角田裕毅はミストラル・ストレート中間地点のシケイン進入の際に、イン側に入って挙動を乱したオコンに接触されスピン。最後尾にまで後退した。スチュワードはオコンに5秒ペナルティを科す裁定を下した。最後尾19番グリッドのサインツは13周目にストロールを交わして早くも入賞圏内10番手にまで浮上した。上位勢で最初に動いたのはレッドブル陣営だった。2番手フェルスタッペンは17周目にピットイン。ハードタイヤに履き替え7番手でコースに復帰したが、その直後にラップリーダーのルクレールがクラッシュ。SCが導入された。このタイミングで全車が1回目のピットストップを消化した。車体左側の破損が酷くデグラデーションに苦しんでいた角田裕毅は、ここでガレージにクルマを入れた。サインツはこのストップの際にアンセーフリリースがあったとして5秒ペナルティを受けた。SC解除後の21周目、ターン11のアウト側から仕掛けたミック・シューマッハ(ハース)がイン側の周冠宇と接触。シューマッハは360度スピンを喫し、周はフロントウイングを破損した。スチュワードは周冠宇に5秒ペナルティを科した。ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)はケビン・マグヌッセン(ハース)との14番手争いの際に接触。コース外に飛び出したことで一時、黄旗が振られた。マグヌッセンはその後ガレージにクルマを入れリタイアした。ラッセルを仕留めて4番手にまで巻き返したサインツは42周目にペレスを攻略。だが、翌周にピットインしてペナルティを消化。9番手にまで順位を落とした。残り5周という最終盤、周冠宇がパワーユニットのトラブルに見舞われターン6でストップ。バーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された。最後のドラマはVSC解除の瞬間に訪れた。上手くトラクションを掛けられずリアを揺らしたペレスをラッセルがオーバーテイク。今季初となるメルセデスのW表彰台を演出した。
2022.07.28
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4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、2022年シーズン末でF1から引退することを発表した。ベッテルのコメント「過去15年間、F1で多くの素晴らしい人々と仕事をするという特権を持っていた。言及したり、感謝したりするには、あまりにも多くの人々がいる」「過去2年間、僕はアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームでドライバーを務めてきた。期待したほどの結果は得られなかったけど、チームが今後数年間で最高レベルでレースをするために必要なすべてをまとめていることは明らかだ」「このような素晴らしい人々と一緒に仕事をすることを本当に楽しんでいる。ローレンス、ランス、マーティン、マイク、シニアマネージャー、エンジニア、メカニック、その他のチームの全員が、野心的で、有能で、専門家であり、献身的でフレンドリーだ。そして、彼ら全員の今後の活躍を祈っている」「昨年行い、今年も続けている仕事が、将来、勝つチームの開発に役立つことを願っている。今から年末まで、できる限りハードに仕事をしていく。その目標を念頭に置いて、過去10レースでいつものようにベストを尽くしてきた」「引退の決断は僕にとって難しいものだった。それについて考えることに多くの時間を費やしてきた。年末には、次に何に焦点を合わせるかについて考えるためにもう少し時間をかけたいと思う。父である私は、家族ともっと時間を過ごしたいと思っているけど、今日、重要なのは、さようならを言うことではない」「むしろ、みんな、特にファンに感謝を表すことが重要だ。その情熱的なサポートがなければ、F1は存在できなかった」アストンマーティンのエグゼクティブチェアマンであるローレンス・ストロールは「セバスチャンが過去1年半にわたってアストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームのために素晴らしい仕事をしてくれたことに心から感謝したい」「我々は彼に来年も一緒に続けてほしいと明言したが、最終的に、彼は彼自身と彼の家族にとって正しいと思うことをした。そして、もちろん我々はそれを尊重する」「彼は我々のためにいくつかの素晴らしいレースをドライブしてくれた。舞台裏では、エンジニアとの彼の経験と専門知識は非常に貴重だった。彼はF1史上最高の一人であり、彼と一緒に働くことができたのは光栄だった」「彼は、300回目のグランプリエントリーとなる2022年のアブダビグランプリまで、我々のためにレースを続ける。我々は彼を素晴らしく見送りたい」アストンマーティンF1チームのチームプリンシパルを務めるマイク・クラックは「セバスチャンは、速く、知的で、戦略的な素晴らしいドライバーだ。我々はそれらの資質がないことを実感することになるだろう」とコメント。「だが、我々全員が彼から学んできた。彼を働くことから得た知識は、彼が去った後も我々のチームに利益をもたらし続けるだろう」「アストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームは、無限の可能性を秘めた素晴らしいプロジェクトであり、セバスチャンが昨年行った、そして。今年も行っている基礎となる作業は非常に重要だ」「我々が完全に競争力を持つようになるとき、我々はそうなるだろうが、その将来の成功のアーキテクトの1人はセバスチャンであり、我々はずっと彼に感謝するだろう」
2022.07.28
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──2026年に水素エンジンが導入されるのではないかという話もありますが、そうなった場合、ホンダがF1に復帰する可能性はありますか?渡辺康治HRC社長:まったくそういう予定はありません。ただ永久にF1に戻らないとかそういうことはまったくなくて、これからもF1にはずっと注目していきたいですし、もしいろんな条件が揃えばF1に戻るということは考えられると思います。ただ、いまは2026年から戻るという議論はまったく社内でしていません。──ホンダのF1活動は参戦と撤退の繰り返しで、参戦のたびに再びイチから準備をして後手に回ることが少なくありません。いまはまだ完全に撤退はしておらず、2025年まではパワーユニットを供給すると思いますが、その後はどうなるのでしょうか?渡辺社長:2025年までのところは、まだレッドブルと契約を完全に締結していないので、はっきりとは言えませんが、ある程度の部分で活動を続けられるので、そこに関しては少しは技術の継続はできるのではないかと考えています。全部やめてしまうと、再び立ち上げるのにものすごいパワーとお金といろんなものがかかるので、このあとF1から完全に離れることになっても、技術的なところは見ておかないといけないのかなと感じています。本当にゼロになると、再びやろうと思ってもできないことがありますから。ただ、いまはF1参戦を終了したばかりなので、やるということはない。噂ではいろいろ言われているみたいですが……。──2025年末までの契約がまだということですが、もしレッドブルからそれよりも前にパワーユニットの使用許諾はもういいと言われたら、ホンダはレッドブルへのサポートを終了することもあり得るのですか?渡辺社長:もちろん。ただ、それはないと思います。我々は元々、知的財産権をレッドブルに開示して、「どうぞお好きに作ってください」というところから議論をスタートさせたのですが、それはすぐに現実的ではないということでなくなりました。というのも、パワーユニットというのは図面をもらったからといって、そんなに簡単に作ることができないからです。たとえば部品調達のルートをどう確保するのか、組み立てるにも経験とノウハウが必要になります。そこをどのくらいレッドブルが2025年までの間に自立できるかによって、我々の彼らへのサポートは変わってきます。我々は2025年まで全部やりますと言うつもりもないですが、かといってレッドブルがそれらを短期間で自立してやっていけるほど簡単ではないとも思っています。また、我々ホンダ側にも事情がありました。知的財産権を売ってしまうと、そのなかにはホンダとして今後必要となってくる技術も入っているからです。そうなるとやはり貸した方がいいということで、使用許諾にしました。──使用を許諾するというのは、図面を渡しているということですか?渡辺社長:2026年以降の話もあるので、渡していません。彼らはパワーユニットの技術に関して全部知ってしまうと、(2026年以降に新規参入しようとすると)逆にNGになるからです。したがって、今は彼らのほうから「もうくれなくていいよ」という感じです。──ホンダに関してはさまざまな噂が飛び交っています。そのひとつが、レッドブルがポルシェと2026年から組んで、レッドブル・パワートレインズの名前でニューカマーとして参戦するために、来年のエンジン名をレッドブルパワートレインズからホンダにして登録したいのではないかというものです。そう言われた場合に、ホンダとしてはどういう対応をするつもりですか?渡辺社長:言われていないので、なんとも言えなんですが、ちょっとためらいますよね。──たとえばそれがHRCだったらいいのですか?渡辺社長:ちょっと難しいところですね。我々はパワーユニットサプライヤーではないので、なんかスポンサー的につけるみたいなね。──2026年からアウディやポルシェが参戦することについて、ホンダはどう考えていますか?渡辺社長:我々が参戦していない状況で、他の自動車メーカーのことについて話す立場にはないですけど、多くの自動車メーカーが参加することは、F1にとって発展していくという意味で非常に喜ばしいことだと思います。──スポンサーとして残るんじゃないかという噂もあります。渡辺社長:いまもホンダは2チームのチームパートナーですし、スポンサーも努めています。マシンについているロゴは、テクニカルパートナーとしての『HRC』で、チームシャツなどのロゴに『HONDA』と書いてあるのがスポンサーです。──来年の使用許諾に関する話し合いはどういう状況ですか?渡辺社長:もうすぐ固まると思います。あと1カ月もすれば、今後何をやっていくかということがだいたい決まると思いますので、その時にお伝えできると思います。
2022.07.16
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スズキ株式会社から、2022年シーズンをもってEWCプログラムへのファクトリーサポートを終了するとの連絡がありました。しかし、ヨシムラもサートもヨシムラSERTモチュールの活動を継続することを望んでおり、我々の挑戦が始まった1年半前とモチベーションは変わっていない。ライダーとクルーは、2021年のEWCタイトル獲得に全力を尽くし、2022年にその成功を再現するために挑戦し続け、2023年に向けて可能な限りの準備をしています。8月の鈴鹿8時間耐久レースでお会いできるのを楽しみにしています。スズキ株式会社がヨシムラ SERT モチュールの FIM 耐久世界選手権(EWC)レースへのフルファクトリーサポートから 撤退することを決定したことを受け、ヨシムラ・ジャパンと SERT は声明を発表した。ヨシムラ・ジャパンと SERT は、スズキが与えてくれた機会に感謝し、共に可能性のある未来を見据えている。<原文>Suzuki Motor Corporation informed us the intention to end its factory support for the EWC program at the end of the 2022 season.Still both Yoshimura Japan and sert desire to continue the rasing activity of Yoshimura SERT Motul, snd our motivation is ubchanged since our challenge has started 18 month ago.The riders and the whole crew put everything into winning the 2021 EWC title, and now continue to try in repeating that success in 2022, and then prepare as best as possible for 2023.We extend our huge thanks to all our partners and fans for their invaluable support, and we look forward to seeing them at the Suzuka 8-Hours at the brginning of August!Statement from Yoshimura Japan and SERT following the announcement of Suzuki Motor Corporation’s decision to step back from full factory support of Yoshimura SERT Motul’s involvement in FIM Endurance World Championship (EWC) racing.Both Yoshimura Japan and SERT are appreciating the opportunity given by Suzuki by now and both are looking ahead for the possible future together.
2022.07.16
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#スズキ は、2022年シーズンを持って #FIMロードレース世界選手権(#MotoGP)の参戦の終了について、主催者であるドルナスポーツと合意に至ったこと、そして #FIM世界耐久選手権(#EWC)へのワークス参戦も2022年シーズンをもって終了することを決定したと発表した。スズキの発表は以下の通りスズキ株式会社(以下、スズキ)は、ドルナスポーツと、2022年シーズンをもってFIM※ロードレース世界選手権(MotoGP)の参戦の終了について合意いたしました。また、FIM※世界耐久選手権(EWC)へのワークス参戦も2022年シーズンをもって終了することを決定いたしました。来年以降のワークス参戦は終了しますが、今シーズンは残されたレースを全力で勝利するべく戦い抜いてまいります。当社商品を使ってレースをされている一般ユーザーの皆様へのサポートについては、今後も継続します。長年に渡り、当社の二輪レース活動に対し、熱いご声援を頂きました多くのスズキファンの皆様、また、多方面からご支援頂きました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。「スズキは、サステナビリティの実現に向け、経営資源の再配分に取り組まねばならない中で、この度のMotoGPとEWCの参戦終了という決断をいたしました。二輪レース活動は常に技術革新・人材育成の場としてチャレンジをしてきた場所であります。この度の決断は、レース活動を通じて培ってきた技術力・人材を、サステナブルな社会の実現へ振り向け、新たな二輪事業の創生に挑戦していくことを意味しております。MotoGP復帰以来、私たちのレース活動を支えてくれた、ファンの皆様、テストを含めて関わってくれた全ライダー、全関係者の皆様に深く感謝申し上げます。アレックス・リンス、ジョアン・ミルの両ライダーとチーム スズキ エクスター、ヨシムラSERT Motulを最後まで全力でサポートをしてまいります。温かいご支援をお願いいたします。」スズキ株式会社 代表取締役社長 鈴木 俊宏
2022.07.13
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#ホンダ、F1復帰ホンダは、2026年のF1復帰の可能性を閉ざしたわけではなく、グランプリレースのカーボンニュートラルな将来計画を見守る立場であるという。日本のメーカーは昨年末にF1を去り、親会社はそのリソースをロードカーのゼロエミッション技術に振り向けることを望んだのである。しかし、レッドブルがマックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオン獲得に貢献したホンダのパワーユニットの運用を引き継ぎ、完全に背を向けることはなかった。フェルスタッペンのタイトル獲得でホンダが成し遂げたF1の贖罪とは?ホンダがエンジンの製造、組み立て、サポートを継続する取り決めがなされ、レッドブルとアルファータウリのマシンにはホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)のバッジが表示されることになったのだ。2021年のホンダのタイトル獲得、そして2026年からの新ルールと持続可能な燃料への切り替えを前に、F1がカーボンニュートラルな未来を大きく推進したことから、日本のメーカーが復帰する準備が整っているのではないかという憶測が流れている。ホンダのF1撤退は「もう戻ってこないかもしれない」理由先週末のオーストリアGPに、Hondaの三部敏博CEO、倉石誠司会長、HRCの渡辺孝司社長、浅木泰明取締役など、Hondaのシニアスタッフが訪れたことが、こうした話を加速させた。ホンダはF1プログラムについて正式な心変わりはないと主張しているが、2026年のエンジンルールの進捗状況を注意深く観察していることは認めている。渡辺はレッドブルリンクで、次のように語った。「F1はモータースポーツのトップカテゴリーですから、F1の世界で何が起きているのか、常に注視しています。「もちろん、私たちは活動を終えて終了したばかりなので、ホンダ社内では2026年シーズンについて何も(議論)されていません。だから、計画はない。「しかし)閉ざされた扉ではありません。私の理解では、F1は2026年のレギュレーションを決めるために議論しており、間違いなくカーボンニュートラルという方向性だと思います。"それは我々と同じ方向性なので、今更F1を通じてカーボンニュートラルから(乖離する)必要はないでしょう。"カーボンニュートラルなF1を研究する良い機会でもあるだろうから、閉ざされた扉ではない。"ベッテルのウィリアムズ・ランが投げかける不都合な質問渡辺は、F1復帰を真剣に検討する前に、ホンダがカーボンニュートラルなロードカープログラムを完全に軌道に乗せる必要があると述べた。Autosport(オートスポーツ)』から、ホンダがF1復帰を許可するための重要な要素は何かと尋ねられた渡辺は、次のように答えた。「いくつかの要因に注目する必要があると思います。「しかし、大量生産(ロードカー)とカーボンニュートラルという理由でF1を終了すると決めた以上、まずはこの側面に集中する必要があります。"そして、これが実現できると実感できれば、F1を検討することができます。"2026年の復帰を決定する時期について、渡辺は2023年末までに決断する必要があることを示唆した。"正確な時間軸はわからない。"しかし、2026年にF1復帰を目指すのであれば、おそらく1~1.5年以内に決定する必要がある"ホンダが本格的に復帰する可能性はまだ不透明だが、レッドブルとの関与は強まる可能性があるようだ。より緊密なテクニカルパートナーシップについて話し合いが行われており、レッドブルチームのブランディングに焦点を当て、"Honda "の名称を復活させることも検討されている。また渡辺は、「少なくとも2025年までは、ホンダは両チームのチームパートナーのような存在になる予定です。そして、まだ詳細は決まっていませんが、HRCも2025年まで両チームのテクニカルパートナーのような存在になる予定です。"ブランディング手法の変更について突っ込まれた渡辺は、こう答えた。"来季に向けて決める必要がありますが、個人的にはもっとホンダを活用したい......つまり、ホンダとHRCの組み合わせですね"レッドブルがパワートレイン部門を新設し、今季のホンダ製パワーユニットの運営を引き継いだとき、当初はミルトンキーンズに拠点を置くレッドブルがエンジンの知的財産権を購入したと考えられていた。2026年ルールの議論では、新規参入組は既存メーカーに追いつくために譲歩することが合意されており、ホンダのパワーユニットのIP管理という要素は特に重要であった。レッドブルはポルシェとの提携を前に、新規参入に分類されるべきだと熱心に主張したが、ライバルはホンダのDNAを持つことから既存のメーカーに分類されるべきだと主張した。渡辺は現在、レッドブルがエンジンのIPを購入したことはないと明言している。つまり、現在の契約が終了する2025年以降は、エンジンはホンダに戻ることになる。「彼らはIPを利用することができますが、私たちはIPを彼らに売ったわけではありません」と、彼は言った。「これは単なるリースであり、IPを利用することを承認しているのです。
2022.07.12
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第11戦 オーストリアグランプリスタートはマックスの反応が良く、ルクレールの前で首位を守ったままターン1に入った。ラッセルからプレッシャーを受けたサインツはターン1で大きくはみ出したが、コースに復帰してターン3に向かう途中でラッセルより良い加速を見せて3番手を奪い返す。5番手スタートのチェコは、サインツとラッセルがバトルしている隙に2人に迫り、ターン3でアウトサイドに大きくラインを取ってラッセルに襲い掛かる。ターン4へ向けた加速でチェコはラッセルの横へ並びかけ、アウトサイドから仕掛けてコーナーの途中でメルセデスの前に出る。ところが、チェコがコーナー立ち上がりで回り込もうとした瞬間、ラッセルがRB18の右サイドポッドに接触し、チェコはグラベルトラップへと弾き飛ばされてしまう。チェコは走行を続行できたため、すぐにピットインしてハードタイヤに交換。最後尾でレースに復帰した。その後、接触の原因を作ったこと5秒ペナルティが科されたラッセルも、ピットインしてフロントウイングを交換すると同時にハードタイヤに履き替える。先頭ではマックスがなんとかリードを広げようとしていたが、オープニングスティントが進む中、ルクレールがマックスの背後に忍び寄る。10周目、ルクレールがマックスに接近し、DRSを利用してターン3で仕掛ける。マックスは首位を守ろうと厳しく防御するが、続くターン4でもルクレールがアウトサイドから襲い掛かり防戦を強いられる。マックスはタイヤの劣化が始まっており、無線でペースを維持できないことを報告。そして13周目、ターン4への進入でルクレールが再びアタックを仕掛ける。ルクレールが今度はインサイドを狙うと、マックスはワイドなラインを強いられ、ここで首位が交代する。オラクル・レッドブル・レーシングはすぐにマックスをピットへ呼び戻し、ハードタイヤに交換。マックスはミック・シューマッハ(ハース)の後方6番手で合流すると、すぐにシューマッハをかわしてルイス・ハミルトン(メルセデス)を追う。ハミルトンの前はエステバン・オコン(アルピーヌ)が走っている。18周目、マックスはターン4手前でハミルトンをパス。19周目にオコンがピットインすると、マックスはサインツから14秒、首位ルクレールから19秒遅れの3番手に上がる。その後方では、チェコのレースが25周目で終わりを迎えた。スタート直後のラッセルとの接触によるダメージの後遺症で、チェコはハンドリングに苦しんだ。トラックリミット超過を重ねてブラック&ホワイトフラッグを掲示されたあと、チームからピットへ呼び戻されたチェコは、そのままリタイアした。26周目を終え、首位ルクレールはマックスのタイヤ交換から12周遅れで1回目のピットストップを行う。ハードタイヤに履き替えたルクレールは、マックスの5秒後方でコースに合流。その次の周にサインツもピットインして、同じくハードタイヤに交換する。よりフレッシュなタイヤを得たルクレールは数周後にマックスとの差を縮め、33周目にはマックスのDRS圏内に入る。そして、ターン3に向かう長いストレートで、ほとんど抵抗できないマックスをルクレールが抜き去り、再び首位を奪い返す。レースが折り返しを迎えると、ルクレールはマックスに対するリードを3秒まで広げ、サインツがマックスのわずか1.4秒後方につける。トップ3の約25秒後方ではハミルトンが4番手をキープし、オコンがシューマッハ&ケビン・マグヌッセンのハース勢を抑えて5番手を走る。36周目を終え、マックスは2回目のピットストップを行い、再びハードタイヤに履き替える。マックスはルクレールから25.9秒、サインツから19秒遅れの3番手でコースに合流。サインツにもトラックリミット超過によるブラック&ホワイトフラッグが掲示された。ルクレールは49周目を終えて再びピットインし、マックスの後方3番手で合流する。その次の周にサインツもピットインしてタイヤを交換した結果、マックスが再び首位に立つが、たった1.5秒後方にルクレールが迫る。周回数の少ないタイヤを履いていたルクレールはまた瞬時に差を詰め、53周目のターン3でアウトサイドからマックスに並びかける。タイトなライン取りを強いられたマックスはトラクションが不足しており、コーナー立ち上がりでルクレールに易々とかわされてしまった。その後、サインツがマックスとの差を詰め始め、57周目にはDRS圏内に追いつく。サインツはターン3でアタックを仕掛けたが、ここはマックスがラインを防ぐ。サインツはターン4への加速で再びマックスの前に出ようとするが、そのストレートの途中でサインツのエンジンがブローし、エスケープロードへの退避を強いられる。サインツのフェラーリは出火しており、マシンが坂を逆走する中、サインツはただちにコックピットから脱出した。マーシャルがすぐに駆けつけ、右フロントタイヤにくさびを差し込むと、炎はすぐに消えた。バーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、58周目を終えたルクレールとマックスは共にピットへ向かいミディアムタイヤに交換。これでマックスの首位ルクレールとの差は4秒となった。レースが残り10周となり、ルクレールがスロットルペダルのトラブルを報告すると、マックスにはルクレールにプレッシャーをかけるように指示が飛んだ。残り5周、マックスはルクレールに2.7秒差まで接近したが、その後トラフィックに遭遇。バックマーカー処理で失ったタイムはわずかだったが、これがルクレールに一息つかせる結果となり、ルクレールは首位に踏み留まり、マックスに1.5秒差をつけてトップチェッカーを受けた。ハミルトンはチームメイトのラッセルを従えて3位でフィニッシュし、5位にはシューマッハを抑えてオコンが入った。ランド・ノリス(マクラーレン)がマグヌッセンとダニエル・リカルド(マクラーレン)の前方7位でフィニッシュし、最後の1ポイントはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が手にした。アロンソはアンセーフ・リリースの疑いによりレース後審議にかけられたが、お咎めなしとなった。ホンダの三部敏宏CEOと倉石誠司会長、そしてHRCの渡辺康治社長と浅木泰昭取締役の見てる目の前でルクレールがフェルスタッペンを3度オーバーテイク。
2022.07.11
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2022シーズンFIA-F1世界選手権第10戦イギリスGPカルロス・サインツ(フェラーリ)が通算150戦(エントリー151戦)で初優勝。初優勝は、見た目 ポール・トゥ・ウインに。2位はセルジオ・ペレス(レッドブル)。チャールズ・ルクレール(フェラーリ)に衝突された事でフロントウイングを破損し、早々に最後尾にまで転落しながらも不死鳥のように蘇った。3位表彰台にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が滑り込み、地元ファンを歓喜させた。決勝レースマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はソフトタイヤを選択し、序盤から逃げることを選び、まんまと作戦が成功しスタート直後にトップに躍り出た。 サインツ、ルクレールのフェラーリは、2位、4位とポジションを下げ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)も3位に上げる。すぐ後ろにセルジオ・ペレス(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)と続く。ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、何を考えたかハードタイヤを選択する。案の定 スタートでの蹴りだしが悪く、また出遅れも響き、大きく後続に飲み込まれる。ピエール・ガスリー(アルファタウリ)が、中央寄りにスタートを決めた、その位置へ、ラッセルが不用意にハンドルを切ったため、ラッセルの左後輪とガスリーの右前輪が接触。ラッセルは、スピン状態になり、周冠宇(アルファロメオ)に激突。そのショックで周冠宇は横向きから、今年のグランドエフェクトマシンの特徴の悪い面、マシンが少しでも斜めに浮き上がると、横転する状況になり、周冠宇はひっくり返ったマシンでグラベルを横断し、キャッチネットで止まった。さらにその後方ではセバスチャン・ベッテル(アウトンマーティン)がアレックス・アルボン(ウィリアムズ)のリアに突っ込み、イン側の壁に正面から激突。弾き返されたアルボンがエステバン・オコン(アルピーヌ)と角田裕毅(アルファタウリ)に衝突。少なくとも5台が事故に巻き込まれ、スタートから数秒でレースは赤旗中断となった。周冠宇、アルボンはメディカルセンターに運ばれた。周冠宇はレース中に医師の許可を得てメディカルセンターからパドックに戻った。アルボンは 首の違和感と両手の苦痛を訴え、メディカルセンターから病院へ搬送された。およそ1時間後、アルボンと周冠宇、ラッセルの3名を除く17名で行われる。注目のタイヤ選択は、フェルスタッペンがミディアムに戻した一方で、ラティフィ、ガスリー、角田、オコン、ベッテルはソフトを選択した。ランド・ノリス(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、マグヌッセン、ランス・ストロール(アストンマーティン)以外は、新品のミディアム。再スタート。サインツがポールからトップを死守。ターン3ではサインツがフェルスタッペンを牽制しすぎで、アウトにはらんだインサイドにルクレールとペレスが飛び込み、4ワイド。ルクレールとペレスがわずかに接触し、ペレスはフロントウイングの右翼端板を失ったが、そのまま走り続けている。ソフトのガスリー、角田は7、9番手まで順位を上げた。6周目、ペレスがピットイン。ノーズを交換し、最下位17番手に後退した。その間にハミルトンがノリスをかわして、サインツ、フェルスタッペン、ルクレールに次ぐ4番手につけた。序盤はフェルスタッペンが1秒以内でサインツを追う展開。「彼の方が速い」と警戒していたサインツは、超高速のチャペルでコースオフ。フェルスタッペンが首位を奪った。直後には7、8番手まで順位を上げていたガスリーと角田が同士打ちを喫し、13、15番手まで後退した。そして12周目には、フェルスタッペンがペースを落としサインツに抜き返されてしまう。コース上のデブリを踏んだことによるスローパンクチャーだ。再びミディアムに履き替え、6番手でコースに復帰した。しかしその後も、「リヤがおかしい」「100%壊れている」と違和感を訴え、ペースが伸びない。チームからは、「フロアのダメージだ。致命的ではないが、パフォーマンスは低下する」と伝えられた。その間に3番手ハミルトンは最速タイムを連発し、サインツ、ルクレールのフェラーリ勢に迫る。ペースに優るルクレールはサインツの0.6秒差につけ、チームに順位交替を促している。17周目、ハミルトンはルクレールの3秒差まで迫った。ルクレールは「もっと速く走りたい」とあきらかに苛立っているが、初優勝のかかるサインツも簡単に首位は譲れない。しかしサインツにピットインの指示が出て、21周目にハードに履き替え、3番手に後退した。首位に立ったルクレールだが、ペースが伸びない。22周目には、ハミルトンとの差は2秒まで縮まった。一方6番手のフェルスタッペンはハミルトンより2秒遅く、24周目にハードに交換。コース復帰直後にベッテルに抜かれ、8番手まで順位を下げた。26周目、首位ルクレールがピットイン。サインツの背後、3番手でコースに復帰した。今季初めて首位を走るハミルトンは、「まだタイヤは全然大丈夫だ」と、ハイペースを維持している。フレッシュタイヤのルクレールも最速タイムを連発し、31周目にはペースの伸びないサインツが2番手を譲った。34周目。ハミルトンがピットイン。滞留時間4秒3とやや長く、フェラーリ2台の背後の3番手でコースに復帰した。とはいえサインツより13周、ルクレールより8周フレッシュのタイヤを履いている。4番手まで順位を上げたペレスは、ルクレールの20秒落ち。これで優勝争いは、上位3台に完全に絞られたかに思われた。ところが38周目、フェルスタッペンを抜いて8番手に上がっていたオコンが、コプス手前でストップ。これでセーフティカー(SC)が導入される。ルクレールがステイアウトする間に、サインツ、ハミルトン、ペレスはピットに向かい、新品ソフトに履き替えた。これでペレスも僅差の4番手に。5番手以下のドライバーも、マグヌッセン以外は全員ピットインした。43周目、レース再開。ペレスがハミルトンを抜き去り、直後にサインツがルクレールをかわした。ハードを履き続けたルクレールが、ペレスとハミルトンに追われる。その間にサインツは、みるみる差を広げていく。6周目、ルクレールとペレスがバトルを繰り広げる間に、ハミルトンが2台をごぼう抜きして一気に2番手に。しかしペレスがすぐに抜き返し、ハミルトンはルクレールにもかわされる。そこにアロンソ、ノリスも加わり、5台による2位争いとなった。ハミルトンは何度もルクレールの前に出るが、そのたびにルクレールが抜き返す。しかし48周目のルフィールドで力尽きた。この攻防でタイヤを使い果たしたか、ルクレールはアロンソに激しく追われる。しかし何とか耐えしのいだ。首位を快走したサインツが、デビュー151戦目にしてついに初優勝。2位ペレス、そして3位に入ったハミルトンは、最終周に最速ラップを叩き出し、メルセデス本格復活を印象づけた。4位ルクレール、5位アロンソ、6位ノリス、7位フェルスタッペン。ミック・シューマッハーが8位に入り、F1初入賞を果たした。9位ベッテル、10位マグヌッセン。角田は最下位14位完走。ガスリーはリヤウイングトラブルで、27周目にリタイアだった。
2022.07.10
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国際自動車連盟(FIA)はF1第10戦イギリスGPの開幕を直前に控えた6月29日(水)、フランス・パリで世界モータースポーツ評議会(WMSC)を開催し、2022年シーズンのF1競技・技術レギュレーションの改訂を決定した。ルール変更は広範に渡る。概要は以下の通り。・パルクフェルメ下における新PU交換を許可・PUの一時的修理を許可する規定を新設・気温30℃以上の場合は燃料温度20℃・後翼”たわみ”検査内容を修正・タイヤテスト時の車両制限ルールの修正・ミラー関連のルールを微調整・開幕前のドライバーメディア活動時間の変更予選後に適用されるパルクフェルメ下では原則として、同一仕様以外のパーツに交換するとピットレーンスタートとなるが、規定の一部が改訂され、パワーユニットに関しては新しいスペックへの交換が認められる事となった。また「局所的かつ最小限」であれば、パワーユニットに対する一時的な修理も許可される事となった。燃料温度はこれまで、単に「周囲気温」の10℃未満であってはならないと定められていたが、「周囲温度」が30℃を超える場合は20℃にまで冷やす事が許可される事となった。リアウイングとビームウイングに関する”たわみ”検査は緩和される方向に修正された。
2022.06.30
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2021年シーズンのFIA-F1ドライバーズ・チャンピオンシップを制した「レッドブル・ホンダ」が電撃復帰を果たすかもしれない。22戦が計画される2022年シーズンの4合目に達したところでパドックに2つの噂が飛び交った。ホンダは昨年末を以て、F1パワーユニット・サプライヤーとしての正式な活動を終了とし、最終戦の最終ラップでのマックス・フェルスタッペンとの悲願の大逆転タイトル獲得を経て、惜しまれつつもF1から去った。2022年よりF1を見始めたファンを除く全ての関係者は、両者の関係が今年も変わらず続いており、第9戦カナダGPを終えて両選手権をリードするレッドブルのマシン「RB18」に積まれているパワーユニット(PU)が依然としてホンダ製である事を知っているものの、名目上はあくまでも撤退した形だ。だが表立って復帰する可能性があるというのだ。元ホンダF1の山本雅史マネージング・ディレクターが将来的なF1復帰の可能性を信じていると発言した事もあり、日本のエンジンメーカーが再び4輪最高峰の舞台にカムバックするのではとの噂は今年序盤から度々浮上していた。それはいずれも抽象的なもので特筆すべきものはなかったが、半年を経て同時多発的に2つの具体的な話が飛び出した。レッドブルはパワーユニット(PU)新規定が導入される2026年に向け、ポルシェと提携するとの見方が大勢を占めてきた。だが新世代F1 PU規定の確定は遅れており、現時点ではまだ、両当事者、そしてフォルクスワーゲンから正式な契約締結の発表はない。新たな規定はサマーブレイク前の7月に投票・可決される見通しだが、そんな重要な期日を前に独AMuSは、ホンダがF1復帰を希望している事が一層、明らかになってきたと伝え、仮にホンダの取締役会が復帰を決定すればレッドブル側がこれを拒む事はほとんど不可能に近く、レッドブルがポルシェとホンダの間で板挟みになる可能性があると指摘した。日本企業にありがちように決定が遅れれば先に”レッドブル・ポルシェ”が誕生してしまう可能性もあるが、同メディアは姉妹チームのアルファタウリとのコラボレーションもあり得ると指摘した。更に、F1のステファノ・ドメニカリCEOがポルシェやアウディを含む既知のメーカー以外にもう1社、F1への参戦を希望している自動車メーカーがあると明かしたと伝えた。現時点では具体的な名前は明らかにされていないが、8月以降に更なる発表が行われる見通しだという。なお具体的な参戦計画が不明瞭なアウディについては、ザウバー(現アルファロメオ)が第一候補だと伝えた。また、F1ジャーナリストのディーター・レンケンは「レッドブルとホンダによる代替エンジン契約の発表が迫っている」可能性があると伝えた。ただしこちらは2026年以降のパートナーシップを念頭に、という事ではない。レッドブルは2026年以降の独自PU開発に向けてレッドブル・パワートレインズ(RBPT)を設立し、ホンダが所有する知的財産権(IP)を借り受け今季より独自にPUを運用していく予定であった。だがそれが夢物語である事が分かったため、最終的にはホンダがこれまで同様に栃木県のHRD SakuraでF1パワーユニットを製造し、整備を含めたサポートも継続する形に収まった。レッドブルは今年、ホンダから供給されるエンジンに「RBPT」のバッジを掲げている。RBPTの目下の狙いは「新規サプライヤー」として2026年にデビューする事にある。新たにグリッドに加わるサプライヤーに対しては、テストや予算という点で既存メーカーに対する優遇措置が設けられる方向で調整が進められている。だがレンケンによると、ホンダのIPを保有していると「新規サプライヤー」としてみなされない恐れがあるため、RBPTはIPを手放し、ホンダに正式なサプライヤーとして戻ってきて貰う方向で話し合いを進めている可能性があると言う。レンケンは「使うつもりのない知的財産権をレッドブルが保有している事、そしてホンダが世界チャンピオンの座に君臨するチームにパワーユニットを供給しているにも関わらず殆ど目立たない存在であり続けている事は、最初から奇妙に思えた。長年に渡るホンダF1の取り組みは、F1の大きな謎の一つだ」と指摘した。前者は2026年以降を念頭に置いたもので、後者は2025年までの現行契約の”修正”といった内容だ。同じ「復帰」にしろ意味は大きく異る。現実となるか、それとも噂で終わるか。いずれも憶測に過ぎないなか 2022日本グランプリの冠スポンサーに”ホンダ”が付いた。
2022.06.22
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2022 WEC第3戦ルマン24時間がサルテサーキットで 2022年6月11日午後4時 24時間先のゴールを目指しスタートが切られた。土曜日の夜 LMP1のアルピーヌのBOPが急遽変更され、パワーが下げられてしまい、スタート直後はLMP2に囲まれてしまい、トップはトヨタ2台、グリッケンハウス2台の勝負。そのLMP2でいきなりのクラッシュが出た・・・・レース中盤まではトヨタの2台に大きなトラブル・アクシデントはなく、順位を入れ替えながら接戦のトップ争いを繰り広げていたが、スタートから16時間経過を前に、首位を走行していた7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)にフロントモーター関連の電装系トラブルが発生。ロペスがコース上とピットでいったんマシンを停め、システムの再起動を行ったことでタイムロスが生じ、8号車に首位を譲る形となっていた。レース後半は8号車がリードを保ち、1周以内の差で7号車が続く展開に。終盤にかけても8号車と7号車のギャップは大きくは変わらず、8号車のハートレーが栄光のトップチェッカーを受けた。トヨタは1-2フィニッシュで5連覇を達成した。3位はオーナーの熱意が、ようやく結果となったグリッケンハウスが入り、ルマンポディウム登壇の夢を叶えた。
2022.06.15
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2022年6月12日第8戦アゼルバイジャンGP決勝レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝を飾った。2年連続優勝を狙ったレッドブルのセルジオ・ペレスは惜しくも2位、3位はメルセデスのジョージ・ラッセルが入り、開幕戦からずっと5位以内を取っている。アルファタウリの角田裕毅は6位走行中リアウィングのフラップが割れ、結果13位だった。前日の予選は今季2強のフェラーリ、レッドブルが2列目までを独占した。ただしルクレールが4戦連続のポールポジションを獲得したのに対し、選手権リーダーのフェルスタッペンは3番手に留まった。5番手ラッセル以下の中団グループが1秒以上の大差をつけられているのも、この週末の特徴だ。このコースは、観客席のスタンドが少なく、メインスタンドでさえ、19500人の収容しかなく、モナコの様にホテルから見れる場所も少なく、来年以降の仮設スタンドの設置を望むところ。決勝当日も快晴。タイヤへの負荷の低いサーキットであるため、基本は1ストップ戦略。ただしスタート時点で路面温度が48.5度まで上がっており、特にリヤタイヤのオーバーヒートが影響を及ぼすかもしれない。スタートタイヤは、大部分のドライバーがミディアムを選択。12番手のダニエル・リカルド(マクラーレン)以下、エステバン・オコン(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ミック・シューマッハー(ハース)がハードを履いた。ミディアム勢ではセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)とケビン・マグヌッセン(ハース)だけが中古だ。ポールシッターのルクレールが1コーナーのブレーキングでタイヤをロックさせ、2番手ペレスが昨年のような再スタートでのミスを犯さず、いきなりトップに立った。後方では角田がベッテルに8番手を奪われた。他にも何台かの順位の変動はあるが、接触事故やクラッシュもなく、全20台がコース上を周回している。「レッドブルが速い」とカルロス・サインツ(フェラーリ)が無線で伝えているように、5周目ですでにルクレールはペレスに2秒4、サインツはフェルスタッペンに3秒差をつけられている。3番手フェルスタッペンはルクレールの1秒以内にいるが、なかなか抜けない。序盤はペレス、ルクレール、フェルスタッペンの上位3台が1分48秒台後半でほぼ同ペース、4番手サインツだけが1分49秒台前半とやや遅れている。無風状態のレース展開だったが、8周目にサインツが「何かが壊れた」と訴え、ターン4のエスケープゾーンで止まってしまう。油圧系トラブルと、のちにチームから発表された。バーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、その間にルクレール、ラッセル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、角田らがピットイン。ハードに履き替えた。レッドブル、アルピーヌ、マクラーレン勢は、ステイアウトだ。ルクレールはフロントジャッキが抜けず、5秒4の滞留時間だった。これでペレス、フェルスタッペンが1-2。3番手にルクレール、4番手ラッセル、5番手アロンソ、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)、7番手リカルド、8番手ガスリー、9番手オコン、10番手ベッテル。角田は12番手に後退した。15周目のターン1で、フェルスタッペンがペレスを抜いて首位に立った。その直前、ペレスはチームから「戦うな」と釘を刺されている。17周目、ペレスがピットイン。5秒7かかったが、何とかラッセルの前、3番手でコースに復帰した。首位のフェルスタッペンは、ルクレールより1周1秒遅い。19周目に、フェルスタッペンもハードに交換。ルクレールの13秒後ろ、2番手でコースに戻った。20周目、首位のルクレールがメインストレートを全開走行中、派手な白煙を噴き上げてエンジンブロー。フェラーリは全滅してしまった。惰性でピットに戻ったルクレールは、力なくコクピットを降りた。これでフェルスタッペン、ペレスが1-2体制を構築。3番手ラッセル、リカルドを抜いたガスリーが4番手に浮上した。6番手ハミルトン、そしてガスリーとほぼ同ペースで走る角田もオコンを抜いて、7番手に上がった。10番手の周冠宇(アルファロメオ)に「技術トラブルだ」とピットインを指示する無線が。フェラーリ製パワーユニットの問題だろうか。その前方ではガスリーがラッセルを、角田がハミルトンを追う展開だが、いずれもメルセデス勢がコンマ5秒前後速く、差を縮められない。一方、首位フェルスタッペンとペレスの差は、25周目の時点で6秒7まで広がっている。26周目にはハミルトンがターン3でリカルドをオーバーテイク。5番手に上がった。そして33周目には10番手走行中のマグヌッセンに「クルマを止めろ」の指示が。これまたフェラーリ製パワーユニット搭載車だ。これで再びVSCが導入され、その間にフェルスタッペン、ペレス、ラッセル、ハミルトン、リカルドがピットイン。アルファタウリ2台は、ステイアウトを決断した。フェルスタッペン、ペレス、ラッセルの上位3台は順位は変わらず。ガスリーが4番手、角田も5番手まで順位を上げた。9周目に交換したハードタイヤで、51周を走り切れるか。36周目にはミディアムに換えたばかりのハミルトンが、角田を抜いて5番手に上がった。角田はDRS作動時、フラップが割れ、右半分が上がらないトラブルに見舞われている。角田にはブラック&オレンジ旗が出されピットイン。13番手まで後退した。フラップには応急修理が施されたが、DRSは使えない。一方のガスリーはハミルトンにこそ抜かれて5番手に後退したが、何とかタイヤを持たせている。46周目にストロールが異常振動で緊急ピットイン、そのままリタイアを喫した。レース終盤はそれ以降ほぼ波乱なく進み、フェルスタッペンがトップでチェッカー。2位ペレスは、最速ラップも獲得した。3位ラッセルは、今季3度目の表彰台だ。4位ハミルトンは背中の激痛に耐えられないようで、コクピットからなかなか降りられない状態だった。5位ガスリー、6位ベッテル、7位アロンソ、8位リカルド、9位ノリス、10位オコン。角田は悔しい13位だった。フェルスタッペンは今季5勝目、レッドブルは今季3度目の1-2フィニッシュで、5連勝。フェラーリがまさかの0ポイントに終わったことで、ドライバーズ選手権ではペレスがルクレールを抜いて2位に浮上。コンストラクターズ選手権でもレッドブルとフェラーリの差は80ポイントまで広がった。
2022.06.13
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F1日本グランプリ チケット販売スケジュール■ローチケ(オンラインショップ)先行販売 ※先着・枚数限定対象チケット:V1、V2、A1、A2(仮設席)、Q1、Q2、R、B1、B2、C、D、E、ILEncore(エルアンコール)会員7月18日(月・祝)18:00~7月22日(金)23:59ローチケHMVプレミアム会員7月19日(火)18:00~7月22日(金)23:59※専用アプリ「ローチケHMVプレミアム」からの申し込みとなります。プレリクエスト会員7月20日(水)18:00~7月22日(金)23:59※先行販売はローチケ(オンラインショップ)での販売となります。(事前の会員登録が必要です)※先行販売は販売開始時より座席指定が可能です。■一般販売 ※7月24日(日)~全券種販売MOBILITY STATION(オンラインショップ)7月24日(日) 10:00~ パドッククラブ™、VIPスイート・プレミアム販売開始11:00~ V1・V2販売開始13:00~ その他全券販売開始※同日15:00より指定席券の座席指定が可能。(14:59までは自動配席となります)プレイガイド:ローチケ(オンラインショップ)7月24日(日) 11:00~ V1、V2販売開始13:00~ A1、A2、Q1、Q2、R、B1、B2、C、D、E、I、西エリア販売開始※7月25日(月)0:00より指定席券の座席指定が可能。コンビニエンスストア(ローソン・ミニストップ)7月24日(日) 11:00~ V1、V2販売開始13:00~ A1、A2、Q1、Q2、R、B1、B2、C、D、E、I、西エリア販売開始※Loppiでの購入は自動配席となります#F1日本グランプリ #観戦チケット #オンラインショップ #ローチケ
2022.06.09
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2022シーズンのFIA-F1世界選手権第7戦モナコGP決勝レースが5月29日に行われ、予選3グリッドのセルジオ・ペレス(レッドブル)が通算3勝目を挙げ、自身初のモナコウィナーに輝いた。雨の影響で2時間打ち切りとなり、規定周回数よりも短い65周で争われた。2位はカルロス・サインツ(フェラーリ)。3位表彰台にはマックス・フェルスタッペンが滑り込み、レッドブルがダブル表彰台を獲得した。コンストラクター、ドライバーの両選手権でのリードを広げた。「夢が叶った!ドライバーはここでの勝利を夢見るものだからね」とペレスは喜びを爆発させた。ペレスがモナコでトップ6に入ったのは今回が初めてだった。「ホームレースを除けばモナコはこれ以上ないほど特別な週末だ。グレイニングに見舞われる中、ミスをせずにカルロスを抑えるのは簡単なことじゃなかった。僕自身にとっても、母国メキシコにとっても、今日は本当に大きな1日だ」ポールシッターのシャルル・ルクレールは移り変わる路面に翻弄され、ピットストップによってポジションダウン。4位フィニッシュで母国初完走を果たしたものの、昨年の雪辱とはならず、チェッカー後の無線では「言葉がない」と落胆した様子を見せた。5位はジョージ・ラッセル(メルセデス)、6位にはファステストラップを刻んだランド・ノリス(マクラーレン)、7位にはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8位にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。エステバン・オコン(アルピーヌ)は9位でフィニッシュしたものの、ハミルトンとの接触インシデントによる5秒ペナルティを受け12位に後退。代わってバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が9位に昇格し、10位にセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が滑り込んだ。アルファタウリ勢は、チームの戦略的判断ミスによって予選Q1敗退を喫したピエール・ガスリーが、”グレイシー”な路面で数々のオーバーテイクを決め11位にまで挽回した一方、予選11番グリッドの角田裕毅はピット戦略で失敗。更には終盤にサン・デボーテのエスケープに飛び出し、完走17台中最下位でレースを終えた。開始直前に雨到来、いきなり赤旗にレース前セレモニーを経て現地モナコには雨が降り出した。チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは16分遅れとなり、気温22.9℃、路面36.6℃、湿度70%、気圧1002.9hPaのウェットコンディションで開始された。公式タイヤサプライヤーのピレリは最も柔らかいレンジのC3からC5までのコンパウンドを投入したが、降雨を受けて全車インターミディエイトを装着した。一部路面は殆ど濡れていない状況であったが、ベテランの新人F1レースディレクター、エドゥアルド・フレイタスは気象条件の変化を受けウェット宣言を出した。突如フルウェット・タイヤの装着が義務付けられたことでグリッドは大混乱に見舞われ、レースはセーフティーカー(SC)先導でスタートを迎えたが、その後、雨脚は強まり土砂降りへと変化。1周を経て赤旗が振られ、SCを先頭に全車ピットへと戻った。移り変わる路面に足を取られたフェラーリ40分に渡る中断を経て、レースは現地16時5分にSCが先導する状況で再開され、ローリングスタートでレースが開始された。その直後にランス・ストロール(アストンマーチン)はマスネで右リアを壁に接触させパンク。ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)はロウズヘアピンを曲がり切れずに軽くバリアに突っ込んだ。急速に路面状況が改善する中、ガスリー、ラティフィ、ミック・シューマッハ(ハース)は再開早々にインターミディエイトに履き替える賭けに出た。10番手争いを繰り広げるベッテルと角田裕毅も6周目にインターに交換したが、少なくとも角田裕毅にとっては完全に悪手で、ポイント圏内から大きく後退。終盤にはサン・デボーテに飛び出すシーンもあり、最下位でフィニッシュした。コースの一部に日差しが戻る中、上位勢が動き出したのは16周目だった。8番手ハミルトンがインターに交換すると、翌周に3番手ペレスが動いた。ハミルトンはコースに戻った後、ターン1でオコンと軽く接触。フロントウイングの左翼端板を破損した。スチュワードはオコンに5秒ペナルティを科した。ルクレール悲願の母国ポール・トゥ・ウインは移り変わる路面条件によって幻と消えた。ラップリーダーのルクレールとフェルスタッペンが19周目にピットストップを消化した3周後、フェラーリはステイアウトしていたサインツを呼んでハードタイヤに交換した。レーシングライン上はほぼ乾きつつあった。サインツの直後にルクレールも再びピットイン。その翌周にレッドブル勢も再度のピットストップでハードに交換した。ハードは温まりが悪く、ペレス、サインツ、フェルスタッペン、ルクレールの順に大きくポジションが変動。レッドブル勢がオーバーカットを成功させた形となった。水圧が失われた事でケビン・マグヌッセンがクルマをガレージに入れてリタイヤした直後の24周目、高速のプールサイドでシューマッハがクラッシュ。シューマッハは無線で無事を報告したが、VF-22は後輪を含むリアエンドが脱落する程の衝撃を受けた。一旦、バーチャル・セーフティーカーが導入されたものの、その後SCに切り替えられ、最終的にはTecProバリアの修復が必要な事が分かり2度目の赤旗が振られた。レースは31周目にSC先導下で再開された。上位勢ではレッドブル、メルセデス、アルピーヌ勢がミディアムを装着。15番手角田裕毅以下もミディアムを履いた。コース外を走行してアドバンテージを得たとして5秒ペナルティを受けていたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は48周目にガレージに戻り、ハースF1チーム勢に続いてリタイヤした。
2022.05.31
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2022ゴールデンウイーク中に開催されたスーパーGT第2戦富士で、大クラッシュ。モノコックを残して文字どおりバラバラの状態になってしまった3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z。そこから約3週間、第3戦鈴鹿の搬入日に3号車は復活した姿を見せたが、ニスモ3号車のスタッフたちは文字どおり、いそがしい日々を過ごすことになった。新しい3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zの修復作業について、「3号車は修復作業というより、ゼロからの組み立て作業と言える状況だった」島田監督が話す。「継続して使用できるパーツはないですね。幸いだったのが、テストカー(230号車)が手元に使える状態であったことです。非常にラッキーでした。230号車のモノコックに、基本的に全部スペアパーツを付けたという状態で完成させました」オフのテストで使用される230号車のモノコックを3号車として今回使用することになったが、その組み立てによってスペアパーツを丸ごと1台分、使うことになった。「ちょっと被害が残っているのはスペアパーツで組んだので、今回 スペアの補充が間に合っていないことです。今回は23号車と2台でひとつという形で考えますけど、4台で考えても3つしかスペアパーツがありません」と、島田監督。「第2戦からさすがに3週間では大きな外板部品などは間に合いませんし、モノコックのスペアを製作するにしても納期はまったく見えない状況です。一応、手配は進めているのですけど、この状況(ウクライナ情勢による半導体不足、コロナ禍での輸送量の低下)なので、いつ来るのやら……」モノコックに加え、エンジンも換えざるを得ない状況だった。「クロスメンバーがクラッシュで潰れていました。エンジンは押しつぶされてるような状態で、ターボから前がなくなって、エンジンがかなり擦っている感じも見えました」通常、モノコック交換にはペナルティが課せられるが、レギュレーションに則ってGTAが認める不可抗力に該当するということで、今回の3号車はペナルティが免除されることになるという。同様に、シーズン2基のエンジン使用が認められているなか、今回のエンジン換装はカウントされない見通しだ。それでも、今回の第3戦には不安要素も多いという。「クルマは組み上がりましたけど、一度も走行していないので、シェイクダウンと同じです。細かいトラブルみたいなものが出なければいいなあという心配は残っています。今回はあまり欲をかかないで、トラブルなく無事に走り切り、チェッカーを受けれればと思います」と島田監督。
2022.05.28
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「Kawasaki Racing Team Suzuka 8H」チームは、前回の2019年度の大会で激闘の末26年ぶり2度目の優勝を果たしました。今大会では、Kawasakiとして初となる連覇を目指して戦います。ライダーは、前回大会でエースライダーとして優勝に大きく貢献し、またスーパーバイク世界選手権(以下、WSBK)で前人未到の6連覇を達成しているジョナサン・レイ、2020年シーズンよりジョナサン・レイのチームメイトとしてWSBKに参戦中で、鈴鹿8耐で優勝経験もあるアレックス・ロウズ、同じくWSBK参戦経験が豊富なレオン・ハスラムの3人です。マシンは、Ninja ZX-10R(鈴鹿8耐仕様)です。ジョナサン・レイ私は日本に再び来ることをとても楽しみにしています。カワサキがいつも全力でサポートしてくれるお陰で私は2019年に優勝することができました。鈴鹿8耐の雰囲気はとても素晴らしく、日本のファンの方々には多大な感謝をしています。今年また8耐に参加できることが本当に楽しみです。目標は勝つことです、アレックスとレオンとは一緒に長年レースを戦ってきた経験豊富な仲間です。チームとしても多くの経験を積んできましたが、耐久レースでは何が起こるかわかりませんので、常に冷静に私たちの最善を尽くします。レオン・ハスラム私にとって鈴鹿8時間耐久レースに戻ってこられることは素晴らしいことです。私とジョナサンは前回2019年の8耐でカワサキと共に優勝することが出来ました。2022年に再びジョニーと、そして2019年のライバルだったアレックスと共に鈴鹿8耐に戻ってこられることをとても楽しみにしています。これは夢のようなチームです。とても興奮していて待ちきれません。2022年の鈴鹿8耐ではカワサキと共に勝利します。アレックス・ロウズ8時間耐久レースは私にとって多くの結果を残すことが出来たレースです。前回優勝したジョナサンとレオンと参戦できることを幸せに思います。親友のレオンと現在のチームメイトであるジョナサンとで最高のチームが出来上がりました。どんな戦いになるか楽しみです!ギム・ロダ私達はこのチームでカワサキと共に戦えることを誇りに思います。私達は新たなステップとしてWSBKチームスタッフを引き連れ、経験豊富なカワサキのエンジニア達と共に再び勝利することが出来るように最善を尽くします。新型コロナウィルスの影響でレースが中止になり、3年ぶりに開催できる今回のレースは私達のみならず、カワサキや日本にとっても重要なレースです。そこに参加できることを誇りに思います。レーシングスピリッツを体現し、良いレースをお見せしたいと思います
2022.05.26
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2022年F1第6戦スペインGPの決勝が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝した。2位はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位はジョージ・ラッセル(メルセデス)となっている。アルファタウリの角田裕毅は10位だった。スペインGP決勝当日は、この週末一番の暑さとなった。レース開始30分前の午後2時30分の時点で、気温36.4度、路面温度48.9度、快晴。湿度はわずか7%と、まるで砂漠のようなコンディションとなった。2年ぶりに入場制限の解除されたバルセロナ-カタロニア・サーキットは、27万8000人のファンで埋まった。しかし彼らのお目当てのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、予選後のパワーユニット全交換で最後尾スタートだ。スタートタイヤは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のミディアム以外は全車ソフトを選択した。ただしソフトのニュータイヤを履いたのはポールシッターのチャールズ・ルクレール(フェラーリ)、11番手のランド・ノリス(マクラーレン)以下8台と、新旧が混在しているニュータイヤのルクレールが1コーナーを制し、フェルスタッペンが続く。3番手にはラッセルがつけ、ペレスもスタートダッシュを決めて4番手に上がった。5番手に後退したカルロス・サインツ(フェラーリ)を追うハミルトンに、ケビン・マグヌッセン(ハース)が接触。マシンにダメージを負った2台はともに緊急ピットインで、最後尾に転落した。代わってバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が6番手、ミック・シューマッハー(ハース)も7番手だ。ダニエル・リカルド(マクラーレン)8番手、エステバン・オコン(アルピーヌ)9番手、ノリス10番手。そして13番手スタートの角田は、ふたつ順位を上げて11番手だ。最後尾スタートのアロンソも、一気に14番手まで上げてきた。7周目、サインツがターン4で単独スピン。グラベルに飛び出して、11番手まで後退した。そして9周目には、フェルスタッペンも同じコーナーでコースオフ。ペレスの背後、4番手でコースに復帰した。中古ソフトタイヤが苦しくなっているところに、ブレーキング時の追い風で挙動を乱したようだ。これでルクレールは独走状態となり、2番手ラッセルに10秒近い差をつけた。フェルスタッペンはペレスを抜いてラッセルを追うが、担当エンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼから「DRSが動いてない」と、警告を受けている。13周目以降、各マシンが次々に1回目のタイヤ交換へと向かう。4番手でコース復帰したフェルスタッペンは、DRSが一瞬しか開かず、すぐ前のラッセルをなかなか抜けない。18周目に2番手のペレスもピットイン。ノンストップで走り続ける首位ルクレールと2番手ラッセルの差は、30秒まで広がった。22周目、ルクレールがピットイン。わずか2秒2の滞留時間で、悠々とコース復帰。2番手ラッセルとの差は5秒5だ。ようやくDRSの開いたフェルスタッペンはターン1のブレーキングでついにラッセルを先行しかけたが、2、3コーナーでのラッセルの絶妙なライン取りにより抜くことができない。その間にルクレールは最速ラップを刻み、ラッセルに11秒以上の差を築いた。27周目、楽勝の展開だったルクレールがスローダウン。「No Power」と叫ぶルクレール。ゆっくりピットに向かい、そのままコクピットを降りた。これでラッセルがトップに。メルセデスが首位を走るのは、実に今季初めてのことだ。ラッセルを抜きあぐね続けたフェルスタッペンは、アンダーカットを狙って29周目に2度目のピットイン。中古ソフトを履き、ボッタスの後ろ4番手でコース復帰にした。31周目、DRSがしっかり作動しているペレスが、1コーナーでラッセルを抜いて首位に立った。フェルスタッペンも最速タイムを連発しながらボッタスをかわし、3番手に上がった。レース中盤の33周目の時点で、首位ペレス、2番手ラッセル、3番手フェルスタッペン、4番手ボッタス、5番手オコン、6番手ノリス、7番手サインツ、8番手ハミルトン、9番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、そして10番手には2回目のピットインを終えたばかりの角田がつけている。1周2秒以上速いフェルスタッペンが、みるみるラッセルに迫って行く。36周目にはDRS圏内に入った。するとラッセルは37周目にピットイン。フェルスタッペンは労せず2番手に上がったが、今のソフトタイヤでチェッカーまでは走り切れない。するとペレスが38周目に2度目のピットイン。ラッセルの前でコースに戻り、フェルスタッペンを援護する目的だ。44周目、フェルスタッペンが3回目のピットイン。3番手ラッセルの1秒前でコースに復帰した。これでペレス、フェルスタッペンのレッドブル1-2体制が構築された。フェルスタッペンがペレスとの差を詰めて行き、49周目のターン1で順位が入れ替わった。「ありがとう!」と、フェルスタッペン。51周目、ソフトに履き替えたハミルトンが最速タイムをマーク。それを見たレッドブル陣営は、ペレスをピットに入れ、1分24秒108のタイムで最速ラップを奪い返した。終盤60周目、サインツを追い回していたハミルトンがターン1で抜き去り、4番手まで上がった。大波乱のレースもこれ以上大きな動きはないかと思われたが、チェッカーまで数周のところでメルセデス2台にスロットルを緩めるよう指示が飛んだ。これでサインツが労せずハミルトンを抜き返し、4番手に復帰。そしてフェルスタッペンがトップでチェッカーを受け、エミリア・ロマーニャGP、マイアミGPからの3連勝を遂げた。これでドライバーズ選手権では、0ポイントに終わったルクレールに6ポイント差をつけて、ついに暫定首位に立った。さらにペレスが2位に入ったことで、イモラ以来の1-2フィニッシュ。コンストラクターズ選手権でもフェラーリを逆転した。しかしペレス自身は、「チームのためにうれしいけど、あとで話そう」と、勝利をフェルスタッペンに譲ったことには必ずしも納得していないようだった。3位ラッセル、4位サインツ、5位ハミルトン、6位ボッタス、7位オコン、8位ノリス、9位アロンソ。そして角田がしぶとく10位に入り、今季3度目の入賞を果たした。
2022.05.24
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ホンダは、2022年F1日本GPのタイトルスポンサーに決定した。鈴鹿サーキットで2022年10月7日(金)~9日(日)に開催される。「2022 FIA F1 世界選手権シリーズ 日本グランプリレース」のタイトルスポンサーに、本田技研工業株式会社が決定した。これにより、本大会は「2022 FIA F1 世界選手権シリーズ Honda 日本グランプリレース」の名称で開催され、3年ぶりの開催に全力を尽くしていく。2022年F1日本GPのチケット販売の案内は6月上旬、一般販売開始は7月下旬を予定している渡辺康治(本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長)「今年で開場60周年を迎える鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリレースのタイトルスポンサーに、このたびHondaが決定したことを大変嬉しく思います。Hondaがチームパートナーを務めるオラクル・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリをはじめとする10チーム、そしてHondaのドライバー育成プログラムHFDP出身で初の母国凱旋レースを迎える角田裕毅選手を含む20名のドライバーが世界最高峰の走りを披露する素晴らしい大会に貢献することで、日本におけるモータースポーツのさらなる振興に寄与してまいります」田中薫(ホンダモビリティランド株式会社代表取締役社長)「このたび、鈴鹿サーキット開場60周年となる今年の日本グランプリが「Honda 日本グランプリ」の名で開催されることを大変嬉しく思います。Honda Racing School Suzuka(旧SRS:鈴鹿サーキットレーシングスクール)出身で、母国凱旋レースを迎える角田裕毅選手をはじめ、世界のトップドライバーが3年ぶりに鈴鹿サーキットに集結します。ご来場いただく全ての皆様にお楽しみいただけるよう、準備を進めるとともに、今後も、世界中のファンに愛される鈴鹿であり続け、モータースポーツ文化の繁栄に貢献できるよう、努力を続けてまいります」
2022.05.17
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鈴鹿サーキットで8月4~7日に開催される『2022 FIM世界耐久選手権(EWC) “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会』のチケットを6月19日(先行販売は6月13日)から販売すると発表
2022.05.12
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2022F1 宿泊の狙い目HOTEL R9 The Yard いなべ鈴鹿まで1時間弱ですが・・・・・
2022.05.10
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#第5戦F1マイアミ・グランプリ 2022年初開催。現地プロモーターとの契約は10年。レースはNFLマイアミ・ドルフィンズの拠点、ハードロックスタジアム周辺に新設された全長5,410mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われる。時差は13時間。日本の方が先に進む。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が優勝。今季3勝目。2位にはチャールズ・ルクレール、3位にはカルロス・サインツが入り、スクーデリア・フェラーリがダブル表彰台を獲得。4位にはセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)。ペレスはセンサーのトラブルで大きくパワーを失い、アタックが制限されていた。カルロスまで1秒差につけていたタイミングでエンジンパワーが低下し2周で約30秒を失ってしまった。角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)は、マシンのセッティングが合わず、12位で終えた。レース概要決勝は日本時間8日(日)28時30分にフォーメーションラップを迎え、1周5,412mのコースを57周する事で争われた。現地マイアミは雲量が多く事前に小雨が降る中、チャンピオンシップポイントを争う決勝は気温30.1℃、路面39℃、湿度60%、気圧1009.4hPaのドライコンディションで開始された。公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。レースでは最低2種類のコンパウンドを使用する義務があり、ミディアムからハードに繋ぐ1ストッパーが主流となった。ウィリアムズ、アストンマーチン、そしてラッセルの計5台がハードを、その他はミディアムを履いてグリッドについた。また、アストンマーチン勢は燃料温度に伴う問題が発生したために、ピットレーンからのスタートを選択した。パドックではバスケの神、マイケル・ジョーダンや音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス、セリーナ・ウィリアムズ、デビッド・ベッカムと言った多くのセレブリティ達が世界最高峰のレーシングドライバー達の戦いを見守った。オープニングラップでは、フェルスタッペンがターン1でサインツに並びかけ2番手に浮上。アロンソはターン2でハミルトンの左リアと軽く接触する場面があったが、4ポジションを上げ、リカルドとミック・シューマッハ(ハース)も各々3ポジションを上げた。逆にメルセデス勢はハミルトンが2ポジション、ラッセルが3ポジションと、揃って順位を下げ、角田裕毅も1ポジションを失い、周冠宇はテクニカルトラブルに見舞われて5周目にピットに入りリタイヤした。フェルスタッペンは9周目のホームストレートでDRSを使ってトップに浮上。その後はルクレールとのギャップをジワジワ広げていった。首位奪還を目指すルクレールは25周目にハードタイヤに交換。レッドブルはカウンターを打ち、翌周にフェルスタッペンをピットに呼んでハードを履かせた。更にその翌周にはサインツとペレスがピットイン。右前輪が入らず、サインツは2秒近くを失った。クリーンなレースが続いていたものの、終盤に差し掛かると立て続けにアクシデントが発生。その渦中で犠牲となったのはガスリーだった。まずは39周目。追い抜きを仕掛けたアロンソがガスリーの右リアタイヤに接触。ガスリーはポジションを2つ落とした。スチュワードはアロンソに非があるとして5秒ペナルティを科した。アロンソはレース後、ガスリーに謝罪した。続く41周目にはランド・ノリス(マクラーレン)がオーバーテイクを仕掛けた際にガスリーの左前輪と接触。バーチャル・セーフティーカー(VSC)を経てSCが導入された。ノリスは右リアを失いリタイアした。第一スティント引っ張っていたラッセルはこれを好機にタイヤを交換。アドバンテージを得た。フリーストップを得た4番手ペレスもミディアムタイヤに交換。オコン、ガスリー、リカルド、角田裕毅はソフトタイヤに交換した。ガスリーは隊列後方に並んだものの、車体の右後方が損傷した可能性があるとしてSC先導中に再びピットに入り、そのままクルマを降りた。レースは残り11周、47周目にリスタートを迎えた。49周目にDRSが解禁されると、5番手を走行していたボッタスがバックストレートでコースオフ。メルセデスの2台が揃ってポジションを上げた。ラッセルはその翌周にチームメイトを交わして5番手に浮上したが、コース外走行に対するペナルティを恐れてか、一旦後退した後、再びハミルトンを抜いて5番手に浮上した。更に54周目には入賞圏内9・10番手を走行していたシューマッハとセバスチャン・ベッテルが(アストンマーチン)ターン1でクラッシュ。両者共にマシンにダメージを負い、シューマッハは辛うじてコースに戻ったが、ベッテルはリタイヤを喫した。
2022.05.10
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MotoGPに現在参戦中のスズキは2022年をもって、MotoGP参戦をやめることを発表。現チーム・スズキ・エクスターには 5/2月曜 チームのすべてのメンバーを集め、2022シリーズをもって撤退するという決定を伝えた。2020のチャンピオンライダーを輩出していただけに残念。p.s.スズキの社長はレース参戦継続を希望していたが、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻による経済不況を理由に取締役会に反対された模様。
2022.05.03
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2022シーズンFIA-F1世界選手権第4戦エミリア・ロマーニャGP決勝レースが4月24日(日)にイモラ・サーキットで行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインを飾り、スプリントと合わせて満額34ポイントを獲得した。フェルスタッペンはポールポジション、全周リード、優勝、ファステストラップのグランドスラムを達成。2位にはセルジオ・ペレスが続き、レッドブルが2016年のマレーシアGP以来、6年ぶりとなる1-2フィニッシュを飾って表彰台の頂点を占拠した。3位にはランド・ノリス(マクラーレン)が滑り込んだ。母国GPのフェラーリにとっては悪夢のような結末となった。カルロス・サインツは1周目に接触事故に巻き込まれリタイヤ。2番グリッドのシャルル・ルクレールは残り10周で単独スピンを喫してフロントウイングとタイヤの交換を余儀なくされ、その後、猛追するも6位に終わった。ジョージ・ラッセルは5位のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)を抑え、11番グリッドからの4位フィニッシュを飾ってスプリントまでの失点を帳消しとしたが、メルセデスのチームメイト、ルイス・ハミルトンはポジションを上げられずに14位と、ポイント圏外でヘルメットを脱いだ。アルファタウリは角田裕毅が落ち着いたレース運びで12番手からの殊勲7位入賞を飾ったが、ピエール・ガスリーは5つポジションを上げながらも12位と、ポイントを持ち帰る事はできなかった。角田裕毅は全セッションで僚友を上回ってみせた。入賞残り3枠はアストンマーチンとハースが分け合った。開幕3戦で無得点レースが続いていたアストンマーチンはセバスチャン・ベッテルが8位、ランス・ストロールが10位でチェッカーを受け、ダブル入賞を決めた。ハースはケビン・マグヌッセンが9位でクルマを降りた。レース詳細決勝は日本時間24日(日)22時にブラックアウトを迎え、1周4,909mのコースを63周する事で争われた。現地イモラは直前に雨に見舞われ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温12.6℃、路面18.9℃、湿度86%、気圧1001.2hPaのウェットコンディションで開始された。全車が浅溝のインターミディエイト・タイヤを履いてダミーグリッドについた。オープニングラップでは2番グリッドのルクレールが蹴り出しで遅れ、最初のブレーキングゾーン、ターン2までにペレスとノリスに先行を許した。ダニエル・リカルド(マクラーレン)はターン2のイン側の縁石に乗り上げた際に挙動が乱れ、アウト側を走行していたサインツと接触。その後方を走行していたボッタスがリカルドに突っ込む事故が発生した。この結果、サインツはターン3外側のグラベルにはまって身動きが取れず、レースコントロールは黄旗を経てセーフティーカーを導入させた。リカルドはピットインを行い最後尾に転落。早々に戦線離脱した。レースは5周目にリスタートを迎えた。再開直後には、フェルナンド・アロンソ駆るアルピーヌA522の右サイドポッドがホームストレートを走行中に破損するトラブルが発生。8番手を走行していた2度のF1王者は7周目にピットに入ってクルマを降りた。1周目に発生したミック・シューマッハ(ハース)との接触が引き金になった可能性がある。オープニングラップで後退したルクレールは8周目のターン1でノリスをパス。3番手に浮上すると、前をゆくペレスに照準を切り替えた。レーシング・ラインが徐々に乾く中、最後尾18番手を走行していたリカルドが18周目にいち早くミディアムタイヤに交換。すると翌周にはベッテル、ガスリー、アレックス・アルボンの3台が続き、雪崩を打ったように全車がC3スリックに履き替えた。ボッタスは右フロントの装着に手間取りタイムを大きくロスした。ピットアウトの際にアンセーフリリースがあったとして、スチュワードはオコンに5秒ペナルティを科す裁定を下した。ラップリーダーのフェルスタッペンとルクレールは20周目にピットイン。ルクレールはペレスの鼻先ひとつ前でコースに戻り、オーバーカットを成功させたかに思われたが、タイヤの熱入れを終えていたペレスに対して成す術はなく、すぐにポジションを奪われた。全車がドライタイヤを履いた第2スティント以降はタイヤマネジメントの必要もあり、ガスリーを激しく攻め立てるハミルトンの13番手争いを除いてレース展開は膠着した。ただし、レースディスタンスの半分を消化した34周目にDRSの使用が許可されると状況が幾らか変化。角田裕毅は48周目のターン1でDRSを使ってマグヌッセンをパス。8番手に浮上した。ペレスとの差を常に2秒以内に保ってレースを進めていたルクレールの流れが一転したのは50周目の事だった。後続に大差をつけた事でフェラーリはルクレールを再度ピットインさせてソフトタイヤを履かせた。だが計画とは異なり一歩及ばず、ルクレールはノリスの後方でコースに復帰。ライバル陣営の動きに対してレッドブルは翌周にペレスを、更にその翌周にフェルスタッペンをピットに呼び、各々にソフトを履かせた。ルクレールは軽々とノリスをオーバーテイクしてペレスへの追撃体制を整えたが、残り10周のバリアンテ・アルタ(ターン14・15)で縁石に乗り上げスピン。車体左側からバリアに衝突し、フロントウィングとタイヤの交換のために緊急ピットインを余儀なくされた。9番手にまで後退した。そんな波乱を横目に角田裕毅は54周目にベッテルを抜き去り6番手に浮上。しかしながら残り2周でルクレールに交わされ7番手に後退した。後方では様々なドラマがありながらも、フェルスタッペンは悠々自適のクルージングでペレスに16.527秒差をつけて堂々のトップチェッカーを受けた。
2022.05.01
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フランツ・トストは「現在、1歩どころか、2歩遅れていと言える」と語る。「したがって、追いつく必要がある。ミッドフィールドは非常に拮抗しており、すぐにアウトになってしまうため、予選のようなミスを防ぐ必要がある。改善しなければ、それは非現実的だ。パフォーマンスと耐久性を改善する必要がある。そうしなければ、それは不可能だ。ただ我々はまだ大きな問題を抱えている」「裕毅には申しわけないことをした。3戦でPUを失うとは思ってもみなかった。彼は数回かなり後方からスタートしなければならないだろう。実際にはそれはまったく計画されていなかったことであり、すでに心配している」
2022.04.29
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2022年 32歳のセルジオ・ペレスは、「今週末、車に戻るのを楽しみにしている。チームにとってオーストラリアでの数日間は複雑だったけど、僕にとっては、ジェッダでのポールと4位に続いて、再び一貫した週末を過ごすことができた」とコメント。「これまでのところ自分のパフォーマンスには満足しているし、メルボルンで今シーズン初めて表彰台に上がれたことは正しい方向への一歩だったけど、そこで止まるつもりはない。チームと僕自身のために毎週そこにいたいし、そこにいる必要がある」「今週末のスプリントフォーマットに向けて、可能な限り多くのポイントを獲得することを目指している。金曜日の予選での良いパフォーマンスが重要になるし、イタリアで再びフックアップしたいと思っている」「今週末は雨が降る可能性があるので、それが一役買うことになるかもしれない。昨シーズンのウェットでのイモラでのパフォーマンスから学び、すべてのエリアで改善を続けていきたい」反面 将来に向けて「3月から12月までで23レースを越えてはならないということはハッキリしている」「F1が発展し続け、成長し続けることは素晴らしいことだ。どこへ行っても見ることができる。ますます街で見かけることも多くなった」「でも、レースが多すぎたら少なくとも僕にとっては悪いことだよ」「今はレースが多いから、僕たちは常に仕事に没頭しているんだ。みんな家族と一緒に過ごす時間がないんだよ」「僕自身、子どもが2人いる。もしカレンダーがこれ以上拡大したら、僕は間違いなくF1に参戦しなくなるだろうね」
2022.04.22
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決勝は日本時間27日(日)26時にブラックアウトを迎え、1周6175mのコースを50周する事で争われた。現地ジェッダは晴れ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温25.3℃、路面28.5℃、湿度58%、気圧1012.7hPaのドライコンディションで開始された。スタートタイヤ選択に関しては、マグヌッセン、ハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグの3台がハードを、その他はミディアムを選択した。注目のオープニングラップでは、フェルスタッペンがサインツをターン2で交わして3番手に浮上。ポールシッターのペレスは堅実なスタートを切ってラップをリードした。ローンチに問題を抱えるアルファロメオC42を駆る12番グリッドの周冠宇はオープニングラップを終えて17番手にまで大きく後退。更に、コース外走行で5秒ペナルティを科されたものの、ピットストップの際に適切に消化されていなかったとして追加でドライブスルー・ペナルティーが言い渡された。それでも最後まで集中力を切らさず、ポイントまであと一歩の11位でフィニッシュした。アルピーヌは序盤からチームメイト同士で激しいポジション争いを繰り広げた。抜きつ抜かれつの攻防が展開された事で、5番手を走行していたラッセルは徐々にギャップを築いていき、後方を走っていたボッタスは漁夫の利を得て13周目にオコンをパス。間に割って入った。ピット戦略で先陣を切ったのはマクラーレン。11周目にリカルドにハードタイヤを履かせた。すると15周目にはフェラーリがペレスへのアンダーカット狙いでルクレールにピットインを指示。これに反応したレッドブルが先にペレスをピットに入れたため、ルクレールはステイアウトした。これがペレスの不運に繋がる。翌16周目にラティフィが前日の予選に引き続きクラッシュ。最終コーナーにクルマを停めたためVSCが導入された。トップ3を走行していたルクレール、フェルスタッペン、サインツがピットイン。ペルスは4番手に後退し、同じ様に直前にピットインしていたガスリーもポジションを落とした。レースコントロールはその後、SCに切り替えた。SCラップ中にピットに入ったカルロス・サインツ(フェラーリ)は、コースへと戻ったところでペレスとサイド・バイ・サイドになった。ペレスは一旦、前に出たものの、コース上での追い抜きと見なされペナルティが科されるリスクがあったため、レッドブルはサインツにポジションを返上するよう指示を出した。レースは21周目にリスタートを迎えた。トップを争うルクレールとフェルスタッペンは互いにファテストラップを連発。3番手サインツを徐々に引き離していった。アロンソは7番手を走行していた36周目のホームストレートで失速。パワーを失ったとの報告に続き、スロー走行でピットへと向かった。その直後の37周目には10番手を走行していたリカルドがピットレーン入口付近でストップ。黄旗が振られると今度はボッタスがピットに戻りクルマをガレージに収めた。混沌とした中盤だった。このタイミングでハードスタート組のマグヌッセンがピットイン。ミディアムに交換してピットアウトすると、その直後にヒュルケンベルグがピットに入りミディアムに。コースへと戻ろうとしたその瞬間、今度はピットレーンが閉鎖された。アロンソがピットまで戻れずピットレーン入口で力尽きた。レースは41周目に再開された。ピット閉鎖に伴い、ハードスタート勢の中で唯一、ハミルトンだけはグリーンフラッグ下でピットストップを行う事となった。再開のタイミングを狙って仕掛けたフェルスタッペンは、42周目の最終コーナーを前にルクレールを交わしたものの、これに続くホームストレートでDRSを得たルクレールに抜き返され、再び2番手に後退した。翌周も同じ展開になる事を防ぐべく、フェルスタッペンはルクレールに追いつきながらも敢えて最終コーナーを前に減速。ただルクレールもフェルスタッペンの狙いは分かっており、同じ様にアクセルを緩めてホームストレートでの追い抜きを阻止した。勝利の方程式は、最終コーナーで接近し、DRSを使ってホームストレートで抜き去る戦術に絞られた。フェルスタッペンは46周目にこれを成功させてターン1で追い抜くと、同じ展開での逆襲を避けるべくファステストを記録してルクレールを引き離しにかかった。だがルクレールも必死にこれに食らいつき、両者一歩も譲らぬ展開に。だが残り2周というタイミングでランス・ストロールとアレックス・アルボンがターン1で接触。これにより黄旗が振られ、セクター1での追い抜きのチャンスが失われた。最終的にフェルスタッペンはコンマ5秒という僅かの差で逃げ切り、今季初のトップチェッカーを受けた。
2022.04.16
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エヴァンゲリオンレーシング 再起動やっぱり 8耐にはこのカラーが居ないと寂しい
2022.04.08
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2022.04.03
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予選2020・2021の状況をそのまま引き継ぐと思いきや、いざ蓋を開けて見ると、各チーム拮抗する中、フェラーリチーム、フェラ-リPUを使用するアルファロメオ、ハースが好調ぶりを見せつける。金曜のFPから ルクレール、サインツ、今シーズンからアルファロメオのエースになったボッタス、また急遽 ハースに戻ることになったエース格のマグヌッセンとタイム計測上位につける。アルファロメオの周、ハースのシューマッハも中段グループに付ける。一方、昨年のチームタイトルを獲ったメルセデスは、バーレーンテストからボディ形状を大幅に変更したW13を持ち込んだ。写真上がシーズン最初のテスト時、下バーレーンに持ち込んだレース用マシン。サイドポンツーンを極力小さくしたマシンに変更した。ところがメルセデスはポーポシグ現象が抑えきれず、タイムを出すどころではなく、トップグループではなくセカンドグループに留まることになる。メルセデスPUを使用するマクラーレン、アストンマーチン、ウィリアムズもパワー不足か、タイムが出ない。相変わらず速いRBPT(ホンダ)PUは、新しいレギュレーションE10燃料にも対応し、ストレートでの最速を誇る。予選結果決勝2022シーズンのFIA-F1世界選手権 第1戦バーレーンGP決勝が3月20日に行われ、チャールズ・ルクレールがポール・to・ウイン。チームメイト カルロス・サインツが2位でチェッカーを受け、フェラーリが2019年シンガポール以来、表彰台の1-2を独占した。決勝は日本時間20日(日)24時にスタート。1周5412mのコースを57周する事で争われた。DRSゾーンは3箇所。現地サクヒールは晴れ、チャンピオンシップポイントを争う決勝のフォーメーションラップは気温24.1℃、路面29.6℃、湿度23%、気圧1010.2hPaのドライコンディションで開始された。オープニングラップではルクレールがホールショットを奪い、優勝に向けて力強い一歩を踏み出した。4番グリッドのペレスはターン1の立ち上がりでリアを滑らせハミルトンとマグヌッセンにポジションを許したものの、10周目のターン4でハミルトンを交わし4番手を取り戻した。シューマッハとオコンはターン6で軽く接触。スチュワードはオコンに非があるとして5秒ペナルティを科す裁定を下した。1周目を終えて角田裕毅は4ポジションアップの12番手。ガスリーも2つポジションを上げて8番手に浮上した。逆にノリスは4ポジションダウンの17番手、ボッタスに至っては8ポジションを失い14番手にまで後退した。次世代マシンは先代よりも明らかに前走車への接近が可能で、コース上の至る所でバトルが繰り広げられたものの、DRSの効果はやや低下したようで、必ずしも追い抜きそのものは容易ではなかった。オーバーヒートやタイヤのマネジメントといった全力プッシュを妨げる要因があった事もこれに拍車をかけた。各車が様子を見ながらレースを組み立てていく中、ピットストップで先陣を切ったのはハミルトンだった。メルセデスは5番手を走行していた12周目にピットに呼び、ハードタイヤを履かせてコースに送り出した。アロンソも同じタイミングでミディアムタイヤに交換した。2番手を走行していたフェルスタッペンは3番手のサインツとともに15周目にソフトにチェンジ。フェラーリ陣営はアンダーカットを防ぐべく、ラップリーダーのルクレールを翌周にピットインさせ、ミディアムを履かせてフェルスタッペンの鼻先ひとつ前でコースに送り出した。これをチャンスを捉えたフェルスタッペンは翌周のターン1で先頭を奪取。だが直後のターン4でルクレールが抜き返した。フェルスタッペンは更に翌周のターン1でもオーバーテイクを決めたが、ルクレールが再びターン4で抜き返した。タイヤは予想以上に保たず、ハミルトンは履き替えたばかりのハードタイヤを早々に切り捨て27周目にミディアムに交換。ソフト、ミディアムと繋いだアロンソも26周目にハードに履き替えた。流れが3ストッパーに傾く中、フェルスタッペンは30周目にミディアムに交換。フェラーリは再びカウンターを打ち、ルクレールにミディアムを履かせた。フェルスタッペンはペースが上がらず、ルクレールとのギャップは5秒にまで拡大。レッドブルは43周目に2台をWストップさせ、それぞれにソフトタイヤを履かせてコースに送り出した。対するフェラーリはサインツのみをピットに入れた。するとその直後の46周目にガスリー駆るAT03のリアから炎が上がり、セーフティーカーが導入された。ルクレールはこのタイミングでピットイン。ソフトを履いて最終盤のスプリントに備えた。SC先導下でフェルスタッペンはステアリングが重いと無線で報告。直前のタイヤ交換でジャッキから下ろされた際にトラックロッドを破損した事が原因で、ステアリングの動きに対してクルマの反応が遅れる厳しい状況に追い込まれた。全車間のギャップがゼロにリセットされ、レースは残り6周で再開された。ルクレールは上手くフェルスタッペンの振り切りトップをキープ。角田裕毅はシューマッハを抜いて10番手、ポイント圏内に浮上した。サインツはトラブルを抱えるフェルスタッペンを見逃さず、54周目にこれを抜き去り2番手に浮上。フェラーリが1-2体制築いた直後、33号車RB18はスローダウンし、惰性でピットへと吸い込まれていった。レッドブルの悪夢は終わらない。今度は表彰台圏内3番手を走っていたペレスが最終ラップのターン1でスピン。パワーを失ってクルマを降りた。こうしてシンレギュレーション下での、初レースはフェラーリ 1-2で幕を開けた。決勝結果
2022.03.27
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MotoGP ホンダのエース マルク・マルケス 前半戦出場不可能か?第2戦 インドネシアのモーニングプラクティスで路面に叩きつけられ、決勝を欠場したマルク。インドネシアGPで発生したクラッシュでは外傷性脳損傷(脳震盪)を起こし、大事にならないよう決勝を欠場し、母国スペインへの帰途の途中の飛行機の中で、視界に不快感がでた。「デジャヴを経験しているようだ。スペインに戻る途中に、視覚の不快感を覚え始めたから、サンチェス・ダルマウ医師を訪れることを決め、新たな複視の症状があることを確認した」とマルク。「インドネシアGPで発生した外傷性脳損傷の後、マルク・マルケスに対して月曜に実施した神経眼科学的評価は、第4右神経の麻痺の再発によって引き起こされた複視の新しい症状を示しています。2021年11月の負傷で再発したものです。この検査の後、定期的な医学的検査による保守的な治療に従うことが決定されました。来週、マルク・マルケスはケガの進展を評価し、レースに復帰するための推定回復時期を予測できるようにするために、新たな検査を受けます」と診察を担当したベルナト・サンチェス・ダルマウ医師。「この症状は、頭部が振られることにより、より一層、症状が悪くなるらしい。なので4月末までは、様子を見ることになるかもしれない」とアルベルト・プーチ監督は話した。
2022.03.23
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日本のモータースポーツの先駆者、”国サン”こと 高橋国光さんが2022年3月16日 お亡くなりになりました。1977年に初めて、お声を掛けさせていただいてから2021年までの44年間、いつも同じ応対をしていただき本当にありがとうございました。鈴鹿サーキットから遠くない、焼肉屋さんで ご一緒させていただいたことは、いまでもハッキリと覚えています。1978 輝いた年1978 JAF鈴鹿グランプリ タイトルホルダーに。アドバンで1999年引退まで エースだった。現役引退後の監督業は、結構厳しかったようで・・・・ここ数年 お会いするたびに、覇気が少なくなっていくようで 心配でしたが・・・・・合掌
2022.03.21
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1960/3/21 アイルトン・セナ・ダ・シルバ(Ayrton Senna da Silva)の誕生日。今 ようやくセナの後継者かもしれないレーサーが出てきた。もし今 彼が存命だったらこんなカナ
2022.03.21
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メルセデスはレース前最終テストに見慣れたサイドポンツーンのないマシンを持ち込んだ。ロスブラウンが提唱したフロアパネルでのダウンフォースは得ているようなので、合法だが・・・。空気の流れが良く、ストレートが従来のモノより 10km上がった。特殊な構造のため、クラッシュはできなさそう。
2022.03.10
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マックス・フェルスタッペンが、レッドブル・レーシングと2028年まで契約を延長したことが発表された。マックス・フェルスタッペンは、最終戦アブダビGPの物議を醸したファイナルラップでメルセデスのルイス・ハミルトンを倒して自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得。レース後、マックス・フェルスタッペンはレッドブルへの“愛”を公言し、「今のところ、移籍する理由はない。一生彼らと一緒にいたいと思っている。彼らがそれを許していることを願っている」と語っていた。マックス・フェルスタッペンの現行契約は2023年までとなっていたが、レッドブル・レーシングは3月3日(日)、契約を5年間延長し、少なくとも2028年まで契約を延長したことを発表。レッドブル・レーシングが少なくとも2028年まで僕のホームでいることを発表できて本当に誇りに思う」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「僕はこのチームを愛しているし、僕たちが長い間進めてきたこの驚きべき旅を継続できることをとてもうれしく思う。僕たちはすでにたくさんのことを一緒に成し遂げてきたけど、それがまだ終わっていないのは間違いない」
2022.03.03
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例年より開幕が遅くなり、公開、プライベートテストとも多く報道されないなか、各メーカー、ライダーとも、順調にメニューをこなす。予定通り2022年型を投入してきたカワサキレーシング。エース ジョナサン・レイ。七連覇を阻まれたため、あらためてマシンの仕上げに慎重になる。チームメイトのアレックス・ロウズも順調に仕上げる。ドゥカティ復帰となるバウティスタは、久々のパニガーレV4を確かめるようなラップを刻む。ホンダほどストレートが速くないマシンの特性をおもいだしながらの走行となる。2021チャンピオンのラズガットリオーグルとヤマハはジョナサン・レイを追いまくっていたが、抜くまでには至らなかった。そんな中 HRCのキャミア監督が、コミッションに対して、「2021シーズン 結果を残してないチームのテストの時間を、無制限に増やしてほしい」とのリクエストを出した。そのホンダも、昨年とは全く違うマシンの仕上がりを見せる。p.s.いよいよジョナサン・レイ 六連覇のTシャツがなくなります【あす楽対応】KAWASAKI WSB CHAMPION T 2020 (JR/BLK) ジョナサンレイ J8901-1633価格:5500円(税込、送料別) (2022/2/26時点)楽天で購入
2022.02.26
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FIAは、2014年から実施されていた、予選Q3に進出したトップ10ドライバーは全員Q2でベストタイムを記録したタイヤで決勝レースをスタートしなければならないというF1のルールを撤廃すると発表。。昨年から導入されたスプリントレースに限っては、このルールが適用されず、全ドライバーが自由にスタートタイヤを選択できた。FIAは2月18日に発表した2022年の競技規則の最新版では、『レーススタート時、予選Q3に進出した各車はQ2でドライバーが最速タイムを出したタイヤを装着しなければならない』という条文を削除した。これによりトップ10に入ったマシンも含め、どのタイヤでレースをスタートするのか、レース前に様々な思惑が交錯することになる。
2022.02.20
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■鈴鹿8耐 第43回大会出場権行使チームリスト ※35チームAKENO SPEED.YAMAHAAstemo Honda Dream SI RacingAuto Race UBE with KEN Racing・YIC・BRB-LINE Racing with TKmCLUBNEXT&HONDA DREAM TAKASAKIGOSHI RacingHonda Asia-Dream Racing with SHOWAHonda Dream RT SAKURAI HONDAHonda HAMAMATSU Escargot RTHonda Ryokuyoukai Kumamoto RacingIWATA RACING FAMILYKawasaki Plaza Racing TeamK’s WORKS RACINGMurayama.Honda Dream.RTNCXX RACING with RIDERS CLUBRS-ITOHSANMEI Team TARO PLUSONESDG Honda RacingShinshu activation project TeamNAGANOSofukai Honda Suzuka Racing TeamS-PULSE DREAM RACINGT・MOTOKIDSTeam ATJTeam BIZENSEIKI Kirimoto Techno WorksTeam de”LIGHTTeam FrontierTeam KAGAYAMATeam KodamaTEAM SUGAI RACING JAPANTeam MATSUNAGA KDC & YSP NAGOYAKITATERAMOTO@J-TRIP RacingTOHO RacingTONE RT SYNCEDGE4413 BMWTransMapRacing with ACE CAFÉYSS Mercury with TKM
2022.02.13
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スーパーバイク世界選手権 ロゴが変わった
2022.02.12
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