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2024.02.16
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「女坑夫」の生き様とは 「火を産んだ母たち」著者と芝居演者がトークセッション 福岡・小竹町

筑豊炭田で働いた女性たちの言葉を残した聞き書き集「火を産んだ母たち」(1984年初版)の

著者井手川泰子さん(90)と、作品を基にひとり芝居を演じる遠藤久仁子さん(69)が

福岡県小竹町でトークセッションに登壇した。

過酷な環境でたくましく生きた当時の「女坑夫」たちの姿は、強く生きるメッセージを現代に伝える。
 筑豊から炭鉱の火が消えて半世紀近く。

「掘った石炭は積まにゃならん。産んだ子は育てなならん」と、

相次ぐ坑内事故におびえながらも真っ暗な地底の坑道で過酷な労働に耐え、

子を育て、必死に生きた女性たちの汗を、作品はつづった。
 井手川さんは旧小倉市(現北九州市小倉北区)生まれで鞍手町在住。

訪ね歩いた「女坑夫」たちは80人以上。多くが80歳を過ぎていたという。

漬物や焼き魚を持ち寄ったり、歌って踊ったり…。みんなつらい過去を笑い飛ばしてみせた。

学校にも通えなかったが、

「『恥ずかしい』という人は誰もいない。堂々とした姿に心を打たれた」と振り返った。
 遠藤さんは鞍手町出身。現在は

京都市で劇団「二人だけの劇場 セザンヌ」を主宰する。40年もがきながら劇団を続ける中で、
井手川さんの作品が心の支えになった。

「筑豊に生まれたことを誇りに思う。私の生きざまとして作品を大事にしたい」と力を込めた。
 井手川さんと練った芝居の脚本は全て筑豊弁。2年前の初演以降、公演は京都や筑豊などで30を超える。
 井手川さんは現在90歳。

「あと2、3年生きられるかどうか」としながらも、

「私には、今はもう聞くことができない話を聞いた責任がある」と言明。不登校、自傷行為、オーバードーズ(医薬品の過剰摂取)…と若者たちが生きにくさから逃れようとする現代社会に、

「女坑夫」の姿を「後へ後へと伝えていくべきだ。何かの形で多くの人に伝えていきたい」と願った。
 そうした思いを継ぐ遠藤さんは

「現代の人たちは助け合いの精神が薄れ、暗い闇の中に入っていこうとしている。
(炭鉱で働いた女性たちが)地の下の闇の中でどう支え合い、立ち上がったのか知ってほしい」と
した上で、「一生を懸けてこの作品を芝居で伝えていく」との決意を示した。
 トークセッションは直方市の「劇団やしゃぶし」が11月25日、
小竹町勝野の「絵本館木のうた」で主催。当時の「女坑夫」を
体当たりで演じる遠藤さんのひとり芝居も披露された。





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最終更新日  2024.02.16 18:12:05
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