世界の潮流とは裏腹に 日本で規制緩和が進む農薬がある。ネオニコチノイド系農薬(ネオニコ農薬) だ。世界中でミツバチの大量死を引き起こした。
ネオニコ農薬とは、ニコチンと似た働きをする農薬との意味で、その特徴は「浸透性」にある。 普通の農薬であれば、表面を洗うことで農薬を除去できるが、浸透性農薬の場合は内部にしみ込んでいるので洗っても落ちない 。
東京女子医科大学東医療センターの平久美子医師は、国産果物や茶を多めに摂取すると中毒症状に達し、手の震えや物忘れ、不整脈、食中毒を起こすと指摘、 「日本の食品残留基準値が欧米に比べ“ケタはずれに高い”ことが問題」 であるとした。
さらに東京都神経科学総合研究所の木村―黒田氏は、 ネオニコ農薬が「胎児や小児などヒト発達期の脳の正常な発達に影響を与える」との研究論文 を科学雑誌に発表している。
農林水産省は「ネオニコ農薬はイネのカメムシ防除には重要」「人や水生動物に対する毒性は弱い」との見解を変えていない。
さらに農 水省は、'13年にネオニコ農薬の基準を大幅に緩和、3ppmだったホウレンソウの残留基準値を40ppmに、0・02ppmだったカブの葉を40ppmに変えた。
「体重16キログラムの子どもがホウレンソウ40gを食べただけで急性中毒になる」 と抗議したが、農水省は「農薬を使う以上、効果がないと意味がない」との考えを示している。
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