アビガンは「希望」となるか
「 我が国が開発したアビガンについては、すでに2000例以上の投与が行われ、症状改善に効果があったとの報告 も受けています。希望する患者の皆さんへの使用をできる限り拡大にすると共に、 可能な限り早期の薬事承認を目指すべく努力 をしております」
4月27日の衆院本会議で 安倍首相 、新型コロナウイルスの治療薬としての早期正式承認を目指す意向を示した抗インフルエンザ薬「アビガン」。
安倍首相はさらに、アビガンが新型コロナウイルスの治療に効果があるとの立場から、治療薬としての使用拡大に向けて次のように表明した。
「観察研究の仕組みの元、 希望する患者の皆さんへの使用をできる限り拡大していく考えです。そのためにアビガンの備蓄量を現在の3倍、200万人分まで拡大します 。国内での増産に必要な原料の生産には各地の企業が協力を表明してくださっています」
なお、 政府は早い段階でアビガンの可能性に目をつけていて、2月の段階で約45億円をアビガンの研究や感染症研究に対応する施設の整備などに投じていた。
あらゆる薬には副作用が存在し、アビガンもその例外ではない。アビガンは動物実験で催奇形性(胎児に奇形を生させてしまう性質)が確認され、ゆえにインフルエンザ治療薬として使う場合も妊婦への使用が禁じられている。
関係者は「アビガンが一時的に効いても、サリドマイドみたいに薬害が出てしまうと、将来にわたって禍根を残す」として、承認プロセスは慎重に行わなければならないと語る。別の関係者は「 厚労省 は、薬害エイズ事件の歴史があるからDNA的にかなり慎重なんだよね。慎重になりすぎな部分もあるんだけど」と解説する。
アビガンが新型コロナウイルス感染症の治療に功を奏するかまだ確定的には分からない中で、安倍首相がアビガンへのこだわりをみせるのは「政治的な賭け」
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