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2005/07/26
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カテゴリ: Taku
台風も夜遅くおさまって来た。


目を疑った。
数メートル先の店の灯りに照らされて・・・彼女が居る。
それも、変な男に絡まれて抵抗してる。



思わず男の顎をブン殴って彼女を連れ出した。
困った顔してる・・・ひょっとして、これはカレシ?
ただの痴話喧嘩?



何が何やら解らない風の彼女の上腕を掴んで確保しながら歩き出したところで、「アリガト」と・・・よかった・・・でも、これじゃさっきの男と50歩100歩・・・拉致と変わらないか・・・「この間の店に行こうか」・・・やっと彼女が笑った。


マスターがこっちに気付いて優しそうな笑顔を見せた。
台風で客足サッパリで、早仕舞いのつもりだったそうな。
「Cinderella Libertyね♪」と片方の眉を上げてニヤリと笑う・・・いや、そう云う関係じゃないんだけど・・・12時まではまだ1時間以上は有る。



マスターと3人で飲んで楽しかった。
「もうオフだから、今日はオゴリだよ」と、マスターは自分のバーボンのボトルを出して来た。
彼女には烏龍のチェイスも。

今日の出来事の経緯を聞いて、なんか・・・やっぱり僕はあそこで彼女を拉致って正解って感じ?(笑)
フルフルと笑う度に「ノンブル・ノワール」が香る。
マスターも興味の的のようで、「何処で買ったの?」と聞いていた。
実家のタンスの中にしまってあった昔買ったもの・・・との事だった。
長い時間密閉したタンスの中で揮発して、タンスの中の服に染み付いたものらしい。

時々使っていた「アンテウス」のレザーと白檀などの残り香もまじってると言う。

香りには詳しく無いのであんまし細かい事は解らないけど、「アンテウス」と聞いてそこでやっと気付いた。
何処か同類のように惹かれるのは、表に香る「ノンブル・ノワール」の下に・・・生活空間に有ってアタリマエのSidの匂いが隠されてたからなのか?!
一人でクスクス笑い出した僕をキョトンと見る彼女。
彼女に興味を持った理由・・・それが身内意識からだったのかも知れないと思うと、たまらなく可笑しかった。


それまでシャネルって、女のブランドだと思ってた。
羊の皮を被った狼みたいな一筋縄では行かない男。
力強い存在感を秘めた香りは寡黙な彼に良く似合っていた。

途中、カップルが「いいですか?」と入って来たが「看板なんで・・・ごめんね。」とマスターは断わった。
僕達はどうやらマスターに気に入られてるらしい。
昔の話に華を咲かせるノリが気に入ってるみたいだ。
「ラヴ・マシーン」が好きだったと云う彼女の為に古いレコードをかけてくれた。
だけど、‘彼女の為‘と云うより自分も聞きたかったのか踊りたかったのか・・・少しおどけて笑いながら狭い通路で昔見た事の有るステップで踊りだした。
そしたら、彼女もそれがさもアタリマエで有るかのように、全く同じステップで踊りだした。
「懐かしいねぇ~ハマノリじゃん!・・・貴方一体いくつなの!」
「多分マスターより下。」そう笑う彼女は本当に年齢不明なコだった。





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Last updated  2005/08/07 09:37:17 PM
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