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2005/08/08
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カテゴリ: 亮
大掛かりなハウスクリーニングの後、車が盗難に逢い・・・どうも出費が続き、今度は屋敷の工事決定。
家具類はともかく・・・仕切り壁の一部が崩壊してるし、窓も枠ごと入れ替えだけど・・・明日は客が来るってのに外壁の一部も損壊。
アンティークの1枚板のオーク材の扉は、芯を入れて張り合わせ補修すべきか丸ごと取り替えるべきか迷うところ。
すぐ発注すべきか・・・直してもすぐにまたブチ壊されてはたまらないので・・・事が落ち着くまで放置すべきか大いに迷う。



こんな事態は初めての事だ。
Sidは暴れたり怒鳴り散らすような事はかつて一度も無かった。
感情的になった処なんて一度も見た事が無い。
機銃掃射のストームの中、一種のトランスと云うかナチュラルハイと云うか・・・通常の神経なら異様な興奮状態に陥るものだが、ヤツは常に冷静だった。

誰もが死ぬのは怖い・・・ 自分に弾が当るのを避けながら盲滅法フルオートだ。
その結果、撃たれた相手の多くは複数の弾に射抜かれのたうち苦しむ。
俺には解る・・・Sidはそれを見るのが嫌いなのだ。
小隊全員がM16A2フルオートで応戦するものを表情も変えず3連バーストで確実に射手の頭だけを射抜いて行った。

内臓は露出し大量の出血に生きられる見込みが皆無なのに無意味に苦しませるのと、確実にスナイプするのと・・・一体どっちが本当の意味で残酷なのだ。



少なくとも、ヤツは常にワンバイワンで応じていた。
援護は無いに等しく、ワンバイワンにならざるを得なかった。
相手に引導を渡す為に、自分の身を投げていた。

もしかしたら、孤立無援の方がやり易かっただろう・・・背後から味方の流れに当っては・・・いや、あれは流れでも誤射でも無く間違いなく狙ったものだ。
至近距離から2発喰らって大量に出血しながらも援護を続けた。
その時でも、ヤツは厳しい顔つきで相手を一瞥しただけで全く動じず味方の援護だけを続け報復しなかった。
報復はしなかったが、撃った当事者はその場で発狂した。
立場は変わらなかったが、流石に以後は直接的な危害を加えて来る馬鹿は居なくなった。


それだけ冷静なヤツが何故あんな風になるのか?
いや、一度だけ感情を剥き出しにした出来事が有った。
女に刺されたのだ。

Sidは倒れ込まれたか抱き付かれたかしたのだが、女が走って逃げた直後立ったままのヤツの腹には何処で拾ったものか銃剣がパーツごと突き立っていた。

腰までの草叢を逃げる女は背後から一斉射撃を喰らい、とどめはランチャー・・・即死だろう。
その爆発の瞬間、もの凄い叫び声をあげSidは失神した。
残酷な死なんて掃いて捨てる程見てきたのに、女子供の死にも飽きるくらい立ち会って来たのに・・・
こんな事は初めてだった。

チームの仲間は‘激痛によって叫び失血による失神‘だと思っていたが、血を分けた者にしか解らない。
精神的な打撃によるものだとは。



一体、何が彼をこんな風にしてしまうのか・・・静かにTakuの話を聞いている無表情な顔の裏側は全く読む事が出来なかった。
そのコを運転席に座らせた話の時には、Takuも俺も・・・若干引きぎみだったんだけど・・・暴れ出すんじゃないかと・・・そんな事は一切無く、結局あの荒れた原因は分からなかった。

おかげで、あまりに退屈で・・・途中でうたた寝してしまった。





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Last updated  2005/08/18 10:26:35 PM


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