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ボックスアート
ゲームボード(クリックで拡大)
プレイヤーボードなど
デザイナーはStefan DorraとRalf zur Linde。Stefan Dorraは「ペルガモン」や「エル・パソ」のような中量級ゲームから、「ランキング」みたいなパーティーゲームまで作ってる。BGGランキングでは「フォーセール」と「メディナ」くらいしか目立たないが、日本じゃファンが多い印象。Ralf zur Lindeは、1人で作ったのは1993年の「Zankapfel」だけで、あとはいろんな人との共作のみ。「ランキング」以降は4作連続でStefan Dorraと組んでる。ご意見番みたいな人なのかねえ。
プレイヤーは入植者。明確な設定はないが、中世ヨーロッパ風の世界が舞台。何しろ入植者なので、城塞都市の外側にある広々とした荒野に道を延ばし、家を建て、市場を設立していく。そのためには木材、石材、砂、そして市場で売る穀物が必要なので、それらを入手してきてくれる労働者を雇う。彼らを使って資源を手に入れ、その資源を使って建設などを行って得点を稼ぐ。誰かが規定得点に到達したら、そのラウンドを最後までやってゲーム終了。労働者の種類ごとに、一番多く持っている人がボーナス得点を得て、最多得点プレイヤーの勝ち。
手番が来たら、プレイヤーは自分のプレイヤーボード上にある駒を時計回りに好きなスペースまで移動させ、そのスペースに対応したアクションを実行する。これを2回連続して行ったら次のプレイヤーの手番となる。
プレイヤーボード上側には、労働者タイルを置くためのスペースがある。このスペースは8カ所あるが、労働者タイル1枚には労働者が2人描かれており、2スペースを占有する。各労働者には番号が振られており、この番号が左から右へと昇順になるように置いてあるとのちのちいいことがあるので、タイルの置き方にはちょっと頭を使う必要がある。
労働者タイルが置かれているスペースに駒を移動させたら、その労働者が生産する資源が得られる。木こりなら木材、採石夫なら石材といった具合。ここで面白いのは、駒が止まったスペースの労働者だけでなく、「その移動中に通過した同種の労働者」からも資源が得られるということ。たとえば城にあった駒を、労働者スペース右端にある採石夫の上に移動させたとしよう。他に採石夫がいなければ石材駒を1個しか得られないが、途中通過したスペースに他の採石夫が3人いた場合、合計で4個の石材駒を得ることができる。4種類ある資源はどれも必要なので、各労働者をある程度は持っておきたいが、あまり均等に持ちすぎても1アクション当たりに得られる資源駒が少なくなる。状況に応じて、必要な資源が多く得られるように労働者を雇用したいところだ。
プレイヤーボード下側には、資源獲得以外のアクションを行うスペースがある。「商館」では労働者を雇用(労働者タイルを購入)したり、資源を購入/売却したりできる。労働者タイルは空きスペースに置くことも、既存のタイル上に重ねて置くこともできるので、不要になった労働者はどんどん切り捨てようw また、ここに駒が止まった時点で、自分の労働者の番号が昇順に並んでいると1金のボーナスがもらえる。
「建設管理所」では、資源を支払って道路、家、市場を建設できる。これがメインの得点手段。ゲームボードは三角形のスペースに区切られているが、その頂点にそれぞれ数値が書かれている。道標なら置いた場所、市場なら置いた場所に隣接する場所、家ならその三角形の頂点のうち空いている場所に書かれている数値分だけ得点となる。資源を支払える限り、建設は何回でも行えるので、先に家を建てて空いている頂点から得点し、そのあと道や市場を建ててさらに得点するといったこともできる。
「製粉所」も似た感じで、既存の市場に小麦粉袋タイルを置くことで、そこに隣接する頂点2つから得点する。さらに1コインも得ることができる。このゲームにおける1コインの収入は貴重なので、チャンスは逃さないようにしたい。
最後に「城」。ここがひどいw プレイヤーの駒は城を通過することはできず、いったん止まらなければならない。その時点で、コインを含む任意の資源を計4つ以上持っている場合、3つになるまで減らさなければならない! つまり、序盤にため込んで後半どばっと使う、といったプレイは不可能だ。駒を1周させる前に、その周回で得た資源をできるだけ効率よく使わなければ、あとは城主にカツアゲされるだけだw
さらに、城主が奪うのは余剰資源だけではない。なんとせっかく雇った労働者まで1人連れて行かれてしまう。プレイヤーは任意の労働者スペース上にカバータイルを置く。この労働者はもういないものと見なされる。その時点でいらない労働者を放棄することになるが、雇用してから城までのあいだに資源を得ることはできないので、ちゃんと考えて労働者タイルを購入しないと1回も使わずに城主に奪われることにもなりかねないw ゲームボード上で何を建設すべきなのか、そのためにはどの資源が必要なのか。1周ごとに正確な判断を下さなければならないだろう。
誰かがプレイ人数に応じた得点に達したら、他プレイヤーもあと1手番(2アクション)ずつプレイしてゲーム終了。各労働者ごとに、一番多く持ってるプレイヤーは+5点(引き分けならその全員が+2点)。このとき、ゲーム中に獲得できるボーナスタイルを持っていると、対応する労働者の人数がその分多いものとして計算できる。ボーナスタイルはゲーム中にも何回か勝利点をもたらすので、できるだけ優先して確保したい。
ふーむ。拡大再生産かと思いきや、どうも厳しい資源をヒイヒイ言いながらやりくりするゲームのようだ。何しろ城の縛りがきつすぎるw 1周ごとに労働者タイルを買ったとしても、城で1人減るので、1人ずつしか増えない。そもそもそんなに買ってられないだろうし。資源もため込めないから、細かく建設していくゲームなのだろう。アクション選択は各自のプレイヤーボード上でやるので、やりたいアクションを他プレイヤーにブロックされるということはないが、「ここで道作らないと資源が腐ること確定だが、そうすると次のプレイヤーが家を建てられるようになり、大量得点を許してしまう……ぐぬぬ」というようなジレンマがあるのかもしれない。
どんな感じのゲームになるのか、本当に予想がつかない。アクション選択の自由度はあるが、その分城でストレスを感じそうな気もする。「ペルガモン」のような、「つまんなくはないけどそんなに盛り上がりもしない」感じもする。逆に、長期的な計画を立てて最高の効率で駒を1周させ、うまいことアクションを実行できたら脳汁あふれるといったゲームなのかもしれないw
こればっかりは遊んでみないと分からない。パブリッシャーがeggertspiele/Pegasus Spieleなので、国内流通は間違いないだろう。機会があったらプレイして、どんなゲームなのか確かめていただきたい。
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