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2014.05.28
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カテゴリ: 和訳

ボックスアート
ネヘミヤボックスアート.jpg

 デザイナーはポーランドのŁukasz Woźniak。日本では非対称2人専用ゲームの「キング&アサシン」や、地味ながら玄人好みの株ゲー「メルクリウス」が流通してる。2014年時点で弱冠25歳の若手デザイナーだ。パブリッシャーは「マグヌム・サル」「バルト海」「サマーリゾート」を出してるポーランドのGry Leonardo。これまでどちらもポーランドをテーマにしたゲームをいくつかデザイン・リリースしてきたが、今回は毛色を変え、聖書の時代のイスラエルが舞台だ。

 「ネヘミヤ」とはバビロン捕囚からの解放後、エルサレムの再建に尽力した人物の名前。「ネヘミヤ記」は旧約聖書中の一書となる。詳しくはウィキペディアの「 バビロン捕囚 」の項を見てもらうとして、プレイヤーは解放されたユダヤ人の有力者となり、破壊されたエルサレムを再建するために協力する。とはいえ、私利私欲とまったく無縁とはいかないのが人の身の悲しいところで、各プレイヤーは他プレイヤーより再建に貢献して歴史書に名を残そうとすることになる。

 エルサレム再建中の仕事は「神殿の再建」「市壁の再建」「町の警備」の3種類。これらを表す影響力ボード3枚を並べて置き、その下に仕事カード(3つの山に分かれてる)を4列4段(2/4人プレイ時には5列4段)に並べて置く。各プレイヤーはついたての内側に労働者駒、影響力駒、初期資源を置いてゲーム開始。

ネヘミヤ準備状態.jpg


ネヘミヤついたての内側.jpg
 プレイ中のついたての内側。勝利点トークンと城門カードがある。

 ゲームは3ラウンドプレイされ、そのあいだ、各プレイヤーは手番のプレイを繰り返す。各ラウンドは対応する仕事カードの山がなくなるまで続く。手番プレイヤーは「仕事カード上に労働者駒を置く」か、「すでに仕事カード上にある労働者駒を使う」のどちらかを行う。

 最初は誰も1個も置いていないので、当然1手番目には労働者駒を置くことになる。置くときには仕事カードの任意の列を選び、その列で一番上にある空いているカード上に置く。このため、選択肢はだいたい4つか5つになる(全部埋まってる列があれば選択肢は減る)。このとき、労働者駒は立てて置く。この駒の向きが重要なので適当に置かないようにw

 2手番目以降、すでに置かれていて“立っている”自分の労働者駒が仕事カード上にあれば、そのうち1個を使ってカードの効果を発動させることができる。

ネヘミヤ仕事カード.jpg
 仕事カードの例。左上と中央上の2枚は、発動させると木材駒2個や3金を得られるもの。カードの下段中央に矢印があるものは、左側のコストを支払うと右側のもの(城門カードや勝利点)を得たり、示されている影響力ボード上に影響力駒を何個か置いたりできる。労働者駒の位置を入れ替えたりするトリッキーな効果を持つものもある。

 使われた労働者駒は疲労し、横倒しになる。そしてここがこのゲームの肝だが、その労働者駒と同じ列の上段に、疲労した労働者駒が置かれてるカードがある場合、それらのカードを何枚でも使うことができるのだ。ただし、それが他プレイヤーの疲労した駒である場合、相手に1金を支払わなければならない。自分の疲労した駒ならタダだから、選びたいカードが複数ある場合には、できるだけ自分の他の駒がある列を選んだ方がいいだろう。

ネヘミヤプレイ風景.jpg
 この状況で赤が左から1列目、上から3段目にある自分の労働者駒を使った場合、まず1金を支払って神殿ボード上に影響力駒を1個置ける。そのあと、同列上段に疲労した青の駒が2個あるので、青に2金支払えばストックから2金(一段目のカードの効果)と木材駒1個(2段目のカードの効果)を得ることができる。差し引き木材駒1個の得だ。

 さてこうなると、列の上の方に駒を置いたプレイヤーは「使われるの嫌だから、この駒はできるだけあとで使おう」と考えるだろう。しかしそうも言っていられない。ある列の一番下にある労働者駒が使われると、その列の仕事はすべて終わったと見なされ、その列の全カードが交換になってしまうのだ。それらのカード上に置かれていた労働者駒は、たとえ立っていても(つまり仕事をしていなくても)プレイヤーの手元に戻されてしまう。上の例では、青が左から2列目の最下段にある自分の駒を使った場合、黄の駒1個と赤の駒2個は何もしないうちに各プレイヤーの手元に戻される。完全な手番損になるのだ。「あとから来た奴が仕事終わらせたんだから、当然その前に来た奴らも終わらせてるだろう」というずさんな管理のたまものだw

 こうしてアクションを繰り返していき、ある山のカードが尽きて補充ができなくなったらラウンド終了。3枚の影響力ボード上にある駒の数を比較し、順位に応じた点数を得る。

ネヘミヤ影響力ボード.jpg
 3枚の影響力ボード。プレイ人数と順位に応じた得点が左側に書かれている。

 3ラウンドプレイしたらゲーム終了で、城門カードとか残りの資源から追加得点を得て、最多得点プレイヤーの勝ち。


 ちょっと似たゲームを思いつかないので、どんなプレイ感になるか、あまり想像できない。場には16または20枚の仕事カードが見えているが、自分で選べるのは各列最上段の空きカードだけ。自分だけで1列埋めて、上から順に発動させられれば最高だが、まあそんなうまくはいかないわなw 未使用の駒を3個並べた状態で最下段に他プレイヤーの駒が置かれたら、高い確率で2個は発動できないまま手元に戻ってきてしまう。最下段に誰が労働者駒を置き、それをいつ発動させるかのにらみ合いになるんじゃなかろうか。当然、出てくる仕事カードの順番やその並び順も、判断に大きな影響を与えるだろう。

 なじみの薄い(たぶん)宗教テーマだがその色は薄い。得点手段も影響力ボード上でのマジョリティ、城門カードの獲得、仕事カードによる直接入手といくつかあるので、複数の戦術が取れそうな気もする。未知数ながら、一度はプレイしてみたいゲームだ。

BGGの和訳ルール





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Last updated  2014.06.13 09:25:25
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