2004年03月01日
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海外にはチップという制度が健在ですが、
日本では、「サービス料」なる不可解な料金が、合計飲食料の10%などと問答無用で乗せられていたりします。

チップやサービス料というのは、提供されたサービスについて、サービスを受けた人が、サービスの質によって、金額を決めて支払うものですが、払う人の自由意志、というのが基本です。

よいサービスをしてくれた従業員にはチップがはずむ。
提供したサービスがよければ、それがダイレクトに報酬として跳ね返ってくる。

海外のサービス業従事者には、チップで稼ぐためによいサービスを提供しよう、といったインセンティブが働きます。

日本のサービス業は、世界で誇るべき質のある産業ですが、「あの人のサービスがすばらしいから、あの人に報いたい」と思っても、すぐにその人に報いることはできません。

チップがないことによる利点もありますが、感謝の気持ちを表す場としてのチップというのも悪くないと思います。

日本でも素敵なサービスをしてくれた人には、十分に報いたいのです。


これまでは、モノを買ってもらわなければ、いくらよいサービスをしてもお金はもらえませんでした。

サービスはモノを買ってもらうための「おまけ」だったわけです。
逆に、「モノ」の値段に隠れた「サービス」の値段(コスト)が組み込まれているのです。
(サービスコストがタダと思っている人は意外と多いんですよ。世の中にタダなものはありません。)


サービスをモノの付属物ではなく、サービスはサービスとして対価を払うようになってくれば、現在のサービス業はもっと変わってきます。

これからは、売っているモノはよくない「営業マン」でも、教えてくれた情報や、ソリューションがよければ、モノは買わなくても、そのサービスに対してお金を払う。
そんな時代が来ます。

「タダ」だったサービスについても、サービスに応じて値段がつくようになれば、日本もモノ依存の社会ではなく、サービス主体で経済が成り立つ成熟した社会になっていくでしょう。

日本では、サービスと水はタダ、と言われていますが、水についてはおいしい水を、ガソリンより高い値段で買っている、ということについて違和感がまったくなくなってきました。
10数年前からは考えもつきませんでした。

10数年後はサービスに対する考えもずいぶんと変わっているでしょう。また変えていかねばなりません。






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最終更新日  2004年03月01日 23時50分17秒
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