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2006年06月15日
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カテゴリ: その他
こんにちは、2軍コンディショニングコーチの小山です。


「implinting」 という言葉がありますが、これは 「刻印付け(刷り込み)」 とも呼ばれ、鳥の雛が生まれて初めて見た「動くもの」を親だと思い込んでしまう現象です。
雛は一度その「動くもの」を親だと思ってしまうと、たとえ後に本物の親に会ったとしてもと親だと思い直すことはありません。
「implinting」は、孵化後16時間前後が最も起こりやすいと言われていて、それを過ぎてしまうと刷り込みは起こらないそうです。
そして、その16時間前後という限られた時間を 「臨界期」 といいます。
つまり「臨界期」とは、あることを学習するのに最も適した時期がありますが、その時期を逃すともう学習が不可能になってしまうことを言います。


これに加え、人間はそれぞれ 「敏感期」 という、動物にはないある一定の時期を持っています。
これは、あることを学習するのに最も適した時期があり、「臨界期」と異なり、その時期を逃しても効率や能率は下がりますが学習が可能であるということを言います。

そして、何と言っても臨界期や敏感期を過ぎた場合においても人間性の回復が確認された事例があります。
1790年代にフランスの山奥で発見されたアヴェロンの野生児や、19世紀中頃にドイツで発見されたカスパー・ハウザー、1920年代にインドで発見されたアマラとカマラ(狼に育てられた)などが代表的なものですが、彼ら彼女らは、言語や読み書き、そして愛情表現が全くと言っていいほど出来ませんでしたが、養育期間を与えられたことで皆ある程度の能力を獲得したそうです。

「三つ子の魂、百までも」 という諺があります。これは、感受性の強い幼児期に育んだものは、その後年齢を重ねてもそうは変化しないということです。
確かに、脳組織が幼児期に獲得した神経回路が、大人になっても大半を占めると言われています。
しかしながら、これはあくまで大半を占めるということであって、3歳までの教育が全てというわけではないのです。前述した内容からも、人間には動物とは異なり 「発達の可能性」「発達の可塑性」 が無限大であるということが伺い知れます。
指導や教育を行う上で、これは非常に重要で、決して忘れてはならないことです。
何度注意しても言うことをきかない子がいたとしても、簡単なことを何度おしえても出来ない子がいたとしても、決して投げやりにならず、諦めず、根気よく接してあげる必要があります。


何だかコーチングの話というよりも教育チックな内容になってしまいましたね。

そういえば4年前の今頃(日韓ワールドカップ開催時)は教育実習中だったなあと、しみじみ思い出しながら書いてみた今日この頃です。

関場さん@フルスタ
写真は、フルスタで試合観戦中の 関場さん(33歳独身) の後ろ姿。





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最終更新日  2006年06月15日 15時47分58秒
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