継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

2008.07.20
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今週のゲストは小泉政権下で竹中平蔵大臣のブレーンとして活躍した元内閣参事官の高橋洋一さん、現在は東洋大学教授をされており、新著「霞ヶ関埋蔵金男が明かすお国の経済」の宣伝も兼ねて登場です。
・高橋さんの埋蔵金発言を解説したブログ;
http://mojimojisk.cocolog-nifty.com/miz/2007/12/by_4d95.html
・霞ヶ関埋蔵金男が明かす「お国の経済」;
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032071937&Action_id=121&Sza_id=A0&Rec_id=1008&Rec_lg=100807

その前に先週のゲスト、広淵升彦さんについても一言。
先週は法事で下関に帰る予定だったので番組は予約しました。それを戻ってきて月曜日に聴いて面白ければアップしようと思っていましたが……。

最初に「テレビ朝日ニューヨーク、ロンドン両支局の初代支局長」と紹介されたところで期待半減、そしてソ連時代のスパイ活動に関するつまらないジョークに引きました。そんな僕の心を知ってか知らずか、キッシンジャー博士の話を竹村さんが始めたところでMDがストップ、どうやら録音にミスがあったようでそれ以上聴くことができませんでした。

さて今日のゲスト高橋さんは、一時期マスコミで話題になった(最近は下火であまり聞きませんが)埋蔵金問題の火付け役ということで、竹村さんもその本質を正します。



「ええ。この埋蔵金ですが、財務省が隠したと言われますが本当は全然隠していない、予算書という公式な書類にちゃんと載っているのです。ただこれは1000ページもある数字が羅列された書類で、マスコミも政治家も読んでいないのです。でも数字ですからごまかしがなくて読める人が読めば全部分かってしまうのです。実は4年前に経済財政諮問会議にもこの数字は出しているのですが、埋蔵金という名前がなかったので注目を集めませんでした」

「埋蔵金議論が出てくる背景に国はGNPを上回る借金を抱えているので税金を上げなければどうしようもない、いやその前に手持ちのお金でまだ何とかなるはずだ、というのがあるが、日本政府は確かに借金も多いが、資産も持っているのではないか」と竹村さん。

「負債の定義がいくつかあるが、政府のバランスシート(これも高橋さんたちが作り始めたそうです)でみると負債は800兆円、資産が500兆円で差額300兆円はGDPからすると決して大きすぎるものではない。ただ上昇しつつあるのは要注意」

「この資産をうまく売れれば財政も楽になるのだろうが、安く売るとまた問題か」

「少々安く売っても国が持っているよりまだまし。民間で活用して利益が出れば売却額にプラスして税金が入るのです」と高橋さんは徹底的な民営化論者のようです。厚生労働省が年金財源で作って多額の損失を出し、二束三文で売り払ったグリーンピアなどもうまく運用してもらえれば得、と語ります。でも現実には立地条件に恵まれないところが多く苦しい様子。

高橋さんはどうやら「損切り」の考えのようですが、国民からすれば自分たちの年金をつぎ込んで作った資産を安く第三者に売る、それは一時的とはいえ、国民に損をさせて第三者(と官僚)を儲けさせているという不公平感だと思います。金融、資本の論理だけで割り切れない感情論、複雑なものです。
比較的理解が得られやすい案件としては都内の公務員宿舎を売却して高層ビルを建て、土地の利用効率を上げて利益を出すものがありそうです。

これらのメリット計算をきちんとして公表したらいいのでは、と竹村さん。

「既に試算はできているのだが、やはり官僚たちに不利になることなので進まない。日本政府の資産500兆円はGDP比率としては世界でもきわめて高いもの。日本は負債も世界一だが資産も世界一。

この資産の中でも不動産は100兆円くらいで、流動性の高い金融資産、特殊法人への貸付金が年金を筆頭に多い。無駄な特殊法人を整理することでこれらの貸付金を回収できればメリットは大きい。

例えばUR(昔の住宅公団)は終戦直後の住宅需要に民間だけでは応えきれない時期には非常に有効だったが、現代では民間と競合して無駄が発生している。政府が住宅政策をするというなら特殊法人は廃止して直接、個人に補助を与えればいい」どうやら高橋さんは徹底的な民活論者、それであとで出ますが、竹村さんの国家ファンドにはやや否定的です。


「そんな時に増税をやると政府は潰れる、それよりやることはもっと他にあるんじゃないか」

「短期的にはこれで増税は避けられるだろうが、長期的には増税も必要。でもそれには納得してもらえる手順が必要。しかし、もし私たちが提案する手法がうまく行けば増税は不要になるかも」と高橋さん。
住宅公団の民営化だけで数兆円はバランスシートが改善できるそうです。

ここで竹村さんが「国家ファンド」の話を切り出します。
国会議員の中でも認識が深まっているが、これはどうか?と問います。高橋さんは国家ファンド=ソブリンウェルスファンドと言い直してから話を始めます。


「じつはそういうものは既にやっている。そのうち一番大きいのが年金で、150兆円も徴収している保険料の一部を政府は運用しているのです。国民からみると、お上に預けて運用してもらっているようなもの。政府はさらにこの資金をGPIF(正式名称は高橋さんすら言えません。それだけコロコロ名前が変わっているとか。昔の年金福祉事業団だそうです)に預けている。のです。

しかしGPIF自身も特殊法人なので自分で運用する能力はなく、丸投げで民間業者に頼んでいるのだそうです。
だから高橋さんの考えは、GPIFに頼むのではなくて国民が直接民間の金融機関に預けるべきだ、というものです。こうなるともう個人年金です。

自民党の国家ファンド案はGPIFをさらに肥大化させる方向。そうではなくて、国民が直接やるのが一番。この考えは竹村さんとは全く逆で、以前この番組に登場した山崎元さん(H20.1.13登場)と同じ考えですね。
でも言い方がうまいので竹村さんとは前回のような一方的な発現にはなりませんでした。

埋蔵金の話から年金の個人運用に話に移り、最後に竹村さんはガソリン税の混乱を取り上げます。ヨーロッパでは日本よりも高いそうだが、と竹村さん。

経済学の原理に従うとガソリン税は高くする必要がある。それはなぜかというと、ガソリンを使う(燃やす)と排ガスという人に迷惑になるものが発生する。この迷惑を低減させるために何らかの対策が必要でその財源として税金は有効。100年以上前に確立した理論。
アメリカのみ、国が広いので受け入れられていないが恥ずかしいこと。ゴア元副大統領もそこをアメリカ国民に知らしめたかった。

やや尻切れトンボですが、ちょうどここで時間が来ました。ではまた。





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Last updated  2008.07.20 14:49:56
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