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真空・極低温・強烈な紫外線——そんな過酷な宇宙空間で、あの身近な「コケ」が生き延びたんです。
ISS船外に曝露した期間→ 9ヶ月
地球帰還後の正常発芽率→ 80%+
コケの宇宙長期生存を実証→ 世界初
そもそもなぜコケ?
地味に見えて、実はとんでもない生物でした
道端や公園の石の上にひっそり生えているコケ。
正直、あまり注目されない存在ですよね。
でも研究者たちはずっと前から気づいていたんです——「これ、ひょっとして最強じゃない?」って。
💧極少量の水でOK
水や栄養素の要求量が極めて少ない。水が貴重な月や火星でも育てられる可能性があります。
🌡️極端な温度差に耐える
真空・極低温・強烈な紫外線という三重苦でも胞子が生き延びました。
🌱シンプルな体のしくみ
複雑な組織を持たない分、過酷な環境への適応力がとても高いんです。
🔬研究しやすい
「ヒメツリガネゴケ」は植物研究のモデル生物。
遺伝子もよく分かっています。
ISSでの大実験
宇宙に放り出されたコケ、その運命は?
北海道大学などの研究チームは、ISSの日本実験棟「きぼう」の船外プラットフォームに「ヒメツリガネゴケ」の胞子を設置。宇宙飛行士に取り付けてもらい、約9ヶ月間、本物の宇宙空間にさらしました。
それが地球に帰還したとき、なんと80%以上が正常に発芽したんです。
これは世界初の実証報告でした。
ちょっと待って、80%ってすごくないですか?
SF映画だったら「生命力強すぎる植物が宇宙人より強かった」みたいなシーンじゃないですか(笑)
それが現実に起きたんです。

宇宙での役割
コケが「宇宙の命綱」になる日
「かわいいな」で終わらせちゃいけない理由がちゃんとあります。コケが宇宙でできることを整理すると、これがもう人類の夢そのものなんです。
酸素の供給
光合成で二酸化炭素を吸って酸素を出す。閉鎖された基地の中で、小さなコケが空気を作り続けてくれます。
水の再生
蒸散作用によって水を循環させられます。月・火星基地では水の再利用が生死に直結するんです。
土壌の形成
月や火星の砂(レゴリス)にコケが定着することで、将来的に農業ができる土台を作れる可能性があります。
生命維持システム(BLSS)の核に
植物・微生物が生態系をまるごと再現する「生物再生型生命維持システム」の要として、コケが中心的な役割を担うと期待されています。
これから先
「コケが宇宙のパイオニアになる日」はすぐそこ
今回の実験で分かったのは「コケが宇宙でも生き延びられる」という事実。
次のステップはもっとワクワクします。
宇宙放射線に対する耐性のしくみを解明して、将来の月・火星基地での閉鎖循環型の生態系を実際に作ること——そこを目指しています。
人類が月に長期滞在し、火星に移住を考え始めている今、「どうやって生き続けるか」が最大の課題。そのカギを握っているのが、路端でひっそり生きてきたコケなんて、なんかロマンチックじゃないですか。
この研究成果は2025年11月、国際的な科学誌「iScience」に掲載されました。
北海道大学・九州大学・東京薬科大学など複数の大学が連携した日本発の世界初の快挙です。
コケ、あなどれません。
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